子ども

切り傷,鼻血,頭をぶつけた!どうしたらいい?よくある子供の怪我の対処法まとめました!

我が子が毎日、元気いっぱいに遊ぶことは
嬉しいことですが元気すぎて・・・

子供は歩き出して行動範囲が広がると
怪我がつきものですよね。

いざという時に、我が子の怪我の
対応ができる自信がない・・・
そんなママも多いと思います。

子供の怪我の対応が仕事の
養護教諭(保健室の先生)を経験している
私でさえ、我が子が目の前で血を流したり
苦しんだりしている時は、驚くほど焦ります 汗。

仕事では冷静に対応できるのに不思議なものです・・・

大切な我が子のいざという時のために
養護教諭経験者で2児の母である私が
よくある子供の怪我の対処法をご紹介しますね。

ここをおさえるべき!応急手当の基本とは?

我が子が怪我をした!
そんな時に慌てないよう、まず覚えてほしい
言葉があります。

それは「RICE」(ライス)です。

RICE療法

R(Rest)     ・・・安静
I(Icing)     ・・・冷やす
C(Compression)・・・圧迫
E(Elevation)     ・・・挙上

これが4つの基本的な応急処置方法です。

このRICE療法を正しく行うことで

痛みや内出血・腫れを軽くし
回復を助けてあげる
ことができます。

怪我をしたら少しでも早くしてあげたい処置ですね。

R(Rest)ー 安静

安静とは、子供をただ横にして
寝かせることだけではありません。

患部を動かすと
悪化してしまう可能性があるので
タオルや添え木などで固定し
患部を安静に保ちます。

I(Icing)ー 冷やす

怪我をした時に冷やすべき?温めるべき?
と聞かれることがありますが、
怪我の直後は冷やすが鉄則です。

患部の体温を下げることで、
毛細血管が収縮して
腫れや内出血、痛みなどが抑えられます。

ただし冷やしすぎると凍傷の恐れもあるので
注意してくださいね。

基本は20分程度冷やす → 一度氷を外す →
皮膚感覚を取り戻す程度休憩 → 再び20分程度冷やす

これを何度か繰り返します。

C(Compression)ー 圧迫

患部をテープや包帯等で圧迫して止血をしたり
腫れや内出血を最小限に抑えます。

きつく圧迫しすぎると血流障害を起こすので

指先や足先は出して
変色やしびれがないか確認

できるようにしておいてください。

E(Elevation)ー 挙上

可能な限り、
患部を心臓より高い位置に保ちます。

血液が心臓に向かって流れるので
内出血による腫れを防ぐ、止血を助ける、

痛みを和らげるなどの効果があります。

子供の怪我・・こんな時どうしたらいい?

すり傷・切り傷・刺し傷

子供の怪我で一番多いのが
”転倒して擦りむいた”ですよね。

すり傷と同時に切り傷や刺し傷を負う場合も
多々あります。

この3つの怪我の対処法は共通します。

  • 出血が多い場合は、
    ガーゼやハンカチ、タオル等で覆い
    手で圧迫し止血。
  • 水道水で汚れを洗い流し
    異物を取り除く。
  • 清潔なガーゼ等の保護材で
    患部を覆う。

すり傷などの怪我をした時は、とりあえず消毒!
という人も多いかと思いますが
その方法、実はあまり良い方法とは言えません。

消毒をすることで
ばい菌を一時的に殺菌することはできますが
殺菌効果はすぐになくなってしまいます。

それどころか
正常な皮膚の細胞も痛めつけてしまい
傷を治す細胞までもが死んでしまいます。

ですので、まずは水道水で洗い流すことが先決。

最近は、傷を清潔にしたら乾かさないで治す
「湿潤療法」(モイストヒーリング)
が主流になっています。

市販の傷パッドも多くの種類が
販売されています。

傷パッドの代わりにワセリンを厚く塗って
ガーゼで覆う方法もあります。

1~2日ごとにキズパッドを貼りかえて
傷の状態をチェックしてください。

かさぶたを作るよりも早くきれいに
傷を治すことができますよ。

次のような場合は、医療機関を受診してください。

✔️傷口に汚れが入り込んでしまい
自分では取り除くことができない

✔️傷口が深い

✔️出血が多く止血することができない

✔️大きな物で刺し傷を負った
(抜かずに異物が動かないよう固定して受診)

鼻血が出た

鼻血がよく出る、というお子さんも
少なくないと思います。

出血量が多くても慌てず
次の対応をしてください。

  • リラックスできるよう椅子に座らせ
    下を向かせる
  • 小鼻を約5分間持続してつまみ
    圧迫して止血する
  • それでも出血がおさまらない場合は
    小鼻の上を冷やしたり
    ガーゼを詰めて圧迫する
  • 横に寝かせる
    鼻が心臓より低くなるので
    出血が止まりません。)
  • 上を向かせる
    (血液が喉に流れ込み
    大量に血液を飲み込んでしまいます。
    嘔吐や血圧低下の原因になります。)
  • 首の後ろをトントンたたく

