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小学生のママ必見!うちの子もしやイジメられてる?そんな時に気をつけたい子どもと学校への対処法

毎日元気いっぱいの子どもたち!
…と思っていたけれど、最近ちょっと元気がないかも。

こんにちは、ライターの つみき です。

子どもたちに元気がないと、ママは心配ですよね。
お家での生活に心当たりがないとしたら、学校で何かあったのかな…?
もしかして、イジメられてるのかも…?

我が子がイジメられているのかも、と感じたとき、
子どもたちの間では何が起きているのか、
ママは何を心がけて接していけばいいのか。

まだ大丈夫と思っているママも、まさに今ちょっと気になっているママも、
子どもたちのイジメについて、一緒に考えてみましょう。

子どもに「元気がない」は、どう判断したらいい?

毎日一緒に過ごしている子どものことなら、ママはすぐに気づくかもしれませんね。

改めて、子どもたちがどんな状態だと「元気がないかも」なのか、
おさらいしてみます。

子どもの元気がないサインとは?

・食事の量が減った
・ぐずったり甘えたりすることが増えた
・寝不足のようだ
・おねしょが復活した
・表情がずっと暗い
・口数が減った
・なんとなくぼんやりしている
・自傷行為がみられる

もちろん、これらがみられたからと言って、決めつけてはいけません。
普段の様子と両方を考慮して、慎重に判断してくださいね。

この中でも特に、自傷行為がみられるときは要注意。

小学生のころの自傷行為は、派手なものが多い傾向があります。
自分の髪の毛を引っ張って抜いたり、自分の体をたたいたり、
頭を机や壁にガンガンぶつけていたり…

自傷行為がみられるときは、子ども自身が不安や心配事で混乱していて、
どうしたらいいか分からない状態にあります。
見つけたら、抱きしめてあげるなどして、落ち着けてあげましょう。

また、元気がないサインがみられたら、ママも気づいてあげられますが、
自分の不安や心配事を隠してしまう子もいます。

ママに心配をかけたくないから、不安になるのは悪いことだから、など、
子どもなりにいろいろ考えて、気を遣って、普段通りを装ってしまうのです。

「子どもってそんなに器用かしら?」と思うかもしれませんが、
自分自身が子どものころ、親に気を遣った経験はありませんか?

子どもには、変に器用なところがあるんです。

こういう時は、ママから何か相談事を持ちかけたりして、
お家ではこういう話をしてもいいんだ、ということを教えてあげましょう。

小学生の「イジメ」って、どんなもの?

 

イジメの問題は、小学生に限らず、中学生でも高校生でも、
大人になっても付きまとってくる問題です。

そんな中で、イジメが問題になり始める小学生に多いイジメはどんなものか、
低学年と高学年に分けてみていきます。

小学校低学年でみられる、イジメてしまう原因は主に、
・自分の感情を素直に出してしまう
・言葉による表現が苦手
この2点にあります。

どちらかというと、物理的な方法でイジメてしまうことが多いのが特徴。

気に食わないことがあったり、思うようにいかなかったりすると、
他の子をたたいたり蹴ったり、物を奪ったり壊したりしてしまいます。

他の子は関係なくても、自分の中で不安を感じると、
周りにあたってしまうこともあります。

このほか、その子と仲良くなりたいと思っているのに、うまく言葉で表現できず、
ちょっかいを出して邪魔をしてみたり、突然驚かしてしまうこともあります。

話しかけるところまではうまくいっても、話がうまく進まなくなると、
その不安や悔しさなどから、
急に暴言を言ったり、相手の話を全く聞き入れなくなったり。

うまくコミュニケーションを取れない、取り方が分からない、ということから、
その思いを行動に出してしまい、周りが不快な思いをすると、
イジメに発展する、というケースが多くあります。

 

高学年になると、うまく言葉を使えるようになってきて、
相手を心理的に傷つけるようなイジメが増えてきます。

小学校高学年にみられる、イジメてしまう原因は主に、
・対人関係をうまく築けない
・欲求不満を抑えることが出来ない
・自分にない魅力を持った子に対する嫉妬心
などがあります。

高学年になってくると、仲のいい子同士でグループを作りやすくなります。

グループに入るには、気の合う友達を見つけるほか、
友達にある程度意見を合わせていくことも必要になります。

口数が少なかったり、引っ込み思案だったり、周りに合わせるのが苦手だったりすると、
うまくグループに入れずに、友達のいない子、というような悪口を言われたりします。

大人になれば、「別に無理してグループを作らなくてもいいじゃないか」とも思いますが、
子どもたちのグループには強い結束感があるため、
グループに入れないと疎外感を強く感じてしまいます。

