仕事・職業

卒業生が教えます!臨床心理学で学べることと就職先4つ

先みなさんは臨床心理学という

言葉を聞いたことがありますか?

心理学というと、
人の心理状態をテーマにした作品で
よく使われていますよね。

例えば、刑事ドラマ
事件のプロファイリングを行って

犯人を逮捕している姿を見て

 

かっこいいー!

私もやってみたい!

 

一度は憧れを持ったことがありませんか?

 

でも心理学って聞くと、

 

〝心を読まれそうで怖い💦

どんな勉強をするのか想像もつかない〟

 

と、そんな人も多いはず。

 

これから
臨床心理学科を目指す学生の皆さんは、

 

たくさんの進路がある中から

臨床心理学に決めてもいいのかな?

 

心理学を勉強してみたいけど、

将来就く仕事が浮かばないよ😅

 

と不安になりますよね。

 

そんなみなさんに

4年制大学臨床心理学科を現役合格

&

卒業した私

臨床心理学のあれこれについて
詳しく解説しちゃいます!

 

気づいてますか?心理学と臨床心理学の違い

みなさん心理学というと、
どんなイメージを思い浮かべますか?

ほとんどが、

 

〝人の心を読めそう!!

心についてめっちゃ詳しそう!!〟

 

とイメージすると思います。

 

そうです。

臨床心理学は、

日常生活や、人間関係で使われている心理テクニック
例えばハロー効果や自己開示といった
人間関係をより円滑にするためのヒントや、

人間がどんな状況で、どんな考え方して、
どんな行動をとるのか??

このようなことを学べます。

 

ここで出した例は、ほんのわずか一部。

これ以外でも
まだまだたくさんの知識がありますよ😄

 

しかし

臨床心理学は少し考え方が異なります。

 

臨床 + 心理学です。

 

心理学の前に臨床の文字がついていますね。

 

「臨床」は臨床実験や、
臨床試験データなどと
同じ使われ方をしています。

 

つまり、

病人を診察・治療する

という意味です。

 

ここでは患者さん(病人)のことを
クライエントと呼びます。

生きていく上で、心に何かしらの辛さ、
生きにくさを抱えた

クライエントの心理状態を学び、

治療を受けて日常生活に

復帰できるようアプローチすること

 

これが臨床心理学なのです。

 

〝えー、難しそう!

 思っていた心理学と違う・・・〟

 

と思った方もいらっしゃるかもしれませんが
実は、私も同じことを思っていました。

 

けれど、臨床といっても初めのうちは

基礎の基礎から学んでいくので
しっかりと勉強していくことで

必ず応用が効くようになります。

クライエントへのアプローチの方法を学べる

臨床心理学は数学や経済学などと比べて、

比較的、最近確立した学問です。

フロイトやユングの名前を
一度は聞いたことはありませんか?

フロイトは精神分析学を創始、

ユングはフロイトのお弟子さんで
のちに独自の分析心理学を確立しました。

 

アドラー心理学も有名!

数年前に「嫌われる勇気」という本で
アドラー心理学が話題になりましたね。

彼も心理療法を確立しました。

 

このように臨床心理学の中には、

たくさんの学派があって

 

それぞれを専門に確立させた
心理学者、精神科医たちがたくさんいます。

 

心理学者、精神科ごとに、
心理療法の技法やアプローチの仕方が異なるので、
それを一通り勉強できます。

 

また心理学及び臨床心理学は

今も進化している学問です。

 

時代に合わせて
柔軟に変化していく学問
とも言えます。

 

その様子を勉強するのも面白いですし、
自分の考え方と似たようなような、

もしくは共感できる学派を探すのも楽しいですよ。

病気の種類や特徴を学べる

近年は、心の病として

統合失調症うつ病など、

昔は「甘え」だけで片付けられていたものが、

心の病として認知されるように
なってきました。

 

例えば熱を出して
病院を受診するとします。

 

そこでお医者さんに診察してもらい、

患者さんの状態や、症状の特徴から
総合的に考えて初めて、
インフルエンザなどの病状がつきます。

 

精神病も同じで、病名ごとに

クライエントに現れる症状や
特徴的が異なります。

 

ここで難しいのが、


複数の病状を抱えていること。

 

主な症状からうつ病と診断したものの

 

カウンセリングを重ねた結果、

〝神経症の疑いもあることが分かった。〟

という例も少なくありません。

 

各症状に合わせた薬を処方し、

クライエントの個性や症状に合った

アプローチを行えるよう

まずは

たくさんの知識をつけます。

自分を深く理解できる

相手を理解すると、


自分のことも理解できるようになります

 

私が高校生の時は、

 

「人それぞれ違いがあるけど、
共通する所はあるのかな?

 例えば心理ってどうなんだろう?
 人の気持ちを知りたいなあ。

 だけど人より、
 自分を理解してないなあ。」

 

ずっと考えていました。

 

今思うと、
すごく理屈っぽい人間ですね😱

 

大学の講義では、

クライエントが実際に
行っている心理テストを
自分で体験できる講義があります。

性格傾向を知るための診断です。

私が行ったパーソナリティ診断では

複数の項目に回答後、
当てはまった項目を点数化します。

点数ごとに性格傾向が決まっているので、
それと自分の点数を当てはめて、

基本性格長所、短所
知ることができました。

私は理窟っぽいのが短所で、

人と話すことに苦手意識を持っていました。

けれど、楽観的な部分も持っていることを知り、

「きっと大丈夫。」「次はうまくいく。」

そう思って会話していくうちに

どんどん会話み慣れて、スムーズに

友達と話せるようになったんです😆

 

卒業後の就職先4選

就職先はズバリ!4つ

  1. 医療
  2. 教育
  3. 福祉
  4. 産業領域です!

1つずつ見ていきましょう。

 

医療領域

 

病院や診療所などの精神科

心療内科に勤務できます。

医師の依頼を受けたのち、
クライエントに対人援助を行います。

病院で経験を積んだのち、

精神科医として独立開業する方も

いらっしゃいますよ。

教育領域 

 

小学校、中学校、高校、特別支援学校の

スクールカウンセラーとして勤務し、

不登校児や不適応になった

児童、生徒の心理的援助を行います。

福祉領域 

 

児童相談所や老人福祉施設などに就職し、

子どもの援助や障がい者の支援、

認知症患者の対応を行います。

また本人だけでなく、子どもの保護者や
障害者、認知症患者の

家族の支援も行ないます

産業領域 

 

近年では社員の抱える問題や
職場での人間関係改善
などを

目的として、

産業カウンセラーを常駐させる
企業が増えています。

産業カウンセラーを求めている
企業に常駐して働くか

外部機関に所属し、

従業員の心の健康や、
職場復帰支援
などを行います。

最後に

現代社会では心の病が着目されているのに、

今だにそれを甘えだと
批判する人も一定数存在しています…

心の病は外見に現れないので、

体験しているご自身にしか
本当の辛さが分かりません。

それどころか、

本人の苦しみを理解できないと、

家族や同僚、友達など
周りの人達も苦しいでしょう。

 

近年は
コロナ禍での外出自粛が叫ばれ、

人の行動が制限される中で、
強いストレスを感じて発症する人や

病状が悪化する人も多いのではないでしょうか。

 

臨床心理学を学ぶということは、
苦しんでいる人たちの気持ちを理解し、
その人たちに手を差し伸べ、

クライエントのためにいくつも支援を考え
日々変わっていく様子を見守りながら

 

自分自身も成長できるということです。

みなさんも一緒に
臨床心理学を学びませんか?                  

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