1歳前後の子供がおぼつかない手で飲み物を飲んでいる姿はかわいいですよね。
ママも気をつけて見ていたものの、やっぱりこぼしてしまって「あらあら、またこぼしちゃったね~」なんて、ほほえましいやりとり・・・
ところが子供が2~3歳くらいになると、飲み物を飲むのにも慣れてくるものの、
ジャーーーーー
「ちょっと、待ったぁぁぁ!!!」
「今それわざとやってない?!」
一瞬目を疑うような子供の行動・・・
どうして子供はわざと飲み物をこぼすのでしょうか?
そして、そんな行動に出くわしたときのママの叱り方や対処法をご紹介したいと思います!
落ち着いて対処できるようにぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
子どもはなぜわざと飲み物をこぼすの?その理由とは?
子供はなぜわざと飲み物をこぼすのでしょうか?
この理由がわかるとママパパのイライラも少し落ち着くのではないでしょうか。では、早速解説していきます。
2〜3歳は第一次反抗期!
飲み物をわざとこぼす行動が増えてくる2~3歳くらいの時期は、ちょうど第一次反抗期にあたります。
1歳半頃から始まり、なにをするにも「イヤイヤ」していましたよね。
それが2~3歳頃になると精神的にも成長し、より高度な自己主張、反抗的な行動を取るようになってきます。
子供がわざと飲み物をこぼすといったママやパパを困らせる行動も、第一次反抗期からくる「試し行動」と呼ばれるものです。
どれだけママパパに愛されているか確認しています。
そう、飲み物をわざとこぼすあの行為は、試されているんです!
愛されているかの確認だと思ったら、それも愛おしく見えてイライラも少しばかり落ち着きませんか?
飲み物をこぼされた後のママパパの叱り方によって、子供の気持ちや行動も変わってくるので注意してくださいね。
わざとこぼす姿にイライラが止まらない…そんな時の叱り方とNG行動
わざと飲み物をこぼされると、やっぱりママもパパもいい気はしないものです。何度も濡れた机や床を拭くのも大変ですし、服が濡れたら洗濯ものも増えるし…
余計な家事を増やさないでくれー! とつもりつもってイライラしてしまうのも分かります。
思わず大きな声で叱ったりしてしまうかもしれませんが、ちょっと待って!
そのまま勢いで叱ってしまっては逆効果です。
わざと飲み物をこぼしてしまった子供への叱り方はこんな感じでやってみましょう。
わざと飲み物をこぼしてしまった子供への叱り方
①まずは、一旦深呼吸をして落ち着きましょう。
感情的になってしまうのをぐっとこらえて気持ちを落ち着かせます。
②飲み物はわざとこぼしてはいけないことを毅然とした態度で注意。
「わざと飲み物をこぼすことはいけないことなんだよ」とダメなことはダメとしっかり伝えてあげましょう。
この時、しっかり子供と向き合って、目を見て真剣に叱りましょう。
ママパパも真剣なんだということ、ちゃんと子供と向き合っているんだということを態度で示すのが大事です。
③そのあとはいつものママやパパに戻って、いつも通りのニコニコ笑顔で接しましょう!
叱り方ひとつで子供の気持ちは変わっていきます。
わざとこぼしたイライラをいつまでも引きずらないようにしてくださいね。
とってはいけないNG行動
わざと飲み物をこぼしてしまった時にママパパがしてはいけないNG行動です。
・「そんなことする子嫌い!」などと否定する
・「そんな子は知らない!」などといって寂しい思いをさせる
・知らんぷりして無視する
このような行動をイライラしてしまうと思わずやってしまうかもしれませんが、さらに困った行動が悪化してしまうばかりか子供は不安に陥ります。
子供の自己肯定感まで下がってしまい、良いことなんてありません。
ママもパパも気持ちを落ち着けて、気を付けてみてくださいね。
いつになったらちゃんと飲めるようになる?
