パン作りの必須アイテムである「オーブン」
お値段も2,3万円代から10万円を超えるものまでピンキリ。
メーカーも種類もたくさんありすぎて
どんなものを買ったらよいかが悩みどころ・・
実は、目的に合ったオーブンを使うと、
「あれ?私ってこんなに上手だったけ?!」なんて思えるぐらい
レベルアップしたパンが焼けるようになります。
今回はパン作り初心者さん向けに、
具体的なおススメの機種や
オーブンを選ぶ時のポイントをご案内していきます。
目次
パン作り初心者さんおすすめオーブン3つ
- 東芝 石窯ドーム ER-WD3000
- 日立 ヘルシーシェフ MRO-W1Z
- パナソニック ビストロ NE-BS808
今回は初心者さん向けということで、
各社の現在の最高グレードは選定から外しています。
また、レンジ機能などは除き、
パンを焼く機能を最優先に着目して比較検討しました。
選定基準は
ハード系にも対応できる「300℃まで設定可能」
発酵機能、スチーム機能などのパン焼きに適した機能がある 食パンなどの大型パンにも対応できる「庫内容量が30ℓ以上」
これらを満たしているものとしました。
1.東芝 石窯ドーム ER-WD3000
東芝 過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドーム 30L グランホワイト ER-WD3000(W)
58000円
幅広い層に支持されている人気機種。
火の廻りがよく、高温でバリっと焼き上げたいバゲットや
クロワッサンなどもサックサクに焼き上げます。
私が通っていたパン教室でも
こちらの上位機種を使っていました。
料理教室での利用も多いです。
おすすめポイント
・内側がその名の通りドーム状になっていて、
熱を効率よく循環させる仕組みとなっているので、熱源の近くが焦げやすいといった焼きムラが少なくてキレイに焼きあがります。
これよりも上位機種の中には、
業界最高温度350℃まで設定できるものもあるので
高温かつ短時間でばりっと焼きたいピザや
オーブン料理を楽しめますね。
・使い勝手の良さもさることながら
奥行きが小さく設置する場所を選びやすいのもおススメポイント。
サイズ(W×D×H) | 498×399×396 |
庫内サイズ(W×D×H) | 394×314×232 |
販売価格(目安) | 53,000円 |
年間消費電力 | 73.5kwh |
年間電気代(目安) | 1984.5円 |
2.日立 ヘルシーシェフ MRO-W1Z
日立 オーブンレンジ ヘルシーシェフ 30L MRO-W1Z W フロストホワイト ボイラー熱風式過熱水蒸気 Wスキャン 300℃2段式ワイドオーブン
61992円
スチームを噴射できる『スチームショット機能』があり、
スチーム必須なバゲットなどのハード系のパンを焼きたい人に
特におススメ。
パンとはちょっと離れますが、
個人的にナイスアイディア!と思ったのは
庫内の色を明るいベージュにしているところです。
オーブンの中って、だいたいが黒ですよね。
すごく汚れがわかりづらいと感じませんか?
あえて汚れを目立たせるという発想がよいなと思いました。
底の板も外すことができ、
洗うことができるのもGOODです。
おすすめポイント
・スチーム機能でハードなパンにもふっくら最適!
・汚れが目立ちやすく綺麗な状態を保ちやすい!
サイズ(W×D×H) | 497×442×375 |
庫内サイズ(W×D×H) | 401×322×218 |
販売価格(目安) | 62,000円 |
年間消費電力 | 70.5kwh |
年間電気代(目安) | 1903.5円 |
引用:使いやすい/お手入れ簡単 : 電子レンジ : 日立の家電品 (hitachi.co.jp)
3.パナソニック ビストロNE-BS808
パナソニック オーブンレンジ スチーム ビストロ 30L 2段 スイングサーチ赤外線センサー ブラック NE-BS808-K
68800円
今回おススメするオーブンの中で
一番、消費電力が少なく省エネです。
もちろんパン焼きの機能も十分で、
好みで途中に最大30分間、
スチームを入れることもできます。
『250℃の上は300℃』のように
細かい設定ができないオーブンが多い中、
『70℃~300℃』まで細かく設定することもできるのも魅力です。
バターロールのようなソフトなパンからバゲットのようなハード系まで
ソツなくこなす万能選手!