気分が悪く、どうしても座っていられない場合は
顔を横向きにして寝かせます。

悪い例の方法は一昔前によくやっている人が
多かった方法です。
この方法だと鼻血が助長してしまいますね。

詰め物をする場合は、ティッシュや脱脂綿より
ガーゼがおすすめです。

ティッシュや脱脂綿だと抜く時に固まった血液が
ついてきてしまい、
再び出血してしまします。

鼻血は5分以内に止まるものから
20~30分かかるものもあります。

次の場合は、すぐに医療機関を受診してください。

✔️あまりにも長く出血が止まらない

✔️のどからの出血も多い。

頭をぶつけた

頭の打撲は大事に至らないように
慎重に対処してください。

  • 頭をぶつけた直後は冷やすが原則
  • 頭をぶつけた日は安静にして、
    経過を観察
  • ”たんこぶ”ができたから安心
    ということはありません。

病院を受診する目安(観察のポイント)

✔️本人の身長以上の高さからの転落や
頭に強い衝撃があった

✔️打撲後に気を失った、
または意識を失った

✔️けいれんや嘔吐が出た、
頭痛が強くなる

✔️手や足に力が入らなかったり、
変な感覚がある

✔️首を動かしたときに手足に痛みが走る、
または首がとても痛い

✔️ものが二重に見える

✔️歩行バランスがとれない

✔️鼻や耳から、
透明な液体や血液が出てくる

「たんこぶができたから安心ですね」
という言葉を聞くことがあります。

ですが
たんこぶの有無や大きさに
重症度は判断できません。

しっかり経過観察を行って、
気になる症状が
出てきたら病院を受診してください。

頭の打撲で怪我をして出血すると
出血量が多くなります。

保健室で対応していても、頭をぶつけて
血が流れ出る怪我は少なくありませんでした。

出血に気を取られがちですが、それよりも
止血しながらしっかり観察することが重要です。

そして頭以外にぶつけたところが無いか、
しっかりと調べてくださいね。

目や耳,鼻に異物が入った

1・2歳頃の好奇心旺盛な子供たちは、
耳や鼻に石や食べ物を入れることがあります。

我が子もやりました 汗。
鼻に食べ物のコーンを入れて、
きれいにはまってしまいました・・・。

そんな時、
ピンセットなどを使ってどうにかして
取れないかとやりがちですが、
取れません!

むしろ
奥に入ってしまい、場合によっては
気管や肺に入って大変なことに
なってしまいます。

鼻に異物が入った場合、
鼻を上手にかめるお子さんなら
鼻をかんでみる方法を試してみてもいいかもしれません。

それでも取れない場合、
耳や鼻に異物が入った時は
自分で対処しようとしないでください。

すぐに耳鼻科を受診して、
専門医に取り除いてもらいましょう。
プロの先生は一瞬で取ってくれますよ。

やけどをした

小さなお子さんのいるご家庭は特に、

”うちは台所に入れないようにベビーゲートを
しているから、やけどの心配はない”

と思っているママも多いと思います。

ですが、

やけどを負う子供のほとんどが
10歳以下のお子さんです。

家庭内でのやけどの原因はたくさんあります。

  • 電気ケトルを倒して熱湯を浴びた
  • 電気ヒータに触れた
  • まだ冷めていないアイロンに触れた
  • 食卓で鍋料理をしている際に鍋に手が触れた
  • 炊飯器の蒸気に触れた
  • 炊飯器のコードを引っ張り倒してこぼれた熱いおかゆを浴びた
  • 熱湯の入った急須を倒した
  • 水道水で20~30分を目安に冷やす
    (氷など過度な冷却は痛みを強める
    可能性があります)
  • 靴下や洋服の上からのやけどは、
    脱がずにその上から冷やす

水道水で冷やすことが難しい場合は、
水道水や氷水で濡らしたタオル・ガーゼで
冷シップをする方法もあります。

”靴下や洋服の上から熱湯を浴びた”

なんて時は、慌てて脱がしてしまいがちですよね。

ですが、衣服と一緒に
皮膚組織が付いていってしまい
やけどを重症化させます。

落ち着いて、そのままで冷やしてください。

次の場合は病院を受診してください。

✔️手のひらよりも大きなやけど

✔️水ぶくれができている

✔️やけどが白い、黒ずみや亀裂がある

✔️清潔でない傷口

✔️痛みがとれない

✔️顔や生殖器のやけど

✔️電気や化学物質によるやけど

まとめ

我が子が怪我をすると冷静でいられないものですよね。

ですが、いざという時に対処法のポイントを
知っているのと知らないのでは、
気持ちが全然違います。

傷や痛みを悪化させないように、
落ち着いてポイントを思い出してください。

どんな時でも我が子を一番に守れるママなら大丈夫です。

自信をもって対応してくださいね。

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