日本の四季の移り変わりは、日本文化の要とも言える「わびさび」を感じられる、実に美しいものです。
しかーし・・・。
この四季の中に、ビミョーに属さない季節。
じめーっとした、どよーんとした、重い季節。
そう。梅雨です。
今年もやって参りました。
「カビ」って、漢字でかくと、「黴」。
カビが繁殖しやすい時期を「黴雨」(ばいう)と呼んでいたそうです。なので、梅雨にカビが増える事は、昔から悩みの種だったわけです。
(注:所説あります)
今回は、梅雨時期にはどのような掃除をすればカビ対策になるのか、必要なカビ対策グッズもまじえながら、紹介していきたいと思います!
梅雨時期はなぜカビが増えるの?
梅雨の時期にカビが生える原因は、カビが好む環境に最適時期だからという理由です。
カビが発生する4つの要素
1、温度
2、酸素
3、栄養素である汚れ
4、水分
この4つがそろうと発生します。さらに、温度が25℃~30℃、湿度が60%以上の時に発生しやすくなると言われています。
春先より気温が高くなり、湿度が70%を超える梅雨時期にカビが増えるのはそのためです。
梅雨時期は、空気が滞りがちですし、部屋干しをする機会がふえるので、ますます室内の湿度が上がってしまい、カビにとって、絶好の繁殖チャンス到来!なのです。
梅雨時期の掃除はこれを守ろう!カビを増やさない3つのカビ対策
それでは、梅雨時期の掃除は、どんなことを守っていけばいいのか、対策を3つにわけて紹介していきます!
カビを増やさない3つのカビ対策①除湿・換気
まずは、湿気がこもらないように、空気の流れをおこしてあげることが大切です。
しかし、窓を開けると湿気を部屋の中に入れてしまうことになり、逆効果。
除湿器や、エアコンの除湿機能、換気扇や扇風機・サーキュレーターなどをうまく使って、空気の循環をうながしてあげるのが◎
カビを増やさない3つのカビ対策②こまめに掃除!
カビの栄養素である汚れ。
浴室やキッチンなどは、カビが特に発生しやすい場所です。
汚れている事に気付いたら、すぐにしっかり落としておきましょう。
なるべく水分を残さないように、乾燥を心がけるのもカビ対策には大事。
カビを増やさない3つのカビ対策③結露対策も大事
結露は、どちらかというと冬に起こりやすいイメージがあると思いますが、梅雨時期にも多く発生します。
梅雨時期は空気中の水分が多いため、外気より温度が低く乾燥しづらい床下や天井裏が、結露によるカビを発生させやすくなります。
やっぱり適度に換気と除湿剤などを使うのも◎!
場所別のカビ対策
場所によって、カビ対策もさまざま。
次は、場所別にわけて、最適な対策方法をご紹介していきます!
場所別のカビ対策【水回り】浴室やキッチンの対策
浴室やキッチンなど場所によって、タイミングなどのカビ対策の方法は変わってきます♪
水回りのカビ対策をご紹介します。
浴室
浴室のカビを防ぐには、浴槽や壁・床をよく洗い流すことが大切です。
✔︎タイミング:入浴後
✔︎準備するもの:雑巾(フロアワイパーに雑巾をはさむと◎)
1、天井を、濡れたぞうきんで拭き掃除
2、壁→浴槽→床の順に、あたたかいお湯でシャワーをかけて、中性洗剤とスポンジを使って汚れを落とします。
3、また同じ順番で洗剤を流します。(そのときは冷水を使いましょう。浴室内の温度を下げるためです。)
4、最後に、ぞうきんや水切りワイパーなどで水分をふき取り、換気扇をつけて乾燥させておきましょう。
キッチン
キッチンも、水や食べ物が飛び散りやすい場所なので、カビには注意が必要です。
✔︎タイミング:食器を洗い終わったあと
✔︎準備するもの:雑巾、消毒用アルコール
1、シンク周り、周辺の壁、タイル目地、水道の蛇口をしっかりと拭きとります。
2、最後に、消毒用のアルコールを吹き付けておくと、更に効果的!
