子ども(娘)さんとの信頼関係、どうでしょうか?
小さい頃は、仲が良くてもお子さんの年齢や環境の変化など
その時々で、子どもとの関係性が変化します。
そして、お子さんとの関係で悩んでいる人って、実はとても多いんです。
今回は、〝子どもとの信頼関係が崩れはじめたときの対処法〟について、解説していきます!
お子さんとの関係性に悩み始めた人は、何かヒントになるかもしれませんので
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
子どもとの関係性が悪くなる理由
子どもとの関係性が悪くなった原因をぜひ探してみてほしいのですが、
大きく分けて4つあります。
1、子どもの成長の過程の一環
2、家庭環境
3、子ども本人の何かしらの理由
4、親自身の心の傷
順番に解説します!
1、子どもの成長の過程の一環
子どもの成長の過程で、親との距離を離したい!という時期があります。
主に反抗期です。
反抗期には、2つあります。
①2〜4歳頃に迎えるイヤイヤ期(第一次反抗期)
②10〜15歳前後くらいまでにくる第二次反抗期です。
体の成長と共に、心の成長が著しく伸びるこの時期。
今まで見えていなかったことが、見え始めて急に不安になったり、
当たり前にできていたことが、急にできなくなったり、葛藤が生まれる時期です。
自分ではどうしようもない、このモヤモヤが反抗心となり、反抗期がで始めます。
こちらが何と言おうと、
いや、むしろ何もなくてもイライラしている時期です笑
この成長の過程で起きる関係性の悪化は、心配ありません。
成長痛と同じように、時間が解決してくれます。
〝そんなところまで成長してくれてよかった〟と、喜びの方にフォーカスしてみても良いかもしれません。
2、家庭環境の変化
何も問題がない時は、人は悩んだりしませんが、何か不安なことや心配なことがあると、いつもとは違う言動を起こしたりします。
その理由として、家庭環境の変化によって、子どものメンタルが不安定になることで
子どもとの関係性が悪化することもあります。
その変化とは?
たとえば、
・転勤などの引っ越し
・家族の病気
・離婚など
です。
当たり前だった生活が変化するということは、子どもにとってもストレスになってしまうことがあります。
3、子ども本人の何かしらの理由
お子さん自身で何か悩みがある場合も、自分をうまくコントロールができず
関係性が崩れてしまうことがあります。
・友だちと何かしらトラブルがあった
・先生と何かしらトラブルがあった
・勉強で困っている
・部活で悩みがある
・進路で困っている
・容姿等の悩みを抱えている
大人からみたら、〝そんなことで悩まなくても良いのに・・・〟と思うことでも本人にとっては切実な悩みだったりします。
そして、友達などの相談に乗ってくれる人が良いのですが、一人で抱えこんでしまうタイプの子には注意したいところです。
4、親自身の心の傷
親御さん本人が、受けた心の傷によって
〝自分の子と仲良くすることができない〟
もしくは、
〝仲良くする方法がわからない。。〟ということがあります。
幼少期に自分の親から愛着を受けて来れなかった場合、それが心の傷になり、人とのコミュニケーションの方法につまづいたり、愛情のかけ方がわからなかったりします。
「信頼」とは無条件のもの
昔は子どもにとって、「親」という存在は絶対的な部分があり、
この信頼関係も無条件に存在すると信じられてきました。
経済成長やネット環境の広がりなど、大きく社会が変わってきている今、
「自分がされてきた子育てと同じ子育て」
を子どもにしても、うまくいかない、そもそも同じ子育てができない、
といったことが増えてきています。
「ほおっておいてなんとかなる」子育てをするには、
現代は、子どもに入ってきてしまう情報があまりに多いのです。
そのため、親を始めとしたそばにいる大人が、子どもたちときちんと信頼関係を保ち、
子どもが自分で情報の取捨選択をできるまで見守っていく必要があります。
では、そもそも「信頼」とは何なのでしょうか。
信じられることが起こったときに信じられるのは当然ですよね(笑)
信頼、とは
信じられない(ような)ことが起こったときに信じる。
ということ、
親も子も「お互いを無条件に信じることができる」状態のことを言います。
子どもと向き合うときの5つの心がまえ
1.一人の人間として向き合う
「子どもと信頼関係を築きましょう」
と言われても、どうしたらいいのか・・・
実はそこまで難しいことではありません。
子どもを一人の人間として受け入れ、しっかり話を聞く
これだけです。
大人は無意識のうちに子どもを子ども扱いしてしまいます。
ましてや、わが子に対して
「子どもはいつまでたっても子ども」
という感覚が抜けないのは当然です。
そういう部分があってもかまいません。
ただ、子どものことを全て知っているつもりになってしまうと、子どもを一人の人間としてみてあげられなくなるのです。
子どもを、一人の人間として、子ども扱いせず、対等に向き合ってみましょう。
2.「ありがとう」「ごめんね」をきちんと言う
「ありがとう」は言えている場合も多いかもしれませんね。
大人が苦手なのは「ありがとう」より「ごめん」です。
大人でも親でも間違えるときはあります。
その間違えを、あやふやにしてごまかしてしまうことが多くないでしょうか。
むしろ謝るべきことができたときはチャンス!
