こんにちは!ライターのかみひさです。
まだまだ続く暑さ…
熱中症対策としてこまめな水分補給を心掛けている方も多いのではないでしょうか?
「身体の2/3は水でできている」や「人は1日に2リットルの水を飲むべき」など水は人間が生きていくために必要不可欠なものです。
人間は食物がなくても約2か月生き延びられるといわれていますが、水なしではたった数日で死んでしまうそうです。
ただ、いくら必要不可欠な水も飲み方や摂取量を間違えると身体に悪影響を与えてしまいます。
喉が渇いたからとついつい「がぶ飲み」していませんか?これ実は非常に危険なんです。
今回は、水の飲みすぎで起こる水中毒についてご紹介させていただきます
水中毒
水中毒という症状をご存知でしょうか?
過剰な水分摂取によって生じる中毒症状で、血液検査の結果、低ナトリウム血症の状態になっているということです。中毒と聞くと身体に悪いものなのかと思いがちですが、水に危険な毒素が含まれているというワケではなく、水を大量に飲むことでナトリウム(塩分)が血液中に少なくなってしまっている状態を引き起こすのが水中毒です。
水中毒の症状
水中毒の主な症状
・手足のしびれ
・皮膚を押して跡が残るようなむくみ
以上2点が出た場合などが、危険信号の目安になります。
・激しい嘔吐や尿失禁
・意識障害や痙攣発作など
がぶ飲みは危険!その科学的エビデンス
発汗が多い季節、特に夏場は発症する可能性が大きいです。熱中症にかかり意識が朦朧としている時に周りの人から「水をもっと飲め!」と言われ、がぶ飲みして水中毒になってしまったというケースもあるようです。
以下のいずれかに当てはまる人は「水のがぶ飲み」には特に注意してください。
・腎機能に障害がある人
・マラソンなど耐久力を求められるスポーツをしている人
・炎天下で活動する人
大量の水を一気に飲むと血中ナトリウム濃度が下がり、水中毒のリスクが高まります。さらに悪いことに水をがぶ飲みする時は、たいていの人は汗をかいていてナトリウムが奪われた状態にあることが多いのです。
水のがぶ飲みと発汗によって血中ナトリウムの濃度が下がっても、皮膚、筋肉、内臓といった細胞のナトリウム濃度は変わりません。
そのため、身体はアンバランスを補正しようとし、浸透圧によって細胞外液から水が引き出された結果、細胞にうっ血が起こります。
ただ、腎臓が短時間で大量の尿を生成し、ナトリウム濃度のバランスを整えるのでこの状態になることはめったにありません。
しかし上記に当てはまる人は、この作用が起きずに低ナトリウム血症を発症する可能性があるので「水のがぶ飲み」は避けた方がいいでしょう。
ちなみにボストンマラソンでは、参加者の13%が低ナトリウム血症になると言われています。
「水は体にいいから、たくさん飲んでも大丈夫!」なんて言葉を信じていると取り返しのつかない事になりかねませんので、気をつけましょう。
それともう一つ、サウナ好きの人も要注意です。
サウナで我慢してたくさん汗をかいた後の体は塩分を失った状態です。すぐに水分を摂りたい上にキンキンに冷えた水は「がぶ飲み」するためにあるんじゃないかと思えるくらい美味しいのですが、危険ですので「がぶ飲み」はやめましょう。
私もサウナが好きで、美味しさは嫌というほど理解できますが、我慢しましょう(笑)
水中毒にならないために気をつけること
+αを摂取
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、水分の大量摂取によってナトリウムが少なくなることが水中毒を引き起こす原因ですので、一緒に塩分(ナトリウム)も摂取することが予防に繋がります。
塩飴や梅干しなどが効果的だと言われています。熱中症対策としても知られていますね。
他にも電解質入りのスポーツドリンクなんかも推奨されています。
水の飲み方
問題なのは「がぶ飲み」をするということです。こまめに飲むことが大切です。
こまめにといっても、3分おきに水を飲みましょう。というワケではありません。
短時間に2~3リットル以上の水を飲むと危険だと言われています。
目安としては1時間にコップ半分程度の水を飲むことを心がければ1日で1600cc~2000ccの水分補給になるそうです。ゆるやかな水分補給をすることが大切なのです。
まとめ
今回は「がぶ飲み」の危険性についてご紹介させていただきました♪
・ついつい喉が渇いてしまったからと、水を「がぶ飲み」をしないように定期的な水分補給を心がけましょう。
・スポーツなどをしていて、どうしても水をたくさん飲まなければならない時は、塩飴や梅干し、最近は塩分補給のタブレットも普及していますので、そちらも一緒に摂取することをおすすめします。
・熱中症予防のために、しっかりと水分を補給する必要がありますが、摂取しすぎれば水中毒になり、摂取しなければ熱中症になってしまいます。
水分と塩分をバランス良く摂取して暑さを乗り切っていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!