海やプール、山へと夏のレジャーを思いっきり楽しみたいところですが、暑さが尋常ではありません。
この時期、注意したいのが熱中症。
夏になるとニュースなどで熱中症対策を呼びかけていますが、気づかないうちに熱中症の症状が出てしまうこともあります。
しっかり対策をしておかないと、誰でもかかる恐れがある怖い健康障害です。
熱中症レベルや冷やす場所などの基礎知識、おすすめグッズや手作りの飲み物までご紹介します。
夏のレジャーを楽しむ前にもう一度、熱中症対策を確認しておきましょう!
目次
知っておきたい!熱中症の症状レベルとは?
熱中症対策をご紹介する前にまず、どんな症状が出ると熱中症なのか確認していきましょう。
症状によって熱中症の重症度のレベルが変わってくるので、万が一の時の知識として知っておくと迅速に対処ができますよ。
症状によって3つの重症度レベルに分けられます。
重症度Ⅰ度 (軽症レベル)
□めまい・失神
□筋肉痛・こむら返り
□手足のしびれ
□気分の不快
□生あくび
□大量の発汗
Ⅰ度の軽症レベルであれば、通常その場の応急処置と見守りで改善しているようであれば対処できる場合が多いです。
Ⅰ度の症状のみであれば軽症程度。
しかし、Ⅰ度の症状でも改善が見られないようであれば病院への搬送が必要です。
重症度Ⅱ度 (中等症レベル)
□頭痛
□吐き気・嘔吐
□倦怠感・虚脱感
□集中力や判断力の低下
Ⅱ度Ⅲ度と数字が上がるにつれて重症度レベルも上がっていきます。
Ⅱ度以上の症状や少しでも意識がおかしいようであれば、すぐに救急搬送を要請するようにしてください。
重症度Ⅲ度 (重症レベル)
□意識障害
□けいれん
□手足の運動障害
□高体温
□肝機能異常・腎機能障害・血液凝固障害 ※医療機関での採血にて判断
参考:https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/2-1.pdf
判断に迷う場合は、救急安心センター事業#7119に電話して相談するといいでしょう。
医師や看護師などの専門家が症状などを聞いて、救急車を呼ぶべきかを案内してくれます。明らかに緊急の場合は、ためらわず救急車を呼んでくださいね。
熱中症になりやすい環境とは?
熱中症にならないように予防しようとしても、どうしても熱中症になってしまいやすい環境があります。以下の4つです。
気温が高い
湿度が高い
日差しが強い
風が弱い
熱中症というとどうしても屋外の炎天下でなりやすいと思ってしまいがちですが、閉め切った屋内やエアコンのない部屋、風通しの悪いガレージなども注意が必要です。
学校の体育館ってエアコンもないし、夏はむわっとしていてとても暑かった覚えがありませんか?
あのような空間は熱中症になりやすいんです。
この他にも、梅雨の晴れ間などの急に暑くなった日、梅雨明け後の暑くなり始めなど体がまだ暑さに慣れていない時期や熱帯夜の翌日なども熱中症になりやすい環境ですので気を付けてくださいね。
熱中症になりにくくするために冷やすべき場所
熱中症になりにくくするために体を冷やすのが大事なのは分かりますが、より効果的に冷やしたいですよね。
冷やす場所が違うと熱中症になった時も効果的に冷やすことができず回復に時間がかかってしまうかもしれません。
熱中症予防に冷やす場所として基本の三大局所冷却と呼ばれる部位をご紹介したいと思います。
三大局所冷却
三代局所とは、以下の3つです。
- 首の前面の左右
- 両脇の下
- 太ももの付け根の前面
この3か所は体の表面近くを太い静脈が通っているので、静脈を流れる血を皮膚の上から冷やすと、冷えた血液が大量に体内に戻り、体を効果的に冷やすことができます。
その他にも、冷やす場所として手のひらや足裏を冷やすのもいいでしょう。
動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう)という、暑くなると開いて体温を下げる働きのある特殊な血管が通っています。
冷やすと全身の冷却にもなるので冷たい飲み物を持つなどして冷やしていきましょう。
効果抜群!熱中症対策おすすめグッズ
熱中症を予防するためにたくさんのグッズが販売されています。
毎年たくさんの種類の商品が販売されるので、一体どれを使ったらいいのか悩んでしまいますよね。熱中症対策グッズの中からおすすめのものを厳選してご紹介したいと思います!
1、帽子
外出時に熱中症対策としてまず持っておきたいのが定番の帽子です。
ギラギラに照りつける直射日光から頭を防ぐことができますが、帽子をかぶることによって頭の温度が10℃くらい違います。
こちらの帽子は、人気YouTuberもおすすめする商品なのですが、
折りたたみでかさばらない!