きちんと謝ってくれる大人に、子どもは信頼を寄せます。
親側に非がある場合は、間違いを認め、素直に謝りましょう。
3.親も自分の話をする
「相手に心を開いてほしい場合には、まず自分が心を開く」
コミュニケーションの基本です。
これは親子関係でももちろん基本。
親が、今日あったできごとや悩んでいることを話すことで、子どもの中に
「自分を対等にみてくれている」
という感覚が生まれ、子どもの方からも話がしやすくなります。
いつも意味のある会話をする必要はなく、
テレビを見ながら話したり、子どもがやっているゲームに興味を持ってみたり、
他愛のない話をたくさんして、楽しんでください。
4.あいさつで言葉を交わす
・おはよう
・いってきます
・いただきます
・ただいま
・おやすみ
話がしづらいなぁ、と感じているときこそ、あいさつを丁寧にやってみてください。
「ちゃんとあなたを見てるよ」「ちゃんと気にかけているよ」というサインに繋がります。
できれば、きちんと顔を見て、にっこり笑顔で声をかけてあげてくださいね^ ^
5.共感し、認める
意見が違っていたり、大人として自分の意見を言ったりするのはとても良いことです。
大切なのは、子どもの話に必ずいったん共感をすること。
意見が違っていた場合でも
「そう感じたことはなるほど、わかるよ。」
「その立場だったらそう思うかもしれないなぁ」
「それは嫌だったね」
など、共感することは忘れないでください。
そして、やったことに対して「褒める」ことはもちろん大切ですが、
「認める」ことも心掛けましょう。
ポイント!過程を見てあげよう
ポイントは
「頑張った部分(過程)」と「できた部分(結果)」を分けて考えることです。
成果が出たときにはしっかりと褒め、
成果がでなかったときには、親はその過程をみる癖をつけることで、
自然と子どもを認めてあげる声かけができるようになります。
例えば、門限を過ぎて子どもが走って帰ってきた場合に、
「なぜ、約束を守らないの?」
と叱るのではなく
「走って帰ってきたのは偉かったね。でも約束は守らないとね」
と声をかける。
お父さん、お母さんは気持ちはわかってくれる、と子どもが感じることができます。
頭ごなしに叱るよりも、過程を見て認める声かけが、後の関係性を良くしていきます。
関係性がよくなっていけば、親側の言い分も聞いてもらいやすくなります。
子どもは何も考えずにやっただけのことだとしても、
「それでもここは頑張ったと思うよ」
と大人が認めると不思議と認められた行動を意識するようになり、
認められなかったときよりも確実にその行動を繰り返しやすくなるのです。
これだけは避けて!NG言動
逆に大人が気を付けなければならない言動を挙げておきます。
子どもの話を遮ること
子どもの話は、さえぎらずに必ず最後まで聞いてください。
子どもの言い分に親はつい途中で口をはさみたくなってしまいますが、そうすると
「こちらの話をきちんと聞く気がないな」
「どうせ話しても聞いてくれない」
そんな気持ちになってしまいます。
大人でも同じですよね。
いったんは最後まできちんと話を聞きましょう。
軽く流してしまうこと
子どもの話は、とてもちっぽけでくだらないものに感じてしまうものもあるでしょう。
私たち大人は色んなことを経験し、見えているので、問題が小さく見えていますが
子どもにとっては、それはそれはとても大きな問題なのです。
そんなしょうもないこと…と軽く流さずに、子どものころを思い出して、
子ども目線で話を聞いてあげましょう。