試し行動からくるわざと飲み物をこぼす行動は、4歳くらいまで続くと言われています。
個人差はもちろんありますが、子供によっては5歳以上になっても続くことも。
子供の気持ちの問題でもあるので、子供によってひとりひとり違います。
ママから愛されていると確認できれば少しずつ落ち着いてくるはずです。
大人だって試し行動はすることはありますよね?
好きな人の気を引きたくて、相手にわざと冷たくあしらってみたり。
しませんでしたか?(笑)
あーあるあるって方も、したことないって方もいるかもしれません。
好きな人に愛されているか不安になってしまい、こんな行動をしてしまうことって大人でもあるんです。
やり方は違えど大人だって試し行動をしてしまうのですから、焦らないでしっかりと向き合いながら気長に子供の成長を見守っていきましょう。
子供がわざと飲み物をこぼした時の対処法3つ
子供がわざと飲み物をこぼした時のママパパたちの対処法を3つご紹介します。
わざと飲み物をこぼすことはひとつの試し行動。
その行動の裏側には不安な気持ちがあったりするので、子供の気持ちを理解していくことが重要になっていきます。これからご紹介することは、とてもシンプルで簡単なことです。
ぜひひとつずつ普段の生活に取り入れてみてくださいね。
1、毅然とした態度で対応する
突発的なことなので反射的に「ちょっとー!!」と大きな声で言ってしまったり怒ってしまったりしてしまいますよね。
繰り返し伝えますが、とっさに叱ってしまうのをこらえて、落ち着いて毅然とした態度でしてはいけないことを教えてあげましょう。
ここで気を付けてほしいのが、「飲み物をこぼすのは良くないこと」という、行動についてだけ注意すること。
決して子供を否定する言葉は使わないであげてくださいね。
2、「大好きだよ」と声に出して伝える
子供はママやパパが大好きです。
だからこそ、気を引きたくて愛されているのか確認したくて飲み物をわざとこぼすことをします。
きっと子供も不安なのです。いけないことを注意したあとは気持ちを切り替えて、愛していることをしっかりと子供に伝えましょう。
小難しい言葉はいりません。
「○○ちゃん大好きだよ」シンプルな言葉が一番伝わります。
飲み物をこぼした後だけでなく、普段から「大好き」を伝えてあげましょう。
「○○したから大好き」と条件付きの大好きではなく、なにをしていなくても大好き。
「自分はママ(パパ)から愛されているんだ」
「ここにいるだけでいいんだ」と子供が納得するまで「大好き」を伝え続けてみてくださいね。
3、ぎゅっーと抱きしめる
子供に大好きと伝えた後はぜひ、ぎゅっーと抱きしめてあげてくださいね。
あなたのことが大好きなんだということを最大限に伝えてあげることが大事です。
子供は安心して愛されていることを実感してくれるはずです。ぎゅーっと抱きしめることって効果が絶大なんです。
愛情を伝えるだけでなく抱きしめることで不安感やストレスが減っていきます。
それは子供だけでなく、ママパパも同じ。
イライラしてしまった気持ちを落ち着かせることもできるので、ぜひたくさん抱きしめてあげてください。
まとめ
子供がわざと飲み物をこぼす理由や叱り方、対処法をご紹介しました。
ママやパパの気を引きたくて起こしている試し行動でしたが、愛情不足な訳ではありません。
わざと飲み物をこぼす行動が増えてくる2~3歳くらいの時期は、ちょうど幼稚園や保育園に通いだす頃でもありますよね。大好きなママやパパと離れて過ごす時間が長くなり、外の世界で毎日子供なりに頑張っておうちに帰ってきます。
もしかしたら、そんな様々な不安やストレスがわざと飲み物をこぼすという行動につながってきているのかもしれません。
子供はママやパパの愛情を確認しながらすくすくと成長していきます。
思わずイライラしてしまう試し行動も子供の成長の証だと思って、普段から愛情をたっぷり表現して、小さな我が子の成長を見守ってあげてくださいね!