子供が宿題をしなかったり取り掛かるまでに時間がかかると、親としては心配になりますよね。
「遊びから帰ってきたら宿題やってくれるはず」
と期待もこめてほっとくと、YouTubeを見始めたりゲームをしたり、子供は自分のやりたいことばかり。
なかなか宿題を始めない様子を見かねて、「早く宿題やりなさい!」とイライラして怒鳴ってしまい子供が泣く、というのがオチ…。
宿題しない&取り掛かるのが遅い子供に対して、どういった対応をしていけばいいのでしょうか??
今回は、親がしてはいけない注意点も含めて対処法をご紹介していきます!
目次
子供が宿題をしないのはよくあること?
「宿題しないのはうちの子だけ?」と心配になるかもしれませんが、子供が宿題をしないことに頭を悩ませている親はたくさんいます。
Yahoo!知恵袋やTwitter、ママ向け情報サイトなどでは、子供が宿題をしないことや取り掛かるのが遅いことに対しての悩みを相談している人は多数。
学研の「α世代の子どもの勉強に関する意識調査」によると、自分から進んで机に向かう子小中学生の割合は約20%ほどだそうです。
それに対し、子供から進んで机に向かってほしいと思う親の割合はおよそ90%!
このことから子供から自主的に宿題や勉強をしてほしいと悩む親がほとんどです。
親の理想と現実がかけ離れてますね…。
小学生2年生だった子供を持つ友達が「あぁ宿題してない…」と嘆く姿を私自身も何度か見たことがあります。
小中学生の子供を持つ親あるあると言っても過言ではないくらい、子供が宿題しない&取り掛かるのが遅いのはよくあることなので過度に心配しないでくださいね。
子供が宿題をしない理由
子供が宿題をしない理由は子供によって違うと思いますが、考えられる理由として大きく分けて3つありますのでご紹介します。
- 遊びたいから
- やらされている感があって嫌だから
- 宿題の内容がわからないから
1、遊びたいから
ゲームをしたい
YouTubeやテレビを見たい! 友達と遊びたい
宿題をやらなきゃいけないのは分かっているけど、子供はどうしても楽しい遊びのほうに興味がいってしまいます。
大人であれば先々を見越して何を先にするべきか優先順位を立ててスケジュールを立てることができますが、子供はまだまだ自分の気持ちに正直で、今やりたいことに優先順位が先になりがちです。
それにより宿題の優先順位が下がってしまい、宿題が後回しになったり宿題しないという状態になってしまいます。
2、やらされている感があるから
学校で勉強をして帰ってきたのに、家に帰ってきてまた勉強しなきゃいけない。
学校では先生に宿題やってきてと言われ、家では親から宿題やりなさいと言われ、なんとなく強制的に「やらされている」という感じが、逆にやる気がなくなってしまいます。
大人でも、「あれやれ、これやれ!」と言われると、なんかやる気でないことありませんか?
自分からやろう!と自主的に動いた時のほうが、やる気が出るものです。
子供はまだ宿題をやる理由やメリットなどが理解できていないため、「なんで宿題なんてしなきゃいけないんだ」と感じて、宿題をしないのです。
3、宿題の内容がわからないから
宿題しない理由として、もしかすると学校での勉強に理解が追い付いてない可能性があります。
誰でも自分が理解していないもの分からないものに対して、向き合うのは嫌なものですよね。大人だって、「では相対性理論について宿題を出します」なんて言われたら、即拒否しますよね。
同じように子供も分からないものに対して向き合うのを避けがちになってしまうもの。
分かるものや簡単なものに対してはすぐ終わらせてしまおうと考えるかもしれませんが、分からないものだと時間もかかってしまうし、分かるまでの労力がたくさんかかります。
それにより宿題や勉強に拒否反応が出てしまい、宿題しない・後回しにしてしまうのです。
子供が宿題をしない時に親がしてはいけない3つの注意点
子供が宿題しない理由は子供によって様々ですが、そんな子供に親がしてはいけない行動をご紹介します。
3つの注意点がありますので、心当たりがないかチェックしながらこれから注意していきましょう。
注意1、イライラして怒る
宿題しない&取り掛かるのが遅い子供に対して親がやってしまいがちなのが、イライラしてしまうこと。
親がイライラしていると子供もその雰囲気を敏感に感じとります。
イライラされた雰囲気の中では子供は恐怖や居心地の悪さを感じてしまい、いざ宿題を始めたとしても親のイライラが気になって宿題どころではなくなってしまう可能性があります。
怒ったところで子供は泣くわで、結局宿題に取り掛かるのが遅くなりますよね。
親として焦りはあるかもしれませんが、イライラをぶつけるように感情的に怒っても、子どもは萎縮してしまい「宿題=嫌なもの」というイメージを持たせてしまいかねません。
。 イライラしているなと感じたら、一旦その場を離れて深呼吸などして気持ちを落ち着かせましょう
注意2、放置する
「どうせ今日も宿題しないな」と諦めて、ほっとくという方もいるかもしれません。
でも勉強しない&取り掛かるのが遅い子供に口出しせず、ほっとくというのも注意です。
子供への関心がないと思われてしまいます。
また、宿題などしなければいけないことに対して親から何も言われないと、子供は「やらなくていいんだ」と勝手に思ってしまい、宿題しない状態があたりまえになってしまいます。
ほっとくことは親子の関係にとってもよくありませんし、宿題しない状況があたりまえだと思われてしまうのでやめましょう。
注意3、無理やりやらせる
ほっとくのがいけないのならと強硬手段で無理やり宿題をやらせようとする方もいますが、それもやめましょう。
「宿題しないとごはん抜き」などと脅したり、無理やり椅子に座らせて宿題をやらせるというのも、子供にとっては恐怖や苦痛でしかありません。
