問題解決

医療事務経験者が転職するならここが有利!経験を活かせるおすすめの転職先

一般的に医療事務の仕事って
どういうイメージがあるのでしょう??

インターネットでちょっと調べてみると

・待遇が良くない

・業務量が多く多忙

・職種間やスタッフのいざこざ
などでストレスがたまることがある

・月初は残業が多かったり休みがとりづらい

 

というデメリットの意見もあれば、

 

・雇用形態の選択肢に幅がある

・医療機関は全国各地にあり
場所を選ばず再就職が検討できる

・市街地や住宅地にあることが多く
通勤がしやすい

・業績が景気に左右されにくく
賞与等が一定額支給されやすい

というメリットの意見も見受けられます。

私も医療事務経験者なので

メリットもウンウンと思いますが
デメリットを見ると

あぁうん…まぁそうだよね…

となります(笑)

 

特に業務量が過多である点!

そもそも最低限の人員配置なことが
多いので、

毎日全力以上の作業量を
求められることが多いのですが、

当日の急な欠勤が出た日にはもう戦場です!

 

職員の出勤数によって
業務量(診療予約)の調整ができればいいのに!

というのを心の底で思いながらも、
当然そんなことはできないので

書類処理などの業務を後回しにして、
目の前の診療対応第一で処理しつつ、
電話も一人で3つ分ぐらい出たりして…

終わったころにはクタクタになります。

 

あと、いざこざ等が多いのも確かです。

医療業界は資格至上主義でもあるため
医療系の資格がない医療事務は
待遇的にも底辺になりがち。

そのパワーバランスを
そのまま人間関係にまで持ち込む
スタッフがいるのも事実です。

ただこれは職場環境や
スタッフの性格等に依るので、
あくまでそれ次第と言えるでしょうが…

 

こうしたデメリットについては

医療事務の経験ある方はモニター越しで
うなずいていることと思います(笑)

さて…
ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、

メリットがあるのも確かですし、
健康や命を支える大事な仕事のため
患者さんに感謝されることもあり、
やりがいをもって行える職種でもあります。

 

ただ、待遇が見合わず、
ストレスがたまる環境にいると、
モチベーションが持たなくなる時があり、

長年勤める方もいらっしゃる反面、
退職や転職する方も多いのが現実です。

 

ではこうした医療事務経験者は
転職する際どういったところに
転職するのが有利なのでしょう??

 

〇医療事務経験者におすすめの転職先は??

まず転職先を考えるにあたり、

「採用の有利性」と「待遇の有利性」
2つの項目について、〇×で評価すると
以下4つのパターンに分けることができます。

採用の有利性 待遇の有利性
パターンA
パターンB ×
パターンC ×
パターンD × ×

 

パターンA: 採用も有利で待遇も現状以上
パターンB: 採用は有利だが待遇は現状未満
パターンC: 採用は有利にはならないが待遇は現状以上
パターンD: 採用は有利にはならないし待遇も現状未満

【おすすめの転職先】とうたう限りは、
採用もしくは待遇どちらかの有利性が
あることが条件となるので、

パターンA~Cまでに当てはまる
転職先(業種)を考察してみたいと思います。

 

そもそも、採用や待遇を
よくする要因って何でしょう??

ざっと考えられるものとしては

①業務経験やその業界の知識がある

②資格がある

③他の人がなかなか持ちえない
希少or高度なスキルがある

④他の人がなかなかできない役回りができる

上記4つではないでしょうか??

 

【医療事務】にこの4つを当てはめると

・残念ながら②は医療事務にとっては
対象になるものはない

・③は専門職/技術職がもつスキルで、
医療事務の業務経験だけでは得がたい

・④はその役が必要になるタイミングが
企業ごとで異なり、かつ個別性が強い

となるため、
①の効果が発揮する業界や業種を
考えていく

のが妥当です。

そのため、
①の業務経験やその業界の知識
を活かせるA~Cまでのパターンを
考察してみましょう!

※以降の考察結果やご紹介は
採用や待遇が有利になることを
保証するわけではなく、
可能性の示唆である点は予めご理解ください。

 

〇採用も待遇も有利な業界や業種(パターンA)

業務経験や知識を活かし採用/待遇とも
有利をめざすのであれば、答えは一つ!

同一の医療業界での転職が妥当でしょう。

 

といっても、医療業界は

・何科を標榜しているのか?

・導入しているシステムや
職域の業務範囲がどうなっているのか?

・入院/外来/在宅診療など
取り扱っている医療サービスの種類や配置基準はどうなのか?

