こんにちは
犯罪更生カウンセラー
兼
ライターのTaiyouです(^^♪
犯罪をされる子どもの親は
子どもに無関心・野放しが多い中、
真反対な親もいます!
そうッ!
子どもが心配で心配で仕方ない!
だから過干渉をしてしまう💦
今回は、された側の子どもの影響を
私の実体験を話してみたいと思います。
目次
◆恵まれた家庭環境なら、なおさら心配と過干渉が加速する!
◇親の言う事を聞くのがいい人生という考え方
当時私が担当した高校生男子の
ご両親2人が卒業された大学は、
日本最高峰の大学にストレート合格!✨
パパは超有名企業の幹部職候補として働き、
ママは夢のような専業主婦でした。
御自宅がお屋敷と言えるほどの家に住み
海外赴任があったせいで
家族で外国語がペラペラ!
何不自由無い羨ましい裕福な家庭でした。
このご両親は、幼少時代から
親の言う事に何の疑問も疑問も不満もなく
〝親の言う通りにするのが当然!
それがいい人生!〟
そういうものだと思い込んで育ちました。
◇親の育ち方は子どもには通用しない!
ですので、自分の子どもを👦
家庭教師・英会話・右脳塾・絵・
ピアノ・バイオリン・スイミングetc
小学校中学年頃までは
宿題や習い事・生活のすべてを
自分達の言う通りにしてきたそうです。
それが子どもの為であり
良い人生になると信じているから(`_´)ゞです。
ところが💦
その男子が小学校高学年になったある日、
👩「明日学校から帰ったら
野球の練習を見に行くから早く帰ってきてね⚾」
と段取りを伝えたところ、
👦「僕・・・、サッカーに行きたい⚽」
と、生まれて初めて自己主張!
👩「えっ?サッカーじゃなくて野球よ!」
この時のママは、
何が起こったのか分からないくらい
親の言う事に意見される事を驚いたそうです!
このご両親の家族は、
以前から親の言う事は正しい!
という思い込みがありました。
ですが、
私は、まずはお子さんの言い分を聞くように
説得していました。
一応、私の言い分は聞いてはくれたものの、
子どもの言い分はとりあえず聞いたから
それで十分だという判断をされ、
とにかく明日は、
野球コーチに挨拶に行く事を彼に説得したそうです。。
◆親の心配の正体は、希望通りにして自分が安心したいから!
そのママに
なぜ野球なのか?を聞くと、
👩 「だって、
男のスポーツは野球か相撲でしょ?
うちの子は食が細めだから、当然、野球!
日本のスポーツでもあるしね!」
と、ドヤ顏で話すママ。
(理由がよく分からない・・・笑)
私は、
「本人が希望するなら
サッカーでもいいじゃないんですか?」
と、子どものやる気がある方の優先を薦めると、
👩 「えッ?サッカー?
日本では、まだ歴史が浅いでしょ?
パパも野球部だったのよ❤」etc・・・
(歴・・史が・浅・い・ですか・・・はぁ・・もうキョトンとするしかない)
こうして、ご両親の判断基準を
色々話されました。
◇見守るべき親が前面に出てくる過干渉とは?
こんな調子だから、
私の元に一番最初にカウンセリングに来た時も、
食べ物は何が好き?
何してる時が楽しい?
緊張してる?
から始まる初対面の挨拶換わりの
会話をするのですが・・・
私は、本人に聞いているのに
横からママが全部答えちゃうんです!!!
(あなた,ちょっとオダマリ!!とは言えない・・笑)
私が本人が答えるように言うと、
横から、
👩「ほらッ★チャント答えなさい!」
「〇〇じゃなくて❌〇〇です!⭕でしょ?」
「野球は、5年生からじゃなくて❌
5年生の5月からでしょ?⭕」
「 緊張なんてねぇーダメ👋
これからお世話になるんだから!💦」
・・・と💦 まぁ💦 こんな風に💦
イチイチ👄★ イチイチ👄👄👄💦
ママが横から口を出す始末・・・
ママ自身は、この男子の将来を心配して
パパみたいに立派になって欲しくて
本当に必死な事は十分に伝わってきますが、
この男子にしたら、
👦「僕が答えても、どうせママが言い直すなら
ママが一人で答えればいい!」
と思って答えない感じでした。
そりゃあ、そうですよね!