泣く姿も目に見えていますし、泣く泣く宿題をやったところでせっかくの勉強も身に付きません。
親としては「宿題をやってくれた」という結果は残るのでその場は満足するかもしれませんが、子供は「やらされてる感」を強く感じ、勉強や宿題は嫌なものという気持ちが残ってしまうので根本的な解決になっていません。
無理やりやらせるのではなく、子供が自然と宿題をしたくなる環境づくりを心がけましょう。
宿題をやり始めるタイミングが遅い、宿題を終えるのに時間がかかる子への対処法
宿題はやるのだけど始めるまでが遅い、宿題を始めてもなかなか終わるのに時間がかかってしまう子がいます。
宿題しない子のタイプ別に分けて、原因と対処法をご紹介したいと思います。
宿題に取り掛かるのが遅い子
主な原因
宿題や勉強の習慣化ができていない可能性があります。
対処法
「夕飯前にやる」「寝る前にやる」など、一日の中で宿題をやる時間を決めていくといいでしょう。
この時、親が勝手に決めるのではなく、必ず子供と相談して決めてくださいね。
それでも子供にとって時間管理を任せるのはまだまだ難しいので、宿題タイムになったら「そろそろ宿題の時間じゃなーい?」などと明るく声かけをしていくのがいいでしょう。
自分で決めたスケジュールであれば、やらされているという感覚も減りますし、責任を持って取り組んでくれるはずです。
宿題を終えるのに時間がかかる子の場合
主な原因
単純に宿題の内容が難しいという理由があるかもしれません。
対処法
できたら親も一緒に宿題を見てあげられると良いですね。つきっきりでなくても宿題をする場所をリビングや子供の姿を見られる場所にするといいでしょう。
分からないことをずっと考えていたら宿題が終わるのが遅くなるのも当然ですよね。宿題が進まず、泣く子もいるでしょう。
分からないことをほっとくのはよくありません。
夕飯を作りながらなど、親がいる空間で宿題をすれば分からない箇所をすぐ聞ける環境になり、宿題も進めやすくなります。
遊びたくてそわそわしている子の場合
主な原因
机の周りにゲームやおもちゃなどは置いてないでしょうか?
特に子供は気が散りやすいので周りに興味のあるものがあると、そちらばかり気になって宿題に集中することができません。
対処法
宿題をする机の周りにはゲームなどを置かない、テレビは消す、など宿題に集中できる環境づくりをしてみましょう。
子供が集中できる時間は?
子供の集中力は、小学校低学年くらいで「年齢+1分」といわれています。
中学生でもせいぜい15分程度しか集中力が続かないので、集中力のある時間にサクッと終わらせるように宿題の時間は15分などと決めてしまってもいいでしょう。
「ポケモンが始まるまでに終わらせてみよう」
「お母さんがご飯作り終わるのとどっちが早いか競争しよう」
などとゲーム感覚で取り組むと子供は「よーし負けないぞ」と意気込んでやってくれるかもしれませんよ。
宿題の内容が難しくて時間がかかる子の場合
つきっきりでなくても宿題をする場所をリビングや子供の姿を見られる場所にするといいでしょう。
夕飯を作りながらなど、親がいる空間で宿題をすれば分からない箇所をすぐ聞ける環境になり、宿題も進めやすくなります。
ゲームがやりたい子の場合は?
机の周りにゲームやおもちゃなどは置いてないでしょうか?
特に子供は気が散りやすいので周りに興味のあるものがあると、そちらばかり気になって宿題に集中することができません。
宿題をする机の周りにはゲームなどを置かない、テレビは消す、など宿題に集中できる環境づくりをしてみましょう。
楽しく宿題ができるようになるために親ができること
宿題や勉強することに対して、苦手意識や嫌だなという感情を持たせないようにしたいですね。
楽しく宿題ができるようにするために親ができることを2つご紹介します。
宿題をしなければならない理由を子供本人が納得できるように伝える ポジティブな声かけ
1、ポジティブな声かけ
親子の関係の中でも前向きなコミュニケーションが大切になってきます。
口うるさく言っても、子供は泣くばかりか宿題しないことへの解決にはなりません。
宿題をやってくれたら「宿題頑張ったね!」「もう宿題やってくれたの?ありがとう!」など、子供が嬉しくなるような声かけをどんどんしてあげましょう。
前向きな声かけをされると子供もやる気になりますし、自分に自信を持つことができます。
宿題をしなければならない理由を子供本人が納得できるように伝える
宿題をしなければならない理由を伝えたり、宿題や勉強をしていくとこうなる、という子供の未来へ向けての楽しい想像をしていくのもいいでしょう。
例えば「将来宇宙飛行士になりたいのなら、いろんな知識が必要だから宿題や勉強をしなければならないんだよ」など理由を伝えてあげるといいですね。
宿題をするのも納得もできますし、目標があるので前向きに取り組んでくれるかもしれません。ただ、宿題だけが大事なわけではないです。
もちろん遊ぶことも子供にとっては大事な時間なので、子供の意思も尊重してあげましょう。
子供も親も納得した上で気持ちよく宿題に取り組めて行けるといいですね。
まとめ
宿題しない子、宿題が遅い子についての親の対処法をお伝えしてきました。
イライラして怒ったり無理やりやらせると子供は反抗したり泣くなど、宿題や勉強に対して嫌な感情を植え付けることになります。
逆に諦めてほっとくという行動も、放置されている自分に関心がないんだと思われてしまい子供との信頼関係にいい影響を与えません。
子供に負担のない範囲で声かけしていくこと、宿題をしようと思える環境づくりが私たち親にとって大切なことです。
子供の自主性ややる気をそっと引き出してあげるのが親の役目なのかもしれませんね。