などの影響により

医療機関ごとに実務や必要な知識が
変わってくるため

過去の業務経験を活かしきれず

覚えなおしをしないといけないことも出てきます。

 

そのため、もう少しこのパターンに
絞り込みをしていくと

自身が経験のある科と同一科を標榜している医療機関

 

例)皮膚科での業務経験があるなら
皮膚科が含まれている病院やクリニックなど

は業務経験と知識が活用できるので、
両条件ともに揃いやすいと言えるでしょう。

正直、待遇面は医療機関の運営状況や
給与規定にも左右されるので、
あくまで参考程度になりますが…

ただ転職活動の一環として
可能であれば待合だけでも見てみると

・通院されている患者さんの数や様子
・スタッフの様子
・サービスの様子

 

などから、
経営状況やサービスの品質を
類推することはできると思うので、

求人の条件だけでなく、
そうした情報からも
待遇面を推し量るとよいのではないかと思います。

〇採用は有利だが待遇は現状未満(パターンB)

経験や知識は活かせるけど、
待遇がよくなるまではいかない転職先

そう考えると

自身が経験のない別の科の医療機関

調剤薬局の事務

医療業界に関与する領域の
 介護や福祉サービスを行っている
施設や法人の事務職

医療事務のアウトソーシングを
受ける企業のスタッフ

 

 

以上が考えられます。

医療やその周辺の業界に慣れていて
知識もあるため、
採用には有利に働くものの、

採用されるとしても
様子見からスタートすることになるので、
待遇面がupするとは期待はしにくいでしょう。

採用は有利にはならないが待遇は現状以上(パターンC)

ここには

他業界/他業種の医療に関連する企業への転職

があてはまります。

 

具体的にいうと…

医療業界へコンサルティングを
行っているコンサルタント

医療事務の講座を担っている
教育機関の医療事務講師

などでしょう。

他業種/他職種への転職の場合、

その業界での業務経験はゼロですが、
医療事務としての業務経験や知識は活かせる可能性があります。

倍率が高かったり、
+αで企画力や提案力、営業力など、
その業界で必要なスキルも求められるため、
転職が成功するハードルは高めになることでしょう。

ただし、
業界的に待遇面がよくない医療事務から
業界を変えることで、相対的に待遇が
よくなる可能性は高いです。

 

以上、3パターンに該当する転職先をご紹介しました。

 

〇一番の転職先は?転職する前に準備すること

転職する際には、
採用や待遇が有利な業種を考えるのも
1つの方法ですが、それ以前に考えることもあります。

 

それは

  • どういったお金の稼ぎ方を目指すのか?
  • どういったキャリアプランを設定しているか?
  • どういった働き方(ライフワークバランス)にするか?

です

それらを決めてから
転職先の業界であったり業種、
働き方を決めていくことが
とても大事です。

 

例えばですが…

医療事務で入職し、
医療事務としてなるべく多く稼ぎたい!

と考えている人がいるなら、
その人は転職するより、その職場で
医事課長や事務長などの管理職を
まずは一生懸命目指す方がいいでしょう。

あるいは、

あまり稼げなくてもいいので、
仕事60%/自分の趣味40%の
バランスにして趣味にも時間をかけたい!

という人は医療事務の正社員ではなく
派遣や非常勤で働くという考え方もあれば、

病院よりイレギュラーが生じにくいクリニック
しかもできれば単科(複数科にならない眼科や歯科など)

で働く方がよいのかもしれません。

 

また、そもそも自分で稼ぐのは得意ではない…

という方でしたら、仕事はそこそこに、
むしろ稼げる人を探し
その人をサポートする専業主夫/主婦、
もしくはパートナーを目指すこともアリだと思います。
(これも一種の転職と言えます!)

 

つまり、

採用や待遇が有利になるだろうから
〇〇に転職を考えようかな

もよいのですが、

自分が今後どうやって生きていくか?

を決めることで、

 

・条件優先型
・キャリアアップ型
・チャレンジ型
・支援型

など

どれが自分に合っているか?を決め、
そこから導かれた業界や業種が
一番の転職先ではないかと私は考えます。

 

〇まとめ

私も医療事務で苦労しましたが、
反面、学べたこともありました。

今は違う職についていますが、
決して医療事務が嫌で転職したとかではなく

自分を見直した結果、今に至っています。

同じ医療事務経験者として、
今回の内容が少しでも参考になり

皆様がもし転職するなら
よりよい転職につながること、
また今後もご活躍なされることを
お祈り申し上げます!

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