だからカウンセリング初日は、
ママが答えたくて仕方ないから
98%位はママとの会話にしました。
ママは、自分の子どもではなくて
私が主張することで、
私の育児の正しさを証明したかったのでしょう。
◆本当に子どもの気持ちを知ってますか?
カウンセリング2回目からは
その男子と2人だけで話すと、
とても素直に胸の内を話してくれました。
しばらく経ってからでしたが、
今でも忘れません。
その男子が言った衝撃的な言葉
『僕はロボットじゃないんだ!🤖
僕のやる事は、僕が決めたい!』
と、訴えるように言いました。
泣泣泣
◆非行に走ったら止まらない!
その男子にとって
自分の人生のレールを全部親に敷かれ
英才教育されてきたから
学年で優秀になれたのは感謝をしているものの
その優秀さに対しても徐々に反発し始めます。
宿題は全く出さないどころか
ついにテストを白紙で出す!
4教科もわざわざ出来ないフリをする!
今迄は何でも学年ベスト3以内だったのに
そんな事を続けたから
ついに学年最下位維持!
そんな自分にも嫌気がさして、
不良仲間宅に居場所を見つけ無断外泊
タバコ・飲酒・窃盗までする荒れよう!
その内、
親に対する反発心だけで非行を重ね
ついに高校も退学になり少年院に収容!
出院した時には
〝全身から失望が溢れている〟感じでした。
そのご両親の過干渉により、
男子をそこまで追い詰めてしまいました。
◆心配症な親は世間体が大事?
そんな事が起きて
ご両親、どうしたと思います?
近所の方に、
「うちの子、海外留学させてますのよ」
と、
世間体を取り繕って
県外のママの実家で過ごさせていたのです。。
そこで私とのカウンセリングが始まったわけです。
(話しが前後して失礼しました)
◆子どもの本音を聞いて!
◇反発している事を突き止める!
私としては、その男子の
優秀な学力を活かしたいと思ったのですが、
まだ親の言いなりに徹底的に反発していました。
この時点でのご両親は、
その男子の将来を心配し、期待し
高校だけは卒業させたいと思っていました。
しかし、そうやって言えば言うほど
本人は、
〝どうしても勉強は嫌だ!〟
と反抗しました。
「学校なんか死んでも行かない!」
と勉強することだけは反発し
突っ張っていたけれど
それ以外は、本当に素直で良い男子でした。
それほど、
その男子を追い詰めていたんですね( ; ; )
◆だから、その心配が子どもを追い詰める!
せっかくカウンセリングで
その男子が
〝そうか・・・
やっぱり高校の学歴はあった方がいいのか・・・
と思い始めるところまできたのに💦
ご両親の過干渉・心配性による余計な言動が
いつも、その男子を反対方向に走らせていました🏃💦
中高生って思春期・反抗期な事も重なり
自分では良くないと思っていても、
反発して言った自分の言葉に
後戻りできなくなって
突っ張ってしまうんですよね。
そう! 親が子どもの将来の為にする心配が
逆に子どもを逆の方向に追い詰めてしまう!
◆そんなに思い通りにしないで、もっと大らかに見て!
◇自己満足と世間体しか大事じゃないの?
少年院から出院してから、
祖父母宅で長い1日をあてもなく過ごすより
社会勉強も兼ねてアルバイトをしたらどう?
と薦めてみました。
しかしながら
そのご両親の意見は、
「その仕事は、品が無くなるからダメ!
その仕事は、危険が伴うからダメ!」
ダメダメ★ダメダメ❣💦💦💦づくめ!!
ご両親が超エリートの仕事しか受け入れないせいか?
仕事批判が凄い上に、
何でもかんでも、
上から目線で物事を見ているという
その思考がココにも現れました。
本人の気持ちなんて眼中にない!
全てが
自己満足と世間体のみの判断なのです。
我が子が、
このまま引きこもり生活をするより
社会に出ればやりたい事が見つかるかも?
・・・残念ながら、
そんな思いは微塵もない!
ここは私も譲らず、
健康的にも規則正しい生活の為にもいいと
本人の希望もあり、
彼はアルバイトをスタートし始めました。
◇社会の中で素晴らしい出会い!
そんな中、
アルバイト先のオジサンが、
こんな素敵な事を言ってくれました!