直接悪口を言われたわけでなくても、居場所がない気がして、
仲間外れにされているような気がしてきます。

また、グループに入った後で、反感を買うようなことをしたりすると、
グループ全体で「気の合わない子は追い出そう」という心理が働き、
執拗に悪口を言い始めたりして、寄せ付けないようにしたりします。

これらの動きは女の子に多くみられます。
そのグループがいかに仲がいいか、というアピールをしたい心理もあり、
グループ外の子の悪口を言ってみたり、自分たちを棚に上げた発言があったりします。

男の子は、というと、グループは形成されますが、
その中でリーダーになりたい、と思う子が多く出てきます。

自分が優位に立つために、周りをけなすような発言をしたり、
自分のわがままを無理やり通そうとしたりします。

言葉による攻撃もありますが、物理的な攻撃もまだ見られます。

 

さらに、男女共通して、イジメの原因となりうるのが、嫉妬心です。

このころ、イジメられてしまう子の中には、
頭が良かったり、背が高かったり、かわいらしい・かっこいいとよく言われていたり、
他の子よりも優れている点を持っていることが多いです。

その子がうらやましい、その子ばかりで面白くない、などの理由から、
悪口を言われやすくなってしまいます。
理不尽な気がしますが、大人の私たちでもちょっと分かるところがある気がします。

その気持ちも大人になってきている証拠ではありますが、
その反面、心理的に攻撃しようとするイジメが増えてきます。

我が子がイジメられてるかも…どう接したらいい?

 

子どもたちには、「安心感」を与えることが大切です。

ゆっくり子どもの話を聞く

いつも我が子を見ているつもりでも、
小学校が始まると、ママには見えないことがたくさん出てきます。

子どもが感じている不安や心配事を、まずはゆっくり聞いてあげましょう。

イジメられているとしたら、学校では居場所がないと感じているかもしれません。
それでも、家にはちゃんと居場所がある、と感じてもらうことが大切です。

 

話を聞くときは、注意点が2つあります。

1.とにかく聞き役に徹して、ママの意見はあとで

話を聞いていると「こう考えたらいいのに」「こう言ったらよかったのに」など
ママの考えがたくさん浮かぶと思いますが、それを伝えるのは最後にします。

まずは、子どもが言いたいことを全部言えるまで、
適度にうなずき、相づちを打ちながら、ひたすら聞いてあげましょう。

話の途中なのに、「なんでそれ言っちゃったの」などと
否定するようなことは決して言ってはいけません
それ以上は話をしたくなくなります。

それは指導する必要があるな、と感じても、子どもの考えは否定せずに、
子どもが話すことをまずは全面的に認めてあげたうえで、
「こんな考え方もあるよ」というような流れで最後に教えてあげましょう。

うまく話せないようであれば、少しずつ質問して引き出してあげましょう
今日の出来事、嬉しかったこと、心配なこと、不安なこと、嫌だと思ったこと、
こうなってほしいな、と思うこと。

紙に書き出していくのもいい方法です。

元気のない原因のヒントになりそうなことを、
ママから質問して「ママはあなたに興味があるのよ」ということが伝わると、
少しずつ話せるようになるかもしれませんね。

 

2.無理に話させない、話したいときにしっかり聞いてあげる

明らかに元気がないのに「なんでもない」と言って話したがらなかったり、
ママが「なにかあったの?」と聞いても、無視したりするかもしれません。

ママとしては、隅々まで話してほしいところですが、
「なんで何も言わないの!」なんて怒ってはいけません

怒ってしまうと、それが新たなストレスとなり、家にも居場所がないと感じてしまいます

また、そのときは話したくなかったけど、時間を置いたら話したくなるかもしれません。

そのとき、ママが聞く姿勢じゃないと、話す気がうせてしまいます。

もし、ママが忙しい時に子どもが話しかけてきても、
「後で聞くから」なんてあいまいな返事ではダメですよ。

「この作業が終わったら話を聞くから、ちょっとだけ待っててね」というように、
話を聞くための計画を立てていることを伝え、
まずは「話を聞いてもらえる」という安心感を先に与えるようにしましょう。

子どもが話したいと思ったタイミングを逃さないことも大切です。

また、普段からママも相談事をもちかけたりして、
家ではちょっとした不安なことでも話しやすい環境を作ってけば、
イジメが深刻化する前に気づいてあげられるはずです。

 

