私たちが毎日何気なくしている歯磨き。
「食べたら磨く」のは、
ただなんとなく習慣だから磨いてますよー!って人、
手を挙げて!
…でしょうね。それが普通です(笑)
でもいざ自分が親になってみると、
「あれ?私いつから歯磨きしてたっけ?」
「お母さん、仕上げ磨きどうやってくれてたんだろ?」
などなど、疑問がわんさか出てくるんじゃないですか?
残念ながら歯磨きって生まれつきの初期設定ではないので、
親御さんが習慣づけをしてくれたおかげなんですよね。
そして次は自分が子供にしてあげなきゃ!ですよね。
そ・こ・で。
今回は「子どもの歯磨き迷子」になっている
ママさんたちを
現役歯科衛生士の私が
ちゃちゃっとゴールに導いちゃおうと思います!
私がズボラだからかもしれませんが、
そんな深く考えなくてもとっても単純ですよ☆
目次
子どもの歯磨きデビューはいつ?良いタイミングは?
「いつから始めるの?」
これは現場でもちょくちょくされる質問なんですが…
めちゃくちゃ簡単っ!
ズバリ!「歯が生えてきたら」です!!
これ以上でもこれ以下でもありません。
なぜなら「歯」磨きだから(笑)
歯が生えてくる時期も、生えてくる順番も、
実際に現場にいると結構な個人差があるので
当てはまらなくてもそんなに気にしなくてOKです…が、
参考までに、
最初の歯(だいたい下の前歯)が生えてくるのは
生後6~8ヵ月頃が多いです。
授乳あるあるで言うと、
嚙まれて痛っ!!となる
授乳がだんだん恐怖の時間に
思えてくるよねーってゆうあの時期です。笑
磨くタイミングと磨き方は?
そう。なにより知りたいのは【磨くタイミング】
これでしょうかね。
タイミングはさきほど同様簡単で、
ズバリ「食べたら」です!(笑)
母乳やミルク「のみ」の時は、
虫歯リスクとしては低いといわれているので、
ご機嫌次第で全然いいと思います。
次に磨き方。
これは時期によって違うので、
2つに分けて説明しますね!
前歯オンリー期(生後6ヶ月~1歳頃)
上下ともまだ前歯しか
お目見えしていないこの時期は、
歯ブラシは使っても使わなくてもどちらでもOK。
ご機嫌よさげな時だけ
歯ブラシを使ってみるのもいいかも。
湿らせたガーゼや、
ドラッグストアなんかで
売ってる歯磨きシート的なもので
離乳食後に歯の表面を拭いて、
汚れや食べかすを落としてあげましょう。
もちろん歯ブラシで
ゴシゴシ出来るならそれはなにより。
歯が生え始めたころから、
歯ブラシ型の歯固めや、赤ちゃん用歯ブラシをガジガジさせて
慣らしておくと、あまり抵抗なくスムーズにいくかも。
とりあえずは習慣づけの第1歩として、
〝なんかよくわかんないんけどさ、
ご飯食べたら毎回、
何やら口の中に入れられてゴシゴシされるんですけど。」
って思わせられたらママの勝ち!
奥歯も出てきたよ期(1歳頃~)
奥歯がいよいよお目見えしてきたら、
本格的に歯磨き開始の合図です!
この頃になったら2ステップ歯磨きでいきましょう。
ステップ① 子供が自分でゴシゴシタイム☆
子供用のヘッドが小さく柄の短いブラシで
キチンと磨けていなくても、
なんなら嚙み嚙みしてるだけでもいいので、
自分で磨いてもらいましょう。
「ねえ、それなぁに?チョット貸してごらんなさいよ。」
と子供に思わせるような、
テンションがあがるような
色や柄だとなお良し!
この時のママのお仕事は、
歯ブラシを口に入れたまま動き回って、
ケガにつながらないように見守ってあげること。
もう一つは歯磨きをしていること褒めてあげること。
「こっちもゴシゴシできるかなぁー?」など声をかけて、それが出来たら
「すごいね!じょうずだね!」と。
ありきたりだけど、子供は笑顔のママに褒められるのがなにより嬉しいし、
それが一番のやる気スイッチに決まってるんで♡
ステップ② ママの仕上げ磨き☆
いわずもがな、
ママのおひざの上に頭を乗っけてごろーん。
大きいあーんをしてもらいましょうね。
昔ながらの「カバさん」でもいいし、
方向性を変えて、
「たいへんだ!