あごひもがあるので強風でも安心!
小顔効果♪
コスパ最高!
というように大大ベストセラーの意味も納得な帽子です♪
つばが広いので、顔はもちろん耳や首の後ろまでカバーして日陰をつくってくれるので熱中症対策や気になる日焼け対策にもおすすめです。
バッグのリボンもかわいく、くるっとまるめてコンパクトに収納も出来るので旅行などおでかけにも最適♪
2、ヘッドクール
猛暑の中で、遊びに夢中でつい休むことを忘れたり、
日陰などで休むことができない方にとっては、とてもおすすめなグッズがあります!
それが、ヘッドクール。
水で濡らして軽く絞り、帽子の中に忍ばせるだけで頭の暑さを和らげてくれます。
ムレで頭がかゆくなって帽子を取ってしまっては本末転倒…
頭がムレて帽子を嫌がってしまうお子様に
洗濯OKなので繰り返し衛生的!
凍らせて使用することで、冷たさが持続ひんやり♪気持ちよくはやくクールダウン!
子供から大人まで使うことができ、またキャップやヘルメットなど帽子の種類を問わずに使用できるのが便利ですよ!
3、ネックリング
昨年ごろからよく見かけるようになったネッククーラー。
凍った保冷剤のように冷たすぎることもなく心地の良い冷たさキープ!
暑さで中の液体が溶けてしまっても、冷蔵庫やエアコンの効いた室内に置いておくとまた自然に凍るので、何度でも使用可能!
28℃以下からという高い温度でも自然に凍結するので、首にかけるだけでひんやり。
熱中症予防として冷やす場所である三大局所冷却の一つ、首元を冷やすことができますよ。
子供サイズ〜大人サイズまで展開!
カラーも模様もバリエーション豊富!好きなネックリングを探してくださいね。
4、ネックファン
首にかけられる携帯用の扇風機。
風が弱い日は熱中症になりやすいです。
三大局所冷却で冷やす場所である首回りや顔に風が当たるので熱中症対策に最適♪
髪の毛を巻き込まれる心配がなく、ロングヘアの方でも安心
風量は3段階調節可能!暑さによって自分の好みの風量に調節することが可能♪360度回転も嬉しい! ハンディ型扇風機を持ちたいけど、両手をふさぎたくない時などに便利!
両手が空くので暑いキッチンでの調理時など、家事の際の相棒におすすめです♪
熱中症対策と正しい補給の仕方
熱中症対策にはとにかく水分補給が大事です。
ですが、ただがむしゃらに水を飲んでいればいいというわけでもありません。
熱中症対策として、正しい水分補給の仕方を知っておきましょう。
- こまめに水分補給
- 喉が渇く前に飲む
- アルコール・カフェインの入った飲料は水分補給にならない
- ミネラル補給も忘れずに
①こまめに水分補給
一度に大量の水分を摂るのではなく、こまめに水分を摂りましょう。
目安:日中であれば30分~1時間おきにコップ一杯程度の量を飲むようにしましょう。
寝る前、起きた後、入浴の前後、運動中・前後、飲酒中飲酒前後は、汗や尿で水分が失われやすいので意識して水分補給を♪
②喉が渇く前に飲む
喉が渇いてから水分を摂るのでは遅いです。
喉が渇く前に飲みましょう。
特に高齢者は感覚機能が衰え、喉の渇きを感じづらいです。トイレが近くなるからと水分を控えてしまう方もいますが、喉が渇いたと感じていなくても積極的に水分を摂りましょう。
③アルコール・カフェインの入った飲料は水分補給にならない
アルコールやカフェインの入った飲み物は、利尿作用があるので水分補給にはNGです。
カフェインの入った飲み物:緑茶、紅茶、コーヒーなど
レッドブルやモンスターエナジーなどのエナジー系ドリンクもカフェインがたっぷり入っています。カフェインの入った飲み物は飲んだ量以上の水分が出て行ってしまい、脱水症状を起こしてしまいかねません。
アルコールやカフェインの入った飲み物はあくまで嗜好品として。
ノンカフェインの麦茶やルイボスティー、スポーツドリンクなど別の飲み物でしっかり水分補給をしましょう。
ミネラル補給も忘れずに
普段の水分補給には水や麦茶を摂りたいところですが、それだけでは熱中症対策には足りません。汗には水分だけでなく塩分(ミネラル)も入っており、汗とともに失われていきます。
~塩分が失われると~
水だけを飲んでいると体内の塩分が薄まり、体液の濃度のバランスが崩れてしまいます。体は体液が薄まるのを防ぐために喉の渇きを感じづらくし、体液を薄めてしまう余計な水分を尿として排出しようとしてしまい、脱水症状が起こります。
よって熱中症にもなりやすくなってしまいます。
そんな時におすすめなのが経口補水液やスポーツドリンクです。
塩分などのミネラルが入っているので、水よりも成分として体液に近く体に吸収されやすいのです。
経口補水液やスポーツドリンクに入っている糖分は体への吸収を促す作用があり、体に必要な塩分を補いつつ水分も摂れるので熱中症対策として理にかなった、おすすめの飲み物なんです。
あとでご紹介しますが、スポーツドリンクは簡単に手作りもできますよ!
