だいぶ熱くなってきましたねー!
今年の夏は特に暑くなると聞きますが、どこまで気温が上がるのでしょうか…
こんにちは、ライターの つみき です。
熱くなってくると心配なのが、熱中症。
大人も子どもも、しっかり対策していく必要があります。
特に子どもたちは、体調の悪さにすぐに気づかない場合があります。
ママたちが、気を付けて見てあげないといけませんよね。
今年の夏も、子どもたちには元気に遊んでもらいたい!
そのために、効果のある方法で熱中症から守ってあげたい!
そう、熱中症は確実に予防できます!
今回は、元気に動き回る小学生の子どもたちを熱中症から守るために必要な、
熱中症対策を3つご紹介します。
…あれ、対策だけでいいんですか?
万が一子どもが熱中症になったら、まずどう動きますか?
もし熱中症の症状が見られたら、すぐに対処する必要があります。
軽い症状の場合は、対処が早ければ、その場で回復することがほとんどですが、
対処が遅れるとどんどん悪化し、急いで病院に行く必要があります。
ママには、万が一子どもが熱中症になっても、
焦らず慌てず冷静に判断・対処できるように、
症状が見られたらどうしたらいいか、その応急処置法もお伝えしたい!
分からないことは不安の素です。
熱中症だって、きちんと理解していれば怖くない!
対処法も応急処置法も、難しいものではありません。誰でもできます!
熱中症の基本を押さえよう
ところで、熱中症には4つのタイプがあるのをご存じですか?
熱失神、熱けれん、熱疲労、熱射病です。
その症状は、4つのタイプで少し異なりますが、
原因はすべて「体温が上がる」ことから始まります。
人間の身体は、常に熱を取り入れたり放出したりして、体温を一定に保っています。
気温が高いところに長時間いると、「体温が高いまま」になり、
熱の放出が追い付かず、身体がエラー(体調不良)を起こします。
あと、水分・塩分が足りないときも熱中症になるって聞いたことありませんか?
いつも以上に体温が上がると、身体は熱を放出するために一生懸命働きます。
汗をかいて、汗が蒸発することで体温が下がるのです。
汗をかくには、たくさんの水分と塩分が必要です。
それが足りなくなると、身体がエラー(体調不良)を起こします。
体温が高い状態が続く間は、いつも以上に水分・塩分が必要になります。
つまり、熱中症対策の基本は、
いかに「ずっと体温が高い状態を作らないか」ということ。
熱中症にならないための対策は、
4つのタイプとも、基本的には以下の3つです。
・水分と塩分を、こまめに、十分な量を補給する
・定期的に涼しい場所(屋内や日陰)に移動し、冷たいタオルなどで体温を下げる
・普段から身体を、暑さと汗をかくことに慣れさせる
熱中症の基本的な考え方が分かったところで、
熱中症のタイプ別に、症状と応急処置法、対策を見ていきましょう!
とりあえずポイントだけを押さえたいときは、「さいごに」まで飛ばしてください。
ママも、立ちくらみを経験したことは多いのではないでしょうか。
それと同じく、暑さからクラっとめまいがしてしまうのが熱失神。
立ちくらみは、脳に血液が足りていないときに急に立ったり動いたりして、
クラっときてしまうこと。
身体は体温が上がると、汗をかいて熱を放出しようとします。
汗をかくために、皮膚に近いところへ血液をどんどん送ります。
汗をかきやすい部分に血液が集中するので、脳に血液が足りなくなるんです。
その時に立ったり動いたりすると、クラっときてしまいます。
体温が上がることが原因でめまいが起こることを、熱失神というんですね。
熱失神の症状は、軽いものだとめまいですが…
・頭がくらくらする
・足元がふらふらしている
・肌が青白くなって(顔色が悪く、血が巡っていない感じ)、汗をかいている
・脈が弱くなっている など
もっと重症の場合、意識を失ってしまうこともあります。
熱失神にならないための対処法は、水分をたくさんとることです。
体内の水分が減ってしまうと、血液の量も減ってしまい、熱失神になりやすくなります。
普段から水分を多めにとるように、ママから促してあげましょう。
屋内・屋外に関わらず運動する前には特に、
汗をかくことを考えて多めに水分を補給します。
もちろん、運動の途中でもこまめに水分を補給し、
足りなくならないように気をつけましょう。
最近はかわいくて軽い水筒がたくさん売られています!