昔の自分と比べて判断すること
子どもの話を聞いていると自分たちはどうだったかな、と考えることもあるでしょう。
参考になることももちろんありますが、
それを絶対的な判断基準にしてしまうことには危険があります。
最初にも書きましたが、社会が変化し、時代背景も状況も昔とは違います。
昔にはなかった問題があり、昔問題だったことが解決していることも多くあります。
自分が知っている事実や経験だけで想像するのではなく、
しっかりと子どもの話を聞き、子どもの立場や思いを理解し、共感してあげましょう。
何をやっても親子関係が良くならない・・そんな方には
反抗期や環境の問題ではない、本人の問題でもない、そして、ここに書かれているあらゆる改善策を試したのに、改善しないとしたら・・
ぜひ、自分の潜在意識を疑ってみてください。
潜在意識とは、自分の中にある深い意識のことです。
〝今日は〇〇をしよう!〟など、頭で考えることは5%の割合に対して、
この深い意識である潜在意識は、95%以上の決定権を持っています。
この95%の潜在意識は、幼少期時代からの小さな頃に作られてしまうことがほとんどです。
例えば、
・自分が生まれた時から両親に抱っこしてもらえなかった・・
・褒められずに罵声をあびて育った
・いつも親の評価を気にしていた
・生まれてこなきゃよかったのにと言われた
などの、体験をしていると、「愛着形成」という
私たち人間の成長に最も必要なものを得られずに育ってしまうのです。
この愛着形成が出来ていることで、自分を信じられるようになり、他人を信頼することにもつながり、言いたいことが言える、人を頼ることもできるなど、
人間関係の構築がとてもスムーズにいきます。
しかし、この愛着形成を受けてこれなかった場合、
深い意識に「自分は愛されない人間なんだ」と刻まこれてしまい、そもそも人を信用することができません。
そして、この辛い悲しみから逃れるために、だんだんと自分の感情に蓋をするようになってしまうのです。
そうなると、
・本当はこう思っているけど、関係性を悪くしたくないから言えない・・
・人の目が気になる・・
・本音が言えない
・相手の機嫌ばかりを疑う言動をとってしまう
などの現象が起きます。
これが、親子関係でなく、夫婦関係や上司部下の関係でも出てきてしまうのです。
そして、これらは、95%の潜在意識による無意識的です。
どんなに治そうと思っても、そう簡単に気づくものでも、治るものでもありません。
なおす方法は、ただ1つ。
「自分とみっちり向き合うこと」です。
自分の心の傷があるとしたら、それに気づくこと。
それが分かるのは、こちら↓
90日間、みっちり自分の向き合い、心のモヤモヤがクリアにしていきます。
自分の心のモヤモヤが取れると、人間関係も良好になるんですよ♪
ぜひ、一度ご覧ください。
私の親は話を聞いてくれるという感覚を大切に
いかがだったでしょうか。
重要なのは、適切なアドバイスをすることではなく、
何かあったときには、お父さんお母さんは自分の話を真剣に聞いてくれる
という感覚を子どもの中に育てていくことです。
親が子どもの話を聞かないのに子どもには親の言うことを聞きなさい、
なんて無理な話ですよね。
特別なことは何もなく、
子どもを一人の人間として向き合い、
丁寧なコミュニケーションを積み重ねていく
それが大切です。
お忙しい人も多いと思います。
コミュニケーションは量より質。
短い時間でも、子どもに信じてもらうために、
まずは私たちが子どもを信じ、日々誠実に向かい合っていきましょう。