「今の世の中、高校中退も良いが、
お前は頭が良いんだから
学校で勉強して来い!
働くのはいつでも出来るが
学生の時にしか集中して勉強できない
豊かな時間なんだ!
もっと自分を大事にしろ」
おじさんにそんな風に言ってもらい、
彼なりに「勉強」というものの価値や
深い意味を知ったのです。
◆親が変わると子どもが劇的に変わる!
◇子どもの本音を探る!
私のカウンセリングの男子に対して、
親に服従する反発を共感し
とことん気持ちを受け止めました。
その上で、
その反発の仕方で良い結果は出たの?
と聞いて現実を見つめさせると絶句しました。
そんな会話を続けると
男子の本音が出てきました!
「もっと勉強してパパと同じ大学に行きたかった!
ママと同じ大学に行って
本当はママを喜ばしてあげたい!」
「僕は車が大好きだから、
車の設計やデザイン関係の仕事がしたかった!
でも、全部、なくなっちゃった・・・・💦
僕が自分で壊しちゃった🔨
学校を辞めたから行けないし・・・!」
だんだん自分の心の声が出できて
本音は勉強したい事が
本人が分かってきました!
◆親の考えが変わると子どもが変わる!
私の言葉の中で、唯一
エリート父に刺さった言葉をご紹介します。
「あなた達のやり方が悪いと言っていません!
でも、◯◯君には合わないんです!
◯◯君は、ただ、自分で選んで
自分でやってみたいだけです。
もっと自分の子どもを信頼して
出来るように見守って下さい!
◯◯君の本音は
何不自由なく暮らせる事も感謝しているし
ご両親を喜ばせてあげようと思ってます。
◯◯君がどんな気持ちで自分を壊し、
自分の人生に打ちのめされ
絶望のドン底で苦しんできたのか?
ご両親が良かれと思っていた過干渉が
〇〇君をここまで追い詰めているのか
わかっていますか?
僕はロボットじゃないと
ヤケになって反発した行動が
全部無くなる現実を突きつけられて
どんなに悔いているか?
どうか、解ってあげて下さい!」
この〇〇君の気持ちを聞いた父は、
今迄、自分の考えを論破するだけでしたが
息子の将来の為だと思って心配していたが、
実は、
親の自分が不安だったことを自覚しました!
子どもは自分の所有物ではないから
子どもを育てるということは、
◯◯君の気持ちを大事にしながら
応援したり相談する事
だと知り
父が言った言葉✨
「私が間違っていましたね・・・
息子に辛い思いをさせて悪かった・・・」
と、私の前で声をあげて号泣されました。
ママは、
「息子に対して
あれこれイチイチ伝えた方が
息子も間違いに早く気付くから
いいのではないのかしら・・?」
と言っていましたが、
それはママの場合であり、
◯◯君には余計なお世話でマイナスな事なので
親が子どもの良きアドバイザーになること。
を提案しました。
つまり、
出来ない場合のみ、
解決方法をアドバイスする
コーチとして居て欲しいとお願いしました。
このご両親に
今こそ、親が両手を広げて
「あなたのままでいいから
そのまま飛び込んでおいで!」
と◯◯君に伝えるように、
アドバイスを実行してくれました!
◆その結果
親が変わる事でその男子も変わり、
失望の中でうづくまるのではなく
希望に向かって歩き始めました!
2年遅れで通信制の高校に入学し、
成績優秀につき超有名大学に編入し、
外国語がペラペラな事を活かして
大学卒業後は海外の会社で
自分の夢にまっしぐらに進んでいきました。
親が子どもの良きアドバイザーに変ってから
家族がバラバラの地獄の様な生活から
家族団らんが深夜まで続く家庭になりました。
◆まとめ
今回の様な極端な心配症にならなくても
親の心配のしすぎや過干渉、
子どもを親の言う通りにさせる事が
子どもの能力をどんどん潰してしまう
ということ、
少しでもお分かりいただけましたか?
親の心配し過ぎや過干渉が
こどもの心が壊れてしまい
その後のリスクはとても大きく、
怒りっぽい性格や
人を支配するような性格になりかねません。
そんな家族に、楽しい団欒をする姿はありません!
どうか、あなたの家族も
将来、家族で楽しい団欒になれるように
今回の話しを少しでも参考にして下さいませ。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
じゃぁ、この辺で👋