お気に入りの水筒を買って、お出かけの時は忘れないように、持っていきましょう!
こちら、楽天市場で「水筒 キッズ 軽い」で検索したら、全部かわいい♪
【楽天市場 https://search.rakuten.co.jp/search/mall/水筒+キッズ%E3%80%80軽い/ から引用】
また、暑さに慣れていない子も熱失神になりやすいです。
徐々に暖かくなってくるころから、外をゆっくりお散歩するなどして、
暑さと体温上昇・汗をかくことに慣れさせておくのがベストです。
とはいえ、暑い中毎日歩いて学校に通っていれば、大丈夫かな?
心配なときは、ママの運動も兼ねてお散歩しましょう♪
涼しい場所に移動して水分・塩分を補給するほか、
足を心臓より高い位置にして横になり、ゆっくり休憩しましょう。
足を上げることで血流の動きが良くなり、血液が脳に送られやすくなります。
(小さな子どもに起こりやすい熱性けいれんとは異なります!)
けいれん、とありますが、症状はそれだけではありません。
・異常に汗をかいている
・のどが渇いている
・疲れがみえる など
これらと同時に、筋肉痛、手足をつる、こむらがえり、痛みを伴うけいれんを起こしている
熱けいれんを起こす要因は、次の3つの条件が重なったときが多いそう。
- 水分が不足している
- 塩分が不足している
- 筋肉がつかれている
体温が上がると、汗をかいて体温を下げようとしますが、
汗の中には、塩分も含まれています。
そのため、水分・塩分の両方の補給が必要なのですが、
水分だけの補給になってしまうと、血液中の塩分が足りなくなり、
バランスが崩れて熱けいれんを起こしてしまいます。
また、激しい運動をして筋肉が疲れているときに、
水分・塩分が足りないと起こりやすいので、
よく動くアスリートが引き起こしやすい熱中症は熱けいれんだそうです。
確かに、試合中に水分が不足してたら足をつりそう…なんとなく想像できますね。
子どもたちも走り回ったりしますから、注意が必要です。
熱けいれんにならないための対処法は、水分・塩分補給すること。
先ほども言いましたが、水分だけをたくさんとるだけでは、バランスが崩れてしまいます。塩分も意識的に摂る必要があるんです。
最近は、塩分が入ったドリンクもたくさん売られていますよね。
私も先日スーパーに行って数えてみたのですが、17種類ありました!
ベーシックなスポーツドリンクやお茶など、種類豊富。
飲みやすいものを見つけて、運動するときには持たせてあげましょう。
でも、ちょっと塩味のついた飲み物が苦手、という子どもたちもいますよね。
そのときは、塩分が入った飴をなめるようにしてみたり、梅干を食べさせたり、
塩分を補給できるようなものを食べてもらうようにしましょう。
飴にも塩分入りがあるんです!これは15種類ありました!
