仕事・職業

看護師,保健師 ,助産師の資格を同時取得は可能?取得・就職難易度の違いは?

医療を支えているのは
看護師という職業だけでは
ありません。他にも、

健康指導や保育指導などを行う
”保健師”

妊娠から出産、育児に至るまでサポートする
”助産師”

という職業があります。

活躍する場は違いますが
それぞれに役割があり
また大きな責任もある職種です。

看護師、保健師、助産師は共に
国家資格が必要となり、

3つ同時に資格取得するならば
”看護大学”
へ行かなければなりません。

ここでは、それぞれの役割を含めて
取得までと、取得後の就職難易度を
ご紹介していきます。

看護大学で学ぶこと

「保健師や助産師の資格が取りたい!」と
思っていても、保健師と助産師の資格を
取るためには

”必ず看護師の資格が必要” です。

看護師の資格がなく
保健師、助産師の国家試験を受けることは
出来ません。

試験を受ける為には、
看護学を学んでからのことに
なりますので

まず、どのような看護学を
学ぶ必要があるのか??を
見ていきましょう。

基礎看護学

基礎看護学とは

看護学の基礎となる理論や技術について学び研究する学問 となります。

看護師の基礎となる行程なので
看護師を目指す最初の学科と
なります。

基礎看護学の主な内容として

  • 看護理論
  • 看護過程
  • 看護の歴史
  • 看護教育
  • 看護と他職種との連携
  • 看護の役割
  • 対象理解の理論と方法
  • 看護倫理
  • フィジカルアセスメント
  • 国際看護
  • 治療的看護介入

教科書通りの知識を深めていくだけでは
なく、実践的な看護技術も学び、
問題解決に対応する能力も
身につける学習が行われます。

日常生活における食事や排泄の援助技術、
診療における注射や吸引などの看護技術を
学ばなければいけません。

臨床看護学

臨床看護学とは、

患者さんに対してどのような処置やケアを
行うべきかを体験しながら
看護の理論を学びます。

臨床看護学の主な内容は、

  • 母性看護学
  • 小児看護学
  • 成人看護学
  • 老年看護学
  • 精神看護学

看護の実践教科書での学問
つなげるのが、臨床看護学です。

各分野の特徴的な病気や看護を
理解して、
臨床場面を想定し
患者さんにあった援助などを
具体的に学んでいきます。

看護の統合

看護の統合とは、

今までに学んできた基礎看護学や
臨床看護学の知識や経験を統合して
看護師として実践できるように学びます。

看護の統合の主な内容は

  • 看護研究
  • 看護管理学
  • 在宅看護論
  • 在宅看護論実習

看護の統合は
保健師や助産師として働く人にも
看護職として求められる知識や能力を
養う場でもあります。

地域に携わってくるので
領域は新生児から高齢者まで
様々です。
実践を通して責任をもって行動できる能力を
身につけます。

その他にも、
人体の仕組みや働きを学ぶ解剖生理学、
薬の知識を学ぶ薬理、病理学、心理学や哲学、
化学や生物学などを学んでいきます。

保健師になるためには

保健師とは
乳児か高齢者まで幅広い年齢、性別の方々の
健康サポートを行う仕事です。

看護師は、治療や回復のサポートですが
保健師は、予防や対策などのケアを行います。

地域住民の健康指導や保育指導を担い、
予防医療の専門科とも言えます。

保健師資格と看護師資格の2つの
国家資格を取得する必要があります。

同時に取得するためには、
4年制の看護大学へ行く必要があります。

すでに看護師資格を持っている人は、
1年制の保健師養成学校へ行きます。

保健師の種類と仕事内容

保健師と言っても
保健師には4つの種類があります。

行政保健師

都道府県や市区町村にある保健所や保健センターで
公務員として働く保健師です。
保健師の多くはこの「行政保健師」として働いているでしょう。
地域住民の健康をサポートし
仕事内容も多岐にわたります。