おすすめ経口補水液
経口補水液が水分補給に良いのは分かったけど、よく知られているOS-1は口に合わなかったり、少し値段も高かったり。
実際普段使いで飲むには躊躇する方もいますよね。そんな方におすすめの経口補水液をご紹介します!
定番!美味しい安心のアクエリアス
コカ・コーラ アクエリアス 経口補水液 500mlPET×24本3601円
言わずと知れたコカ・コーラ社のアクエリアスの経口補水液です!さすがアクエリアスなので味も美味しく、毎日飲むには飲みやすいんです。
それでいて成分は経口補水液なので熱中症対策としての飲み物としても優れています。
価格も手が出せない値段ではないので、お財布の負担が少ないです。
暑い夏を乗り切る飲み物としておすすめですよ!
お近くのドラックストアには売ってない場合もありますが、重いものなのでAmazonなどネットでのお買い物がおすすめです!
スポーツドリンク手作りレシピ
スポーツドリンクって買うものだと思っている方も多いかもしれませんが、実は家にある材料でも簡単に手作りすることができます。
手作りだとコスパもいいので、ぜひご自宅で作ってみてくださいね!
材料
・水 1リットル
・塩 3g
・レモン汁 大さじ3
・はちみつ(または砂糖) 大さじ3~4
はちみつを使う場合は、1歳未満の乳児には与えないでください
作り方
1. 少量のお湯にはちみつ(または砂糖)と塩を溶かす。
2. 水に(1)とレモン汁を加えてよく混ぜたら出来上がり!
簡単なのでお子様と一緒に手作りするのもいいですね!熱中症予防の他、レモン汁のクエン酸効果で疲労回復にもぴったり!
手作りスポーツドリンクをたくさん作って、しっかり熱中症対策していきましょう。
熱中症にならないために気をつけること
水分補給以外にも熱中症にならないために普段から気をつけておくことがあります。これらに気を付けることで熱中症になるリスクを低くできるかもしれません。
ぜひチェックしてみてくださいね。
- ごはんを3食しっかり食べる
- 十分な休息をとる
- 睡眠不足にならないようにする
- 通気性の良い服を着る
- 適度な運動をする
熱中症予防の観点からしても規則正しい生活を送ることはとても重要です。
夏場は特に食欲がなくなってしまう方も多いかもしれませんが、朝ごはんはしっかり食べましょう。
なぜなら、食事から一日に必要な水分の約半分を摂取しているからです。
朝ごはんは抜いてしまいがちですが、お茶漬けなどでもいいので食べられるものをしっかり食べてくださいね。
屋内編
エアコンをつけて室内の温度を28℃以下に。
猛暑の夏は、エアコンの設定温度を28℃にするのではなく、室内の温度を28℃以下になるように設定してくださいね。
また、室温を暑がりな人に合わせるのも有効です。
エアコンがない場合は窓を開けたり扇風機やサーキュレーターを使って風通しの良い空間にしておくことが重要ですよ。
屋外編
長時間の運動や作業はやめましょう。屋外にいるときはできるだけ日陰のある所を選んでください。
日なたと日陰の体感温度の差が炎天下だと20℃も違うことも!
これまでご紹介した帽子などの熱中症対策グッズを使ったり、体を冷やすことを意識しましょう。
無理せずこまめに休憩もとってくださいね。
まとめ
毎年暑くなっていく危険な暑さでいつ誰がなってもおかしくない熱中症。
ためらわず飲み物を買う。暑いから日なたを避ける。電気代はこの際気にせずエアコンをつける。ごはんを食べる、そして休む。
こんな小さな積み重ねが熱中症対策になっていきます。
じりじりと暑い夏は何もしなくても汗をかいて体力が奪われていくので、基本「無理をしない」ことが大事です。
正しい知識をもって熱中症対策をしっかり取り、自身で積極的に自分や家族の身を守っていきましょう。
そして、今年の夏も思う存分楽しんでくださいね!