暑い夏や激しい運動をする前後には、
ちょっと塩分高めの食事にするのも効果があります。
子どもたちに限らず、家族みんなで塩分を補給しましょう。
涼しい場所に移動して水分・塩分を補給するほか、
手足の痛みがなくなるまで、ゆっくりとストレッチさせてあげましょう。
塩分を摂らせたいけど、飲み物を飲んでくれないときは、
梅干や塩味の飴、塩分強めのスナックなどを
少しでいいので口に入れてあげましょう。
熱疲労が重症化すると、とても危険なんです。
熱失神と熱けいれんは、身体が体温を下げるために働いている途中で起こる熱中症でした。
熱疲労は、その体温を下げる働きが追い付かず、
身体の芯の部分の体温(深部体温)が上がってしまうことが原因です。
汗をかいて熱を放出しても、気温・湿度が高い場所では体温がうまく下がらず、
結果として水分と塩分が失われるだけになってしまいます。
身体は体温が正常になるまで下げようと働き続けるので、
汗をかき続け、重度の脱水症状になってしまいます。
発症してすぐのとき
・めまい、頭痛、極度の疲労
・汗をたくさんかいている
・かるい脱水がみられる
・顔が真っ青になっている など
熱疲労が重症化してくると
・頭や首の痛み
・寒気がする、鳥肌が立つ
・鳥肌が立つ
・吐き気、嘔吐、下痢
・イライラしてくる
・うまく動けない など
熱失神と最初の症状は似ていますが、
熱失神は立ちくらみ、熱疲労は発熱したときに似た症状
と考えると分かりやすいかもしれません。
熱失神も体温は上がった状態ですが、
熱疲労のときは、体温がこもっているような、芯から熱くなっているような状態で、
よりツラい症状と言えます。
これがさらに悪化すると、
異常行動や幻覚、精神状態の変化、方向感覚がなくなる、昏睡状態になる、
さらには、次で紹介する熱射病になってしまうこともあります。
しかし、熱疲労も、早く適切に処置を行えば、30分程度で回復します。
(ただし、熱疲労の場合、回復してもその日は絶対安静です。
運動を再開してはいけません。)
まず服を脱がせるなどをして、出来るだけ肌を露出させ、早く熱を放出させます。
そのほか、扇風機の風を当てるなどして汗の蒸発を促したり、
氷や冷やしたタオルを当てて、体温を下げます。
そして、仰向けに寝かせ、物や壁を使って両足を高く上げさせます。
体温を下げるには氷水風呂に入れるのが一番早い方法なのですが、
なかなか準備が出来ませんよね。
スポーツチームなどでは、クーラーボックスに氷水を入れ、その中にタオルを入れて、
万が一のために準備しておくそうです。
その冷えたタオルを全身に当てることで、より早く体温を下げることが出来ます。
そして足を高く上げることで、
手足にある血液を心臓に戻りやすいようにして、回復を早めます。
もちろん水分補給も必要なのですが、うまく補給できない場合があります。
意識がもうろうとしていて飲んでくれなかったり、
少し飲んでも下痢がひどかったりすると、体内の水分量を増やすことが出来ません。
この場合は、無理に水分を入れようとせず、病院に連れていきましょう。
30分以上たっても回復しない場合、もしくは処置しているのに悪化している場合も、
すぐに病院へ連れて行きましょう。
熱疲労にならないためには、上手に身体の熱を放出させること。
身体の芯の部分まで体温が上がってしまう前に、うまく熱を放出することが大切です。
そのためには、暑さに慣れさせることも必要なのですが、
体温を下げる手助けをしてくれるアイテムを持たせることも有効です。
ひんやりするタオルやマスクをはじめ、汗を蒸発させやすいインナーなど、
クールアイテムがたくさんありますよね!
楽天市場で「子供 ひんやり グッズ」で調べたら、こちらもいろいろなアイテムが!