子どもを危険から遠ざけるようにする

イジメの程度にもよりますが、子どもの身の危険を感じた場合は、
すぐにその危険から離してあげる必要があります。

保健室登校にして教室に入れないようにしたり、学校を休ませたり、
学校を変えることを考えたり。

安全ではない場所に、無理に行かせる必要はありません。
学校は、身の危険を感じながら行く場所ではありません。

物理的に危険がある場合はもちろんですが、
心理的なダメージが思いのほか深刻で、健康状態に影響があるような場合も、
そのイジメから距離をとる方法を考えましょう。

特に高学年に多い悪口や非難する言葉によるイジメの場合、
解決に時間がかかることがあります。

イジメている側は、自身の「正義」に基づいて発言していたり、
そもそも悪いことが分からず、深く考えずに発言していることがあるからです。

イジメている側には、物事の考え方や捉え方、言葉の意味、相手がどう感じるかなど、
指導することがたくさんありますが、
それらは、簡単には変わらない部分であったりもします。

イジメている側の親も、見えないところで起きたことなので、
教育に手を焼くかもしれません。

しっかりと指導しても、すぐに改善する保証はありません。

解決までの間、1日でも、イジメらている子は学校に行くのが辛いです。
周りの様子を見つつ、安全が確保されてから、通わせたいですよね。

そのためには、学校との連携が必要不可欠です。

子どもがイジメられていること、学校に言っていい?

私の知り合いの先生も
「気になることは小さなことでも伝えておいてほしい」と言っていました。

何か起きた後で「そうだったのか…」と思っても、先生は不甲斐ないだけです。

もし何かを知っていたら、先生が防いであげられたことだったかもしれません。

我が子がイジメられているとき、解決するために先生の手を借りることは、
決して悪いことではありません。
むしろ、早く伝えておいたほうが、解決も早いことがほとんどです。

子どもについて気になることは、早めに先生に伝える

先生は、基本的にすべての児童を平等に見ています。
我が子が心配で、注意してみていてほしいのであれば、
その旨を伝えておくほうが確実ですし、ママも少し安心できますよね。

物理的なイジメなら、先生も気づいてくれると思いますが、
言葉によるイジメの場合、先生がいないところで行われていたりすると、
なかなか気づくことが出来ません。

黙っていても学校がなんとかしてくれる、ということは少ないです。
放っておくと、事態が深刻化してしまい、解決まで時間がかかってしまいます。
子どもが不安や心配事をを口にしたら、先生に共有しておくことをおすすめします。

必要があれば、先生のほうから子どもに話しかけてもらうことで、
先生にも相談していいんだ、という安心感を与えることにつながります。

お家ではなかなか話をしなくても、先生には話せるかもしれません。
不安や心配事を聞くのは、必ずママである必要はありません。
まずは「子どもが話せる」ということが一番大事です。

 

先生に対して感情的にならないこと

学校に連絡するときは、決して感情的になってはいけません。

我が子を心配する気持ちは分かりますが、
親が感情的になって学校や先生を責めるようなことを言っても、
イジメが解決するわけではありません。

先生が保護者にお怒りの言葉をもらうことは、とてつもないストレスなんです。

ほとんどのイジメの原因は、先生にはありません。
子ども同士のトラブルです。

冷静に苦情を伝えられてもツラいのに、保護者に怒鳴られたりしたら、
子どものいじめを解決する前に先生がダウンしてしまうかもしれません。

先生を責めるような口調ではなく、我が子の現状を冷静にお伝えし、
問題解決に協力してほしい、というスタンスで
話を進めるようにしましょう。

生活態度や言葉遣い、その意識について指導するのは親、そして先生ではありますが、
人間関係の問題を解決していくのは、あくまで子どもたち自身

子どもたち、ママ、先生、学校が協力して問題を解決していく、という姿勢を忘れずに。

また、連絡する順番は、子どもから近い順であると、
学校としてもスムーズに解決に向けて進めやすいので、
初めから校長先生に、ということではなく、まずは担任の先生に相談しましょう。

もし、子ども自身の体調や心の動きについて、特に心配事がある場合は、
専門の機関にも並行して相談するのも良いでしょう。

さいごに

我が子の異変にいち早く気付くには、普段の何気ないコミュニケーションが大切です。

困っていたら声をかけてあげることはもちろん、
いいことをしたら、ちゃんと褒めてあげる。

「ママはちゃんと見てくれている」と感じるだけで、
家にいても学校にいても、その安心感は格別です。

過敏になりすぎてもママが疲れてしまいますが、
小さな変化にもいち早く気付いてあげたいですね。

イジメが起きないことが一番ですが、
万が一の時は、冷静に、愛情をもって行動してあげましょう。

 

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