場所別のカビ対策【床回り】フローリングのカビ対策
お次は、床周り。フローリングは木でできていますよね。
木は、基本的には湿気を吸ってくれるのですが、その状態が続いたり、過剰にじめじめした環境だったりすれば、だんだん腐っていってしまいます。
こまめに拭き掃除をして、風通しを良くして、できるだけ湿気が溜まらないようにする。
溜まりそうなところには、湿気を取ってくれるものを置く、除湿器などを使ってあげると更に◎。
場所別のカビ対策【水物が使えない場所】畳や水気を嫌う壁紙などのカビ対策
お次は、水物が使えない場所についてご紹介します。
畳
✔︎タイミング:掃除機をかけおわったあと
✔︎準備するもの:雑巾、消毒用エタノールor無水エタノール
1、掃除機は、畳の目に沿うように、畳を傷付けないように浮かせながらかけます。
2、畳の隙間に詰まったほこりは掃除機では吸い切れないので、ほうきを使って掻き出しましょう。その際も、畳の目にそうようにかけるのが大切。
3、その後、消毒用エタノールor無水エタノール(水=3:7で薄めたもの)を使って、畳にスプレーをし、乾拭きします。
※畳専用の洗剤を使ってもいいと思います。
4、梅雨時期でも晴れた時を見計らって、畳あげをして天日干し。
湿気も取れるし、ダニも死滅します。
畳の扱い方に不安があれば、一度クリーニング業者に相談してみるのも手。
壁紙
キッチン・洗面所などの周辺の壁は、カビが発生しやすい場所。また、窓のまわりの壁も、結露によって生えやすくなります。
気が付いたら、エタノールスプレーを吹きかけ、ペーパータオルなどでマメに拭くようにすると、カビ予防になります。
リフォームを検討しているのであれば、防カビ仕様のビニールクロスか塗装をすることをオススメします!
もしもカビが生えてしまったら・・準備と対処法
気を付けて掃除していても、どうしてもカビが生えてしまうことはあります。
あなたのせいではありません!カビの繁殖力のせいです!では、実際にカビが生えてしまったら、どのように対処すればいいでしょう?
カビ対策グッズを紹介します!
カビ対策グッズ:準備するもの
・スポンジ
・雑巾
・中性洗剤
・塩素系漂白剤(カビ取り剤)
・ペーパータオルまたはティッシュペーパー
・ゴム手袋
・マスク
・ゴーグル
・エタノール
・ヘラ
・ほうき(畳のお掃除に使用)
・掃除機(畳のお掃除に使用)
軽いカビの対処法
スポンジやぞうきんに中性洗剤をふくませて拭き取ると、軽いカビであれば除去できます。
根をはってしまっていそうな頑固なカビの対処法
塩素系漂白剤をペーパータオルまたはティッシュペーパーに浸透させて、数十分放置してから、よく洗い流します。
カビを取り除いたあとは、消毒用エタノールで除菌します。
①塩素系漂白剤を使う時は、 しっかり風通しを良くした状態で、ゴム手袋を必ずつけ、出来ればマスクとゴーグルもつけましょう。
②浴室等の天井には、塩素系漂白剤は使わないようにしましょう。
溝のカビの対処法
ぞうきんの上からヘラを当てて、軽くこすると◎!
壁紙に黒カビが発生したときの対処法
エタノールを吹きかけたあとに、濡らしてしっかり絞ったぞうきんで拭き上げ、しっかり乾かします。その後もう一度エタノールを吹きかければ◎
まとめ
カビは、温度・酸素・汚れ・水分があれば発生し、梅雨時期はカビの繁殖力が高まります。
カビ予防には、除湿・換気・こまめな掃除に加えて、結露にも気を付けないといけません。梅雨時期にピッタリな掃除方法は、水回りや床回り等、それぞれの場所に合うものがあります!
必要なカビ対策グッズを前もって準備しておけば、安心♪スッキリした夏を迎えましょう!