くすぐりは一石三鳥。
ママと子どもの
簡単で最高のコミュニケーション(キラーン)
なんて、詩人のようにかっこよく言い切ってみました(笑)
こんにちは!ライターのmura2640です。
お母さんとのスキンシップで始まり、友達や兄弟で
誰でも一回は、首回りやわきや足の裏を
くすぐりあって遊んだ経験がありますよね。
このくすぐりあいが、脳の成長に大事な役割をしていることをご存知でしょうか。
くすぐりが、なぜ子どもの成長に良い影響があるのか??
その理由を3個ご紹介しちゃいます!
目次
1-1:反射神経が身に付く
「くすぐったい」という楽しい感覚や「逃げろ!」という感情や「身体を丸めて自分の身体を守ろう!」という防衛本能など、このくすぐりによって、様々な感情を引きおこすと
同時に反射神経が身に付いていきます。
0~5、6歳頃の子供を育てる場合には、反射神経を鍛えて成長させていくことが大切とされています。
それはあらゆる研究でもわかってきていることなのですが、これは小さいころに十分に身に付けておかないと大人になってからでは遅いです!
ではなぜ、反射神経を鍛える必要があるのでしょうか??
〝あの子は運動神経がいい〟とか、〝私は運動神経が悪い〟とか、そんなことを日常会話で話すことがあると思いますが、
実は、この運動神経も、反射神経が要因だということが言われています。
解剖学では、〝運動神経とは、脳から筋肉に指令を伝える神経〟と記されているように、
感じた情報は頭と体の2つの神経を往復し、動かすという行動に出るのです。
ということは、
たくさん体を動かしてるから→運動神経がいいのではなく、
この往復活動の経験が豊富だったから→運動神経が良くなった、
と言えるのです。
ですから、小さい頃のこの反射に最適なのが、「くすぐり」なんですよね♪
「くすぐったい」は、心地良いと感じる「快」と、イヤだと思う「不快」が同居した感覚です。「快」はA10と呼ばれる神経系を刺激し、好き嫌いを判断する扁桃体(へんとうたい)の発達をうながします。好きなものを見て喜んだり、危ないものを避ける反射神経が身につきます。
1-2:危機管理能力を発達させる
くすぐりは遊びとしてだけでなく、脳の成長にも大いに役立ちます。
A10と呼ばれる神経系が刺激され、感情や運動、危険を避ける能力が高まるからです。
くすぐられて「快」と感じると、「やる気」の素であるドーパミンの分泌量が増え、
A10神経系を刺激します。するとA10神経系につながっているほかの部分も刺激され、
下記の部分が発達します。
・扁桃体(へんとうたい) … 好き嫌いを判断する
・海馬(かいば) … 記憶
・脳基底核(きていかく) … 運動
・側座核(そくざかく) … やる気や恐怖
くすぐるだけでこんなにも効果があるなんて、驚きじゃないですか??!
赤ちゃんにとって遊びに過ぎない「くすぐり」が、
じつは脳のトレーニングにもなっているのです。
なかでも重要なのは扁桃体で、ここには多くの情報が集まり、
恐怖への「条件付け」がなされる部分なので、扁桃体が発達すれば危険を回避する能力も高まる。
もしこの部分の働きが悪いと恐怖を感じることができなくなり、ムシでもガラスでも平気で触れてしまうようになる。条件付けが正しくおこなわれないので、頭のなかに「近寄ると危ないものリスト」が作れなくなってしまいます。
くすぐることで、扁桃体が発達し、身を守る判断ができるようになります。
危険回避能力ってこんなふうに身についていくんですね♪
おそるべし、扁桃体!!!
2:愛情のスキンシップになる
「こちょこちょーーーーーーっ😎」ではじまり、「ギャハハははははーーーー(*^▽^*)」と笑って脳を育てる 。
無理強いは禁物ですが、子どもが喜んだり楽しめるようなら、こちょこちょとくすぐり合う遊びにもスキンシップによるリラックス効果があります。
赤ちゃんの年齢と、足の裏をくすぐられたときの反応を比較すると、面白い結果になりました。
・生後2~3ヶ月 … 足を引っ込める
・生後7~8ヶ月 … 笑顔を見せる、手足をバタつかせる
足を引っ込めるのは「不快」と感じているということです。
ところが成長するにつれて笑顔をみせる、笑い声をあげるようになるのは「心地良い」と感じているからで、1歳以上になるとくすぐられる=笑うが定着するようになります。
くすぐられると笑ってしまうのはなぜか? 身をよじって逃げようとしながら笑い声をあげる理由は、不快と感じながらも「もっと続けて欲しい」の合図で、
・逃げようとする … 防衛本能
・笑う … くすぐりが「遊び」であることを理解しているが同時におこなわれているそうです。
とくに、相手が親や家族など親しいひとならコミュニケーションと判断し、それを楽しむようになるのです。
もし笑わずに逃げるだけなら、くすぐっているひとを警戒している=「快」と感じていない証なので、自分がどれくらい好意的に見られているかのバロメーターとしても利用できます。
3:自律神経のバランスを整え、グズリを治す
ぐずる子供をくすぐると治ることってありませんか??
「子どものグズリを解消するには交感神経と副交感神経のバランスを整えてあげればよい」ということなのですが、その方法のひとつとして「くすぐり」が有効なんだそうです。
「くすぐりには、身をよじってしまうようなくすぐったい感覚=『不快』の要素と、お母さんやお父さんが笑顔で関わってくれる=『快』の要素の両方の側面があります。この相反する2つの要素が自律神経のバランスを整えるのに役立つと考えられます。」
「一般的に、快の刺激に対しては副交感神経が優位になり、不快な刺激に対しては交感神経が優位になります。これらが同時に刺激されると、どちらも強まり、最適な気分状態である『覚醒した状態のリラックス感』が得られるのです。」
また、
くすぐられて笑うこと=腹式呼吸をすることは軽い有酸素運動にもなるのだそう!!
これは、驚きです!!!
軽い有酸素運動をすると、運動中は交感神経が優位になりますが、運動後は副交感神経が優位になり、深いリラックス状態になります。
つまりそれは、グズってバランスを崩してしまった「自律神経を整えること」になります。
また脳にも酸素が運ばれ覚醒状態になりますので、退屈などが原因でグズっている場合は特に有効でしょう。
くすぐるとグズりがおさまることにつながります。
グズられているときに、なかなかくすぐるような気持ちにならないかもしれませんが、
日頃から、くすぐられること=こちょこちょされると面白い=反射的に笑っちゃう(お互い)というような流れが出来ていると、こちょこちょする動作をするだけでも、
少し気分が上がるきっかけになるかと思います♪
終わりに
いかがでしたか?
今回は、子どもの成長に良い影響があるその理由
1-1:反射神経が身に付く
1-2:危機管理能力を発達させる
2:愛情のスキンシップになる
3:自律神経のバランスを整え、グズリを治す
をご紹介しました。
子供の頃は、ただの遊びとしてくすぐっていましたが、
脳の成長など様々なことに繋がっていて驚きました。
ぜひ、お子さんをくすぐってあげましょう!