お口の中に虫ばい菌がうじゃうじゃいて、
○○ちゃんの大事な歯をドリルで工事してるよ。
ママがやっつけてあげる!」
みたいなノリでもいいと思います(笑)
ちなみに私はもちろん後者です。
・子供が使用する歯ブラシではやらない!!
自分で磨く用は、すぐに毛が開いてボッサボサになるはず。
それはそれで構いませんが、
毛先があっちこっち向いてしまった
歯ブラシではキレイに汚れは落とせないので
ママが仕上げるときは、
毛先の開いていない別の1本を用意しましょう。
ヘッドが小さいのは一緒ですが、
柄の長い仕上げ磨き用の歯ブラシがあるので
オススメです。
奥まで磨こうと思うと、
柄は長い方が断然やりやすいですよ!
・上唇小帯(上唇の真ん中にあるスジ)は指でガード!
歯ブラシが当たると痛くてイヤイヤポイント
なので、指でガードしながら
磨いてあげると良いです。
・虫歯になりやすい部位は、
上の真ん中の前歯の間、奥歯の嚙み合わせ面!
覚えておいて損はなし!
ご機嫌デンタル良いときは、
糸ようじ(デンタルフロス)も通してあげられるとサイコーですね!
...とまぁ、ざっとこんな感じです。
子供が歯磨きを嫌がったらどうする?
なにせ相手は子供。
思いどおりになんてさせてくれないのが日常ですよねー。
だって、遊びたいし、TV観たいし、眠たいし。
そこはママと子供の戦いです!
駆け引きです!
子供が嫌がる場合、
無理やりすることに抵抗のあるママさんも
いるかと思います。
うちの子もバリバリ嫌がって
抵抗しまくり駄々っ子タイプでした。…が!!
私の場合は、ゴロンさせた子供の腕を、
太ももで痛くない程度に抑え、
頭をキュッと軽く足で
はさんでやってました(笑)
なぜそこまでしたのーって?
そんなことしてかわいそーって?
たしかに賛否両論あるでしょうね。
でも私は虫歯になっちゃって、
痛みでご飯を食べることが
ままならなかったり、
痛みで眠れなかったりする方が
よっぽどかわいそうだと思ったのです。
さらに歯医者でも治療で怖い思いをするのです。
歯磨きは嫌がって泣いたって、
痛くはないでしょ?嫌なだけで(笑)
「無理矢理やるお母さんのことは嫌いでも、歯磨きは嫌いにならないでね」
でもその結果、ウチの子は、
中学生の今に至るまで、
NO虫歯NO治療で、
歯医者には定期的に
メンテナンスに行くだけで済んでるし、
痛いことをされたことがないために、
歯医者に対する恐怖心や抵抗心も全く無いですよ。
ただ、寝てしまった場合は
誤嚥の危険性があるので無理は禁物です!
その辺はあまりガチガチに考えず臨機応変にいきましょう!
歯磨き粉はつける?つけない?
歯磨き粉はぶくぶくうがいが
出来るようになってからで大丈夫!
3~4歳で出来るようになる子が比較的多いです。
でも時々、
歯磨き粉が嫌いなクールな子もいるので、
そのタイプの場合は無理に使用する必要はナッシングです。
歯磨き粉のために
歯磨きが嫌いになっちゃったら
意味ないですよー。
役割分担としてはあくまで補助であって、
歯磨き粉で汚れが落ちるわけではないですからね!
歯磨き粉を選ぶ目安は
①好きな味
②フッ素配合のもの(950ppmくらいあるとなお良し)
③低発砲のもの(泡あわになりすぎると、短時間しか磨くことが出来ないので)
イマドキは「え?どんな味よ?これ(笑)」と興味のそそられるようなおもしろ系も
あるので、子供と色んな味を試してみるのも楽しいかも♡
せっかくなら、歯ブラシ同様、
子供のテンションが上がって、
歯磨きへの興味につながる材料となるといいですよね。
まとめ
いかがでしたか?
歯磨きは、「自立の階段」の大切な一段でもあるので
欠かせない存在です。
しかし、
それぞれのお家のルーティンや、
子供の個性もそれぞれ。
子供にとっても、ママにとっても、「歯磨き時間」が負担ではなく、
親子のコミュニケーションの時間となるよう、
肩ひじ張らず、楽しくやってみてくださいね!