問題解決

【猫の急性腎不全】自宅で暴れずに点滴をする方法

こんにちは、ライターのMichiです。
うちには2匹の猫がいます。

1匹はランという
3年ほど前に、
保護猫を譲っていただいた女の子。

もう1匹は、2年前に工場でご飯をもらってた
コタロウという2歳の男の子。

このコタロウが急にえさを食べなくなって

お医者様に見てもらったら、
ショックなことに急性腎不全ということでした。

お医者さんに通い、
皮下点滴をしていくうちに
食欲もましになったんです。

でも、しばらく
皮下点滴を続けなければならず、
費用のことをお医者さんに相談しました。

急性腎不全などの時、
毎日点滴をしなければならない場合があるんです。

そんな時には自宅で
皮下点滴をすれば、医療費を抑えられるんですって。

(ただし、静脈に注入する点滴はお医者様にしかできないのだそうです。
皮膚の下に注入する、皮下点滴の場合は自宅でもできるということ 。)

先生から教えてもらって
主人と2人で病院で練習しました。

そして、「何とかやれそうかな」と
自信満々の手ごたえを感じたのです。

しかし!!

でもいざ自宅で2人がかりで
やってみたところ・・・。

あんなに病院でじっとしてくれていた子が、
思いのほか暴れるんです。


こっちも動揺してまい、
なかなかうまくいきませんでした。

皮下点滴といっても、
針を刺すのですからものすごい緊張しますしね。

こんなエピソードから、

「毎日の点滴を楽にはやくできるようになりたい!!」

と思ったので、動物の皮下点滴の必勝法をご紹介します。

猫の点滴は2種類

腎臓病や脱水などで
猫に点滴をしなければならなくなるときがあります。

猫の点滴には2種類。

・皮下点滴
・静脈点滴

です。

自宅で行う点滴は皮下点滴と
呼ばれています。

皮下点滴の特徴

・皮膚と筋肉の間に点滴を注入する。
・皮膚の下に入った点滴の液は、毛細血管からゆっくり吸収される。
・5~10分程度で済むので、自宅で行える。

静脈点滴の特徴

・猫の血管に直接点滴を注入する。
・症状が重症で緊急性のある場合などに行う。
・皮下点滴と違い時間がかかる。
・動物病院に入院して行う。

皮下点滴のやり方

必要なもの

・輸液バック(点滴の液が入っているパック)
・輸液ライン(点滴と針をつなぐチューブ)
・翼状貼
・アルコール綿
・養生テープ(針を固定するため)
・S字フック(点滴をかもいなどに吊ところがない時)

画像も添付します↓


(輸液バックと輸液ライン)


(翼状貼)


(アルコール綿、養生テープ、S字フック)

準備すること

①輸液バックを電子レンジで人肌にあっためておいてください。

②新しい針をラインに付けます。

③ライン内に空気が入らないように、点滴バッグとラインをつないでください。

④点滴バックにペンで予定量のしるしを付けておきます。

⑤点滴バックを適当なところにつるしておいてください。

いざ!点滴!

①アルコール綿で猫ちゃんの注射部位を消毒します。
背中の肩甲骨の間くらいのところ)

②左手の親指,ひとさし指、中指で皮膚をつまみ上げます。

③針を右手で刺して下さい。

④クレンメを開き、点滴がほかの場所から漏れてないか確認します。
(漏れている場合は、貫通しているので針を引いてみます。)

⑤液がスムーズに落ちていればテープをとめて固定してください。

⑥予定量まで入ったらクレンメを閉じはりを抜きます。
(針先は危険なので必ずキャップをしてください。)

⑦注射部位をティッシュなどで圧迫して液が漏れてこないか確認します。

⑧漏れていればしばらく軽くティシュなどをしばらく当ててあげましょう。

終わったら確認すること

①使用した針をねじってはずし、
次の新しい針に変えておきます。
(古い針はまとめて病院に持っていきましょう。)

②点滴バックを冷暗所に保管しておいてください。

くわしいやり方はこれを参考にしてみてください。

 

この方法以外でシリンジというものを使うやり方もあります

シリンジをつかうとき

実際にやってみて困ったこと6つ

私は初めて自宅で点滴をする時に、
お医者さんからアドバイスをうけたことです。

その1、針を刺すとき暴れて抜けてしまった

まず、一人が猫の肩甲骨のところと足の付け根を抑えます。
そして、もう一人が針を刺し
点滴のクレンメを開けるとスムーズとのこと。

でも実際やってみたら、
めちゃめちゃ暴れるときは抑えきれません。

なので、うちでは猫の手と足を持ってもらって、
やっと針を刺せるという事もありました。

どうしても無理なら、
諦めて日を改め、
水分を多めに取らせるといいそうです。

その2、針で自分の指を差してしまった

よくあることで、
まずしっかりと自分の手当てをしましょう。

落ち着いたら再チャレンジ!

その3、いつも以上に鳴いて嫌がった

注射針が神経にあたっていると痛がります。
針の位置を調整してみましょう。

毎日のことで、
うまくいく日といかない日があり、
運もあるんです。

その4、点滴するとき一緒に空気がたくさん入ってしまった

猫の点滴した部分を触ると
プチプチという音がするときもあります。

でも、皮下点滴の場合は
多少空気が入っても大丈夫なようです。

その5、一人では難しい

その時は、まず点滴の準備をします。

床に座って自分の股の間に
猫をはさんでください。

そして片手で猫を抑えて、
もう一方の手で針を刺して点滴します。

キャリーや狭い箱に入れてもいいです。

ただし、スピードと技が必要になりますので、
無理なようなら病院でやってもらいましょう。

その6、点滴後おなか、横っ腹などが腫れる

これは、点滴の液が重力で下に落ちたためです。

動物の皮膚の下は空洞で、
点滴の液が下に落ちます。

それで、おなかや前足などが
腫れて見えるんです。

しかし、1日くらいかけて毛細血管から
吸収されるので大丈夫という事です。

まとめ

自宅で点滴を行うときには、
2人以上でやったほうがいいと思います。

私の場合、はじめ緊張して
なかなか針を刺すことができなかったんです。

多分緊張が猫に伝わり、
暴れてしまったからかもしれません。

でも、抑えていてくれる人がいれば、
相談しながらできるので安心です。

猫ちゃんもシレっとさりげなく
してもらったほうがリラックスできると思います。

それと、針は少し後ろの方に刺すほうが
嫌がらないような気がします。

何回か行ううちに慣れてきたので、
はじめはゆっくりやってみましょう。

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