【楽天市場 https://search.rakuten.co.jp/search/mall/子供+ひんやり+グッズ/ から引用】
遊ぶときやスポーツクラブで本格的に運動するときなど、
場面に合わせて合うものを取り入れていきましょう。
この熱疲労は、気温・湿度がともに高い日に起こしやすい熱中症です。
大量に汗をかいても蒸発しないので、体温が下がらず、水分だけ奪われていくからです。
天気予報をチェックするだけでもいいですが、
家に温度・湿度計を置いて、数字で分かりやすくしておくと、
より確実に対策してあげられます。
私が部活の時は、ペットボトルを凍らせて持っていっていましたが、
飲むときはもちろん、持つだけで手のひらの温度を下げることが出来たので、
今思えば一石二鳥だったんですね。親に感謝です。
ですが、素早く正確な対処が出来れば、死に至ることはありません。
熱射病は、身体の芯の部分の体温(深部体温)が40℃以上になることで、
そうなると体中の神経や臓器も正常に動かなくなります。
・方向感覚がなくなる
・訳の分からないことを喋る
・イライラしている、混乱している
・無気力になる
・バランスが取れず、つまづいたりよろめいたりして、歩くことが出来ない
・突然倒れる、意識がなくなる
熱失神、熱けいれん、熱疲労に比べると、明らかに重症です。
最大のポイントは、中枢神経系や臓器の動きが悪くなり、体温調節も出来なくなるため、
汗が止まる、ということです。
大量に汗をかいているときは、まだ体が体温を下げようと頑張っているので、
脱水症状にならないように水分と塩分を補給させることが大事ですが、
汗が止まった場合は特に危険な状態なので、迷わずすぐに救急車を呼びましょう。
救急車が来るまでの間は、身体全体を冷やし、体温を下げて待ちます。
一番早く全身を冷やす方法は、熱疲労のときと同じですが、
1.7~15℃くらいの氷水風呂につかること、だそうです。
冷たいタオルや氷を、頭や首、わきの下などに当てたり、
身体を濡らして風を当てて蒸発させたり、という方法もありますが、
熱射病に限っては、時間がかかりすぎるため、不適切だそう。
家の近くにいれば、急いで帰ってお風呂に氷水を溜められるかも…?
でも何分かかるか分かりませんね。
まして、公園にいるときだったら、すぐに氷水風呂なんて…
スポーツクラブなど、激しく運動することが分かっている場合は
いつでも浸かれる氷水風呂を準備しておいたほうが安心ですが、
外で遊んだりするときでも、飲む用だけでなく
身体を冷やす用で多めの氷水を持っていきましょう。
熱射病にならないためには、熱中症っぽくなったらすぐに対処すること。
熱疲労が重症化すると、熱射病になってしまいます。
そうなる前に、早めに体調の悪さに気づいて、適切に処置してあげることで、
熱射病になることを防げます。
ところで、熱疲労と熱射病の判断材料に「深部体温」がありましたが、
深部体温が40℃以上だと熱射病、それ以下だと熱疲労、ということになります。
深部体温が高い状態が長いほど、命の危険が高まっていきます。
そう言われると、熱中症の症状が見られたら、まず深部体温を測りたいですよね。
深部体温って、どうやって測るのでしょう?
実は、専用の体温計が必要なんです。しかも、普通の人は使えないんです。
深部体温を知るには直腸温を測るそうなのですが、
直腸温を測るためには専用の体温計が必要で、
それは基本的に医師や看護師の医療従事者しか使えないそうなんです。
つまり、私たちは、体温ではなく、その症状から熱中症タイプを判断する必要があります。
さいごに
改めて熱中症について、超簡単にまとめます!
1.熱失神:たちくらみ
2.熱けいれん:手足がつったりする
3.熱疲労:汗の量が異常で脱水症状になる
4.熱射病:熱疲労の重症化したもの
1.熱失神:涼しいところで水分補給
2.熱けいれん:塩分補給してストレッチ
3.熱疲労:水分・塩分補給しつつ、とにかく全身を冷やす
4.熱射病:救急車を呼び、待つ間とにかく全身を冷やす!
・水分と塩分を、こまめに、十分な量を補給する
→かわいい水筒で常に水分補給が出来るようにしよう
・定期的に涼しい場所(屋内や日陰)に移動し、冷たいタオルなどで体温を下げる
→ひんやりグッズを使ったり、身体を冷やす用の氷水を準備しよう
・普段から身体を、暑さや汗をかくことに慣れさせる
→軽いお散歩などで、汗をかく練習をしておこう
しっかりと覚えて、子どもたちもママも、
熱中症にならないように気を付けていきましょう!