あの子の家は、また旅行に行ったみたい。いいなぁ。
お隣はよくみんなで集まってバーベキューしてるよね。
私の家族とは、ちょっと雰囲気の違うご家族よね。
こんにちは、ライターの つみき です。
友達の家族と自分の家族を比べても、似ているところなんてないですよね。
家族の数だけ、その形があります。
どんな形が幸せか、なんて、それぞれで決められません。
それは分かっていても、つい比べてしまうこともあります。
比べるときは、自分の家族の中で何か不満があったとき。
比べても仕方がないと分かっていても、
「あの子は良いなぁ」と思ってしまうものです。
ここで、こんな記事を見つけました。
https://moomii.jp/couple-family/happy-family.html
目次
「幸せな家庭とは~5つの大切な条件!今すぐしたい25の方法」
というタイトルで、幸せを感じる家庭を築くために
すぐ実践したくなる25の方法が書かれています。
ちょっと家庭で悩むことがあったときにこの記事を見ると、
悩み解決の糸口を見つけることが出来るかもしれません。
どの項目が気になるかは、それこそ人それぞれかと思いますので
詳しく読みたい方は、リンクから記事を読んでみてください。
全ての項目を意識すれば幸せか、というと、そういうことでもないと思います。
どの項目を意識するかで、その家庭の色が出てくるものですよね。
そのときは無意識でも、今思うと、こんなことを意識していたな、ということがあると思います。
ここでは、私が気になった項目3つをピックアップして、
私の友人たちの「家庭の形」の話を添えて、ご紹介します。
Aさんの家では、家族を悪く言わない。
ご紹介した記事を見てみると、2「悪口・愚痴は避ける」という項目があります。
家庭の中で、その家族の悪口やグチを言わないようにする、というもの。
直接嫌味なことを言ったり、本人がいないところで悪口を言ったりすると、
家族みんなの居心地が悪くなります。
円満な家庭を築きたいなら、トラブルは避けたいですよね。
悪いことは言わないのが一番です。
ここで思い出したのは、私の知り合いのAさん家族の話。
みんなで散々悪口やグチを言っていました。
家族同士ではなく、それぞれが気に入らなかった人たちの愚痴です。
子どもは学校の友達のグチ、母はママ友のグチ、父は会社のグチ。
それぞれが、それぞれに言いたいことを言っています。
その話を聞いた家族は、笑い飛ばしてあげたり、共感してあげたり。
時には一緒に悪口を言って盛り上がったりもしてました。
いいような、悪いような。笑
でも、家族同士の悪口は言い合ったりしません。
決して家族同士を傷つけることは言いません。
自分が家の外で思ったもやもやを、家族にぶつけているんです。
私は、これもいい家族だな、と思いました。
その日思ったもやもややイライラを、家族で共有し、共鳴する、というか。
その時間があるおかげで、話した本人はスッキリするんですって。
家でグチを吐けるので、家の外ではイラっとしたことがあっても我慢できるようです。
一緒に共鳴した家族は、今何に悩んでいるのかを把握することが出来ています。
一石二鳥じゃないかと思いませんか?
多分、悪口やグチを言い合った時間に出た話題って、
その本人や周りの人たちには言えないことがほとんどですよね。
気まずくなったりするし、言い返されたりするかもしれないし。
そんなリスクのある話題を、家庭で共有しているんです。
共有できるということは、家族の中で信頼を築けているということだと思うんです。
家族以外の誰にも言いふらしたりしない、その信頼があるからこそ、
思いっきりもやもやを発散できているんです。
SNSに書き込んだら、誰に拡散されるか分かりませんよね。
そんな危ないところに発散することなく、安全な家庭内で発散しているんです。
家族の中に、発散できる場所があるんです。
そんな家族の形もいいな、と思います。
Bさんは、配偶者の家族との関係を大事にする。
次の項目は、24「義両親や親族を大事にする」という項目があります。
家族円満には、良好な夫婦関係が必須です。
結婚すると親族が増えて、その付き合いが面倒だと思うこともありますが、
配偶者の親族を否定することは、配偶者を否定することにつながります。
今まで生きてきた環境にケチをつけられるなんて、気持ちのいいものではありません。
とはいえ、配偶者と気が合ったとしても、その家族とも気が合うとは限りませんよね。
嫁姑問題とか、聞こえてくることありますもんね。
でも、円満な家庭を築くには、親族間の良好な関係も必要なんです。
ここで、私の知り合いのBさんのことを思い出しました。
Bさんは、中国出身の女性。
結婚を機に来日し、ずっと日本に住んでいます。
Bさんは、本当に家族思いな人で、
姑さんとの関係でちょっと悩みがあっても、うまく立ち回るように努力しています。
1つ、昔話を聞いたことがありました。
結婚したてのある日、旦那さんの実家に遊びに行った時のこと。
姑さんに、「私は何も作れないから、何かご飯を作って」と言われたそう。
Bさんは思いました。
何も作れない?そんなわけないじゃない!!!
姑さんが何も作れないということは、今までこの家族はどうやって生活してきたの?
台所を見ても、何か作ってそうな雰囲気なのに、何も作れないってどういうこと?