産業保健師

さまざまな企業内で、
従業員の健康管理や良好な職場環境作りへの
働きかけを行う保健師です。

休職や退職などを減らすことを
目的としており、
メンタルケアなどの重要な役割を担います。

学校保健師

小・中・高校・専門学校や大学などで
働く保健師です。

生徒や職員の健康管理や病気予防などを
担っています。

病院保健師

病院やクリニック、診療所や訪問看護などで
働く保健師です。

健康診断や健康指導、予防接種のサポート、
勤務するスタッフの
健康管理、院内感染の予防など
担っています。

助産師になるためには

助産師とは
出産時に赤ちゃんを取り上げる業務に
加えて、出産前から出産後までの健康管理や
生活指導、新生児の健康管理を行う仕事です。

看護師資格がなければ
助産師の国家試験を受けることは
出来ません。

4年制の看護大学へ行けば、
同時取得することは可能です。

勤務形態は?

看護師と同様に病院で勤務する
ことが可能です。

看護師はあらゆる科へ配属となり
配属先も移動となりますが、
助産師の場合は、産科や産婦人科への
配属となり、移動がほぼない
考えてよいでしょう。

決められたシフト通りという
わけにはいかなくなる可能性があります。

妊婦さんがいつ陣痛がくるのか
わかりませんし、
出産も1日以上の長時間になる場合も
あります。

不確定要素が多くなるのが
助産師なので
大変な激務にはなってくるでしょう。

同時取得するためには

看護師、保健師、助産師の3つを
同時取得する場合は

”4年制の看護大学”へ行くしか
方法はありません。

また、全て

”看護師資格が必須”となります。

看護師国家試験受験資格

看護師になるためには、
大学または3年以上の教育を受け

看護師国家試験受験資格を取得したのち
看護師国家試験に合格する必要があります。

保健師国家試験受験資格

保健師になるためには
保健師国家試験および看護師国家試験に
合格しなければいけません。

卒業と同時に取得するためには
看護学系大学または修業年限4年以上の
統合カリキュラム採用看護系専門学校で

保健師になるための学科を専攻した者のみ
なります。

助産師国家試験受験資格

助産師になるためには
助産師国家試験および看護師国家試験に
合格しなければいけません。

助産師の養成課程がある大学では
卒業と同時に助産師国家試験受験資格を
取得できます。

取得・就職難易度は?

2021年3月の国家試験の合格率は

看護師:90.4%(受験者数6万6124人 合格数5万9769人)
保健師:94.3%(受験者数7834人 合格者数7387人)
助産師:99.6%(受験者数2108人 合格者数2100人)

看護師は、科を問わず勤務するため
非常に需要は高くなっています。

求人数も多いため
配属する科を選ばなければ
就職先は大変見つけやすいでしょう。

保健師は、看護師と比べると
就職先が限られています。
離職率が低く求人が頻繁に出ないからです。

残業や夜勤などが少ない理由から
働きやすい環境であるために
就職は非常に狭き門となっています。

助産師は、専門的な職種のため
求人数は看護師より多くはありませんが
需要は高く、多くの病院で不足してる
状況であるため、求人数は少なくありません。

しかし、少子化に伴い、開業医などの
個人の産婦人科などは閉院が多くなって
いるのも事実です。
大きい病院も産科や産婦人科を閉じているところ
も見受けられます。

まとめ

いかがでしたか?

看護師,保健師 ,助産師の資格を同時取得は可能?
取得・就職難易度の違いは?

以下のようにまとめてみました。

看護師、保健師、助産師3つ同時に取得したいのなら4年制の看護大学へ行くしかない

保健師と助産師は、看護師試験に合格しなければいけない

合格率はさほど低くない

就職は看護師は求人数が多数ある

保健師は求人数がかなり少ない

助産師は看護師ほど多くはないが需要があるため求人はある

多くの方は、看護大学卒業後は
看護師の道へ進みますが、

そのほかにも、
食品製造や医薬品製造、感染症研究、
治験コーディネーターなど
さまざまな職業に就けます。

超高齢化社会の日本は、
今後さらに高齢化が進み
今以上に看護師の需要は
高くなるでしょう。

看護大学は、
将来の仕事の選択肢を
広げられます。

進学や転職を検討されている方は
1つの進学先として検討してみては
いかがですか??

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