しかも、30ℓタイプの高性能オーブンの中では値段がお手頃なので、
コストを抑えて手作りパンを楽しみたい人にはぴったりです。
おすすめポイント
・とにかく省エネ!
・細かい温度設定ができる
・見た目もすっきりしていて
どんなキッチンにもフィット♪
サイズ(W×D×H) | 494×445×370 |
---|---|
庫内サイズ(W×D×H) | 394×309×235 |
販売価格(目安) | 65,000円 |
年間消費電力 | 67kwh |
年間電気代(目安) | 1,809円 |
日立と東芝はなぜ人気?
家庭用の「オーブンレンジ」というと、
「レンジ」としての機能や料理のオートメニューが多くなり、
オーブンとしての機能が中途半端になりがち。
その点、人気のある2社は
300~350℃の高温設定
短時間で余熱できる
コンベクション機能で熱が庫内にしっかりと回るので焼きムラが少ない
スチームを出すことができる
発酵機能がある
など、
パン焼きさん達の「これは欲しい!」という機能をもっていますね。
このあたりが人気の理由でしょう。
また、各社ともに下位機種から
上位機種までのラインナップが豊富な点も
個々のニーズに合わせて選びやすいポイントですね。
良かったら見てみてください。
家庭用か業務用どっちがいいの?
本格的にパンを焼くようになってくると、
重要になるのが、〝スチームの有無〟
特にバゲットを焼く場合、
スチームがないとバリっとした食感やクープが開きづらかったりします。
家庭用オーブンでは、このスチームの機能があっても弱いので
物足りないと感じる人も多いと思います。
またフランスパンやカンパーニュを焼きたい場合、
縦方向に窯伸びしたパンを焼くために
床(パンとの接地面)の温度も大切。
石や鉄を床にしているパワーの強い業務用オーブンは
家庭用オーブンではできない高温での余熱なんてことも
なんなくやってのけてくれるわけです。
パン焼きマニアさん御用達、
比較的家庭にも取り入れやすい業務用オーブンはこちら↓
お値段は家庭用オーブンの2~10倍ぐらいですが、
上下それぞれの温度設定を変えられるなど
「焼き」に特化した機能は家庭用の比ではありません。
私もいつかは手に入れたい!!
選ぶ基準をコスパにしたときのメリットデメリット
メリット
- 価格が安め
- 作る頻度や作りたいパンの種類が多くなければ高性能でなくても充分作ることは可能
デメリット
- 必要な機能がないためにストレスを感じる
発酵に時間がかかってうまく膨らまない、など。 - 庫内容量が小さいことが多い
たくさんのパンを同時には焼けない、背の高い食パンなどが上部に近すぎて焦げる、熱が全体に行き渡らず焼きムラができたりするなど。 - ヘルツフリーでないことがある
ヘルツフリーでないものは周波数の異なる地域だと使えないため、引っ越ししたら買い替える必要が出る場合も。
選ぶ基準を性能にしたときのメリットデメリット
メリット
- オーブンの機能に助けられることが大きい
発酵機能などをつかうことによって気温や湿度にかかわらず安定した仕上がりになる。 - 自分のパンのグレードが上がる
デメリット
- 値段が高め
- 置く場所に対してサイズオーバーになりやすい
ぴったり設置OKなタイプも増えているが、接している壁の材質などによっては
劣化の原因にもなる。
まとめ
最初は「そんなに機能がなくても・・」と
思われるかもしれませんが、
性能が良いオーブンを使った方が
ずっと楽にパン作りができます。
私自身もパン作りを始めてしばらくしたら、
バゲットやカンパーニュを焼いてみたくなって
石窯ドームに買い換えました。
以前のオーブンもまだ使えていたので、
もったいない気持ちもしたのですが
使い始めてすぐに自分のパンのグレードがアップして
「オーブンでこんなに違うんだ!」
とびっくりしました。
少々ハイスペックかなと思っていても、
上達が格段に早くなります。
パン作りがますます楽しくなることまちがいなし!
今回の記事が皆さんのオーブン選びの参考になると嬉しいです。