在り方・考え方

【お金不要・時間不要】犯罪を犯した中学生に親が子どもに出来るたったひとつのこと

こんにちは

犯罪更生カウンセラー

ライターのTaiyouです(^^♪

今回も、犯罪を犯した人が
更生出来るようにという
カウンセラーとしての視点の話です。

 

本日は、

不良少年が

リスマ理容師になった!!!

 

話しを通じて、

親が子供に出来る大事な事は、

最高の応援団長であること!

この話しを聞いて下さいね(*^^*)

◇ ◇ ◇

不良になる子どもの経緯とは?

これは、もう何年も前のことだけれど、
こんな事がありました。

昔のドラマに出てくるような
こちらのシーン・・・

お父さんが朝から

「酒 買ってこい!」

と怒鳴りちらしたり

自分のイライラでお母さんを
殴りつけているシーン!

小さな子どもは、部屋の隅で
膝を抱えながら泣くのを我慢している。。。

・・・懐かしい場面だけど、
なんとなくイメージがつくのでは
ないでしょうか?

私は、
収入のほとんどが酒代になるような
家庭の男子のカウンセリングしていました。

エピソード1:父に殴られる痛さの方がもっと怖かった

小学生の頃は、
家に母が居たので学校に行ってたけれど、
中学校の頃には、
その男子を置いて
母は愛人宅に行くために
出て行ってしまいました・・・。

ますます父の飲酒がひどくなり、
父は仕事にも行かずに
酒浸りの日々になっていきました。

当然、稼ぎがないからお酒も買えなくなり、
父は、自分でお酒を手に入れられないから、

その男子に
「何とかしてこいっ!」「酒を手に入れてこい!」
と叱りつける様になりました。

おこづかいも渡さない子供に
「何とかしてこい!」って言っても。。。!
「酒を手に入れてこい!」って言っても・・・!

その男子
小さな体で、その時に自分に出来るのは、
1つしか無かったそうです。

そう、

盗み!

です。

 

彼はこう言います。

=================

 

「盗むのは、とても怖かった。

盗む前の日は、
全然眠れなかった・・

お店に行っても
何もとらずに帰ってくることが
何度もあった。

でも、その盗む怖さより、
父に殴られる痛さの方が
もっと怖かった。」

 

=================

と言います。

彼の家庭にとっては、
それが現実なのです。

でも、本当の
その男子の心はというと、

父の怖さ以上に、
いけない事をしなくちゃいけない。

自分の人生に絶望したんです!

だから、もう
自分の人生を捨てるしかなかった。

・・・そう話してくれました。(泣)

エピソード2:中学生だけど名前の漢字も書けない

その男子、
ただでさえ、親のいいなりで
家事をさせられ、

ずっと不登校になっていたので

中学3年生の時でも、
九九が5の段以上が言えませんでした。

画数が多い自分の姓名が
中学3年生時に書けないから
自分の名前をひらがなで書く男子でした。

エピソード3:かすかな声から聞こえた「お母さんの味噌汁」

私の家に、
指定した日時に月に1〜2回位のカウンセリング。

大人不信なせいか、
話す気力も沸いてこないのか

カウンセリング当初は、

何を聞いても
無反応・無関心。

無表情のまま「はい」「うん」も言わず、
首をほんのわずかに振るのが精一杯でした。

 

 

3ヶ月位たった時に

初めて聞いたとても小さな声は

「お母さんの味噌汁」


という言葉。

 

私が、
「今迄で食べた中で
一番美味しかったのは何?」

「本当は何が好きなの?」

と聞いた答えが

「お母さんが作った味噌汁」

だったのです。泣

 

私、その子の言葉を聞いて

どんなに寂しいのか?
どんなに怖い思いをしているのか?
小さな体で、どんなに頑張ってきたか?

つくづく思い知りました。

 

生後10年も経たない自分の人生に
希望が全く持てない現実を突きつけられ
今の自分では何も出来ない事に
全てを諦めるしかない現実。

ギューッと抱きしめてあげたい
気持ちでいっぱいでした。

差し始めたかすかな光

そんな私が、その男子にしてあげられることは
希望を持ってもらう事しかなかったのです。

 

それは、どんな小さくてもいいから、

 

「目標を持ってもらうこと。」

 

でした。

 

しばらくして、
お母さんとも会えるようになりました。

幸いなことに
お母さんの愛人がとても良い人だったので、
いつの間にか、
その3人で仲良く暮らせました。

だんだん……
少しずつだけれど私とも話すようになり、
半年以上経つ頃には、会話も続くようになり

ファッションに興味があり

美容師に憧れている事

わかったのです。

その頃から我が家で過ごす時間は、
男性ファッション雑誌を見ながら
「せぇ~のっ」で、
そのページの好きな
モデルの服や髪型を指さして、
一緒なら大笑い!

違っていたら、
お互いに好きな理由を言い合うという
すごく楽しい時間を過ごす中で、

服より、人の髪を変える事が
好きな自分に気が付いて、

 

   「美容師になりたい」

 

と自分で言い出しました。

その後は、明るい未来の夢に向かって
自宅で開く事のなかった教科書を
全部読めるようになり、

中学を卒業してからは、
美容院にアルバイトに行き、
そこで素晴らしい店長さんとの
出逢いがありました。

働きながら
専門学校まで行かせてくれて
時間はかかったけれど
国家資格も取れました!

話す事も聞く事も元々好きだったようで、
誰とでもコミュニケーションが取れて

店内でも指名の多い
カリスマ美容師になって、
腕を上げ、色々な賞を取り、
全国を飛び回るほどになったのです!!

親ができるたったひとつのこと

このような経験から、
まず、親ができる事。

それは、

その子の未来を信じて欲しい

という事です。

これなら、お金も時間もかかりません。
タダでできます。

見返りは期待してはいけませんが、

将来、
子どもからの報酬は大きいです。

壮大なリターンです。

 

子供は若いんだから、
その子のやりたい事を
ただ全力で応援してあげる。

そうすると、
どの子も竹の子みたいに
ドンドン伸びていきます!

今日、TVで見たアスリートにも
必ず身近に全力で応援してくれる人がいます!

そのアスリートの夢を叶えようと、
精一杯の努力をしてくれる人がいます。

実力は、周りの人の応援や期待によって
何倍も強さを増し伸びると確信しました。

御自分のお子様なら尚更です!

どうか自分のお子様、
回りの人や知り合い等に、
その人が望む事に精一杯の応援・期待し、
時には、励ます貴方であって欲しいと思います。

なぜって、
そういう時の自分の方が、
幸せ感が強く充実人生になるからです。

それが幸せの条件だと
いつも思っているTaiyouです。

今日はこの辺で。
じゃぁ!

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