仕事・職業

産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは?難易度と需要を解説します!

産業カウンセラーとキャリアコンサルタント。

この2つの資格の名前を
聞かれたことがある人もいると思います。

でも、

「似たような資格に見えるんだけど、違いって何?」

と、明確な区別がついていない人もいるのでは?

そこで、産業カウンセラーと
キャリアコンサルタントの違いを
わかりやすく解説していきます!

 

違いその1 民間資格と国家資格

表にまとめてみたのでご覧ください。

産業カウンセラー キャリアコンサルタント
管轄 日本産業カウンセラー協会認定の民間資格

(2001年まで国家資格でしたが、行政改革と規制緩和の影響を受けて旧労働省による技能審査が廃止されました。)

職業能力開発促進法に規定された国家資格(2016,4月〜)
支援内容 働く人が心身ともに健康で自分の持てる能力を活かして自己実現できるよう支援すること。 ◯キャリア形成や職業能力開発などに関する相談・助言(キャリアコンサルティング)を行う専門家
使命 働く人の上質な職業人生(QWL:Quality of Working Life)の実現を援助し、産業社会の発展に寄与すること。 働く人が、その人らしく生き生きと働けるように相談にのり、様々な形で支援を行うキャリア形成支援
その他 個人だけでなく所属集団や職場組織についても対象とし、

「メンタルヘルス対策」「キャリア形成」「職場における人間関係開発・職場環境改善への支援」を3つの支援の領域として活動。

非正規雇用労働者や転職が増加した現在、キャリアコンサルタントの重要性は増している。

 

違いその2 対象と問題解決方法

産業カウンセラーの役割

働く人たちが抱える問題を自ら解決できるよう、
心理的な手法を用いて支援します。

メインは心の問題になります。

また、組織や企業内で管理職や従業員に対して、

人間関係やコミュニケーション、
リーダーシップやフォロワーシップに関する
知識や技能のトレーニングや、
職場環境の実態を調査し改善策を提案することもあります。

キャリアコンサルタントの役割

「キャリアコンサルティング」に関する専門家です。

キャリアコンサルティングとは、

労働者の職業の選択、
職業生活設計 又は
職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、
助言及び指導を行うことをいいます。

キャリアコンサルティングを通じて、
自分の適性や能力、関心などに気づき、

自己理解を深めるとともに、
社会や企業内にある仕事について理解する。

そして、
その中から自身に合った仕事を
主体的に選択できるようになることが期待できます。

また、自身のキャリアプランを明確にし、
そのために必要な知識・資格の習得や仕事の選択を行うなど、

自身が希望するキャリアの道筋を実現していくための
有力な手段の一つとして、

キャリアコンサルティングを活用することができます。

産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格取得方法・難易度は?

産業カウンセラー、
キャリアコンサルタントとも
指定の養成講座を受けた後、

試験(学科試験、実技試験)に合格する必要があります。

なお、養成講座受講以外で
受験資格が得られることがあるので、
ホームページで確認しておきましょう。

産業カウンセラー(一般社団法人 日本産業カウンセラー協会ホームページ)

産業カウンセラー試験|一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 (counselor.or.jp)

※産業カウンセラー養成講座、資格試験は満20歳以上の人が対象です。

 

キャリアコンサルタント(厚生労働省ホームページ)

キャリアコンサルタントになりたい方へ (mhlw.go.jp)

難易度と合格後は??

難易度を見ていきましょう。

産業カウンセラー試験(2020年度)

学科試験合格率:67.5% 実技試験合格率:72.4%

なお、実技試験は、養成講座の実技能力評価が一定の基準に達していると、申請により免除になります。

受験者は養成講座で学習を積んでいるとはいえ、難易度はそこまで高くないと言えます。

資格試験に合格し、
資格登録会員になると、
産業カウンセラーの呼称を使用して活動できます。

2021年3月 第16回国家資格キャリアコンサルタント試験

学科試験合格率:64.6%、実技試験合格率:61.2%

 

国家資格の中では、難易度はそれほど高くないと言えるでしょう。

学科試験と実技(論述および面接)試験で行われ、
個別の受験が可能です。

学科試験と実技試験の両方に合格し、
キャリアコンサルタント名簿に登録することにより

「国家資格キャリアコンサルタント」
として名乗ることができます。

 

なお、どちらの資格も一定期間ごとの更新講習が必要です。

取りっぱなし、
というわけにはいかないので注意しましょう!

産業カウンセラーとキャリアコンサルタント、需要はどう?

ストレスの多い社会において、
働く人の心の健康が脅かされています。

個人および組織を対象とした
メンタルヘルス対策への支援は大きな課題です。

メンタル不調の予防から危機介入、
職場復帰への支援、
ストレスチェック後のフォローなど
産業カウンセラーの役割は大きくなっています。

しかし、産業カウンセラー単独での就職は限られており、
働いている企業の人事や総務部門、
産業保健部門で他の業務との兼務で、
資格を活用していくことが多いようです。

国家資格キャリアコンサルタントは、

ハローワークなどの公的機関や、
企業の人事部、大学の進路相談室が、
主な就職先となっています。

しかし、求人は非正規のものが多く、
安定した雇用につながっていない
という一面もあります。

どちらの資格も潜在的な需要はありそうですが、
名称独占資格のため、
その業務を行うのに絶対に必要というわけではありません。

就職先、転職先を探す際は、
資格にこだわるのではなく、
配属された部署や業務の中で生かせるよう
活動することも大切かもしれませんね。

知っておくとお得な情報

産業カウンセラー養成講座、
指定された国家資格キャリアコンサルタント養成講座とも、

国が養成講座の受講費用の一部を負担してくれる
「教育訓練給付金」の対象になります。

受給割合の違いや、
受給の条件、申請期限がありますので、
事前によく確認しておきましょう!

まとめ

これまで、産業カウンセラーと国家資格キャリアコンサルタントについて

違い

資格取得方法

難易度

…について見てきました。

どちらの資格も相手の話をしっかりと聴く
「傾聴」を基本として問題解決につなげますが、
目的や手法が異なります。

どちらの資格を取得するのかは、

「どんな分野で仕事をしたいのか」
「どんな部署で働きたいのか」をよく考えて決めるといいでしょう。

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