自分は楽したいから、嘘をついて私に全部やらせるつもり・・・?
そう思ったけど、言えなかったんだそうです。
姑さんとは仲良くやっていきたいと思っていたから。
ここで口喧嘩をしても、いいことは何もない。
そう悟ったBさんは、頑張って料理を作ったそうです。
日本に来たばかりで、慣れない食生活の中で、でも作れるものを作ったそう。
姑さんの「何も作れないから」という言葉は、
本当に料理をしたことがなくて何も作れない、というわけではなく、
きっと「大したものは作れないから」という謙遜の意味だったと思います。
日本人なら、謙遜で言っているんだな、と
雰囲気で感じ取れるところだったかもしれませんが、
中国人のBさんには、言葉通りの意味でしかとらえることができません。
Bさんは「何も作れない」という不思議なことを言われ、混乱しましたが、
これは作るしかない、と腹をくくり、料理をしました。
それ以来、旦那さんの実家に帰ると、Bさんが料理担当になるんだそう。
Bさんは「あの人(姑さん)は楽したいのよ。まったく。」と言っています。
Bさんは、実家に行くといつも以上の人数分の食事を用意しないといけないので
正直行きたくないと言っていました。
でも、行くんです。
Bさんは行きたくないけど、姑さんたちは孫を待っているから。
「関係を悪くしたくないから、私が我慢すればそれでいいのよ」
という言葉が印象的でした。
お互いに過剰に気を遣わず、過剰に我慢することなく
穏便に過ごせる関係が理想ですが、そううまくいくとは限りません。
少しは我慢しないといけないことも、たまにはあります。
その少しの我慢で、みんなが幸せになるなら。
少しの自己犠牲は目をつむることも、時には必要なようです。
Cさん家族は、問題をみんなで解決する。
次の項目は、11「問題は家族で解決する」というもの。
家族の問題は、たくさん出てきます。
育児、お金、生活、両親・・・などなど
自分一人で解決できそうなこともあるかもしれませんが、
後で何かトラブルが起きたとき、よりもつれやすくなります。
「なんであの時言わなかったんだ!」という感じのもつれ方。
その問題の中身によっては、家庭が崩壊しかねません。
自分自身の、ヘアケアの問題とか、肌荒れの問題とか、
それは家族で相談する必要はないかもしれませんが、
大事なことは必ず家族で共有して、みんなで解決していくことが出来ると
より円満な家庭に近づきます。
そういえば、なんでも相談するCさん家族がいました。
Cさんは、家事全般を担っていて、いつもパタパタ動いています。
旦那さんは仕事をして帰ってきても、特別家事を手伝うことはなく、
気ままに過ごしています。
でも、旦那さんはCさんへの気遣いを忘れることはありません。←素敵!
家事への感謝、ねぎらいはその都度伝えています。
男は外で仕事、女は家で家事、という、分かりやすい分担ではありますが、
Cさん夫婦はこの点への不満は一つもありません。
このCさん家の財布のひもを握っているのは、もちろんCさんです。
普段の食材はもちろん、家族の服を買ったりもします。
何か壊れると、買い替えたい新しいものを見つけて注文するのもCさん。
極端な話、お金を動かすのはCさんだけなのですが、
ちゃんと、旦那さんに確認しているんです。
大きい家電はもちろんですが、バスタオルを買うときとか、
車に置くクッションを買うときとかも、
一言、確認するんです。
Cさん「これいいと思わない?今欲しいのにぴったりだよね!」
旦那さん「そうだね、いいんじゃない?」
という会話が必ずあります。
正直、端から見ると、その確認いらないんじゃないかと思っちゃいます。
きっと旦那さんはお金の動きをそこまで把握していないし、
今どのくらい貯金があるかもイマイチ分かっていない感じがしたので。笑
旦那さんの返事も、特に考える様子もなく、
OK出してくれることを分かったうえで聞いている感じ。
じゃあ、確認しなくていいんじゃない?と感じるのですが、
そのやり取りが必須のようです。
Cさんいわく、一言言わないと、隠し事を持った気持ちになって、嫌なんだそう。
内緒でお金を動かしているような気がして、秘密を持った気がして。
悪いことをしているわけではないけど、共有しておきたくなるんですって。
いらないような気がするけど、定型文でも必要なんですね。
「お金を動かしているよ」という報告と、「了解」という返事。
金額がどのくらいだとしても、ちゃんと報告しあう関係。
これが出来ているということは、きっと他に問題が起きたときも、
忘れずに共有しているんだろうな、ということが分かります。
隠し事が全くない夫婦がどのくらいいるかは分かりませんが、
大事なことは共有しておくようにしたいな、と思いました。
それぞれだから、参考になる、家族の形。
家族の幸せをどこで感じるか、それも人それぞれですよね。
夫婦が離れた場所で生活していても、
時間がずれてなかなか顔を合わせる時間がなくても、
家でも会社でもずっと一緒に過ごしていても、
どんな生活でも、どんな関係性でも、
それがしっくりくるなら、それが幸せの家庭の形になります。
周りと比べる必要はありません。
自分の家族と向き合って、自分たちの幸せの形を探していきたいですね。