お子さまが書いてるノートを見て
「もっときれいに書けないの?」
「名前だけでもきれいに書いたら?」
なんて思っているお母さまも多いでしょう。
お子さまも同様に丁寧に書いているつもりでも、
見たら汚く思えると
ひそかに思っているかもしれません。
小学2年生ぐらいだと
まだゆっくり書いている
お子さまもいらっしゃると思います。
丁寧に書いているように見えても
実はいろいろな原因で汚く見えてしまうのです。
どんな原因があるのか?
見ていきましょう♪
目次
子どもの字が汚い原因
子どもは書くという事に慣れていないために
- 鉛筆の持ち方が悪く筆圧の感覚がつかめていない
- 文字の形がわかっていない
- 字の書くスピードが速い
- 字の書き順が間違っている
- 文字のバランスが悪い
以上の事がつかめていないのです。
鉛筆のもち方と筆圧
綺麗な持ち方は疲れない。
鉛筆の持ち方は
- 鉛筆を人差し指のはらと中指の爪の根元の左側で
鉛筆を支えるようにしましょう - 人差し指と鉛筆の間に隙間ができるように
軸にぴったり指を付けましょう。 - 人差し指よりも少し上に親指が来るよう
に注意して、なるべく力を抜いて
親指は力を加えず、指原で添える程度に
鉛筆を持ちましょう。
正しい持ち方ができていれば、
今度は動かし方です。
- 基本は人差し指で線を描くイメージで、
鉛筆を動かします - 上下の線は人差し指で鉛筆を抑えるように動かすと
下への線が、中指を押し上げるように動かすと
上への線が引きやすくなります - 左右の動きは腕をなるべく動かさないで、
手首の動きで線を引くイメージを意識しましょう。
難しいように思いますが、
一度身につけておくと、
力を入れずに書けるようになるので、
鉛筆を持っても疲れなくなります。
疲れないということは、
集中力を高める効果が期待できます。
そして、
鉛筆の操作がしやすくなると、
学校から厳しいチェックの入りやすい
「とめ」「はね」「はらい」が
きれいになります。
これは、
手のひらをしたに向けるので
姿勢が良くなるからです。
鉛筆の持ち方は箸の持ち方と同じ!!
箸が正しく持てれば
小さなものも掴めるように、
思った通りに線が引けるので
文字や絵が描きやすくなります。
思った通りに鉛筆を
動かせるようになれば、
「とめ」「はね」などの時、
いったん少し力を入れて
筆圧を変えられる様になるため
書き順通りの書きかたが
できるようになります。
筆圧は最初は慣れない為、
力を入れすぎるお子さまも多いですが
正しい持ち方をすると文字の形を作る
「とめ」「はね」「はらい」が
できるようになり、
文字の形が覚えやすくなります。
文字の形がわかっていない
人はイメージできないものは
書けないのです。
形を理解していないものは、
うまく書けないのです。
例えば、私たち大人が、
【あ】という文字を書いてください。
と言われた時には、
なんの躊躇もなく
【あ】も文字は書けますよね。
それは、【あ】という文字を
知っているから。
イスラム語で【あ】を書いてください。
と言われたら、どうでしょう??
書けないですよね。
子どもにとっては、
その現象が起こっています。
文字が汚なくなるのは、
正しい文字の形が
単純に頭に入っていないだけ。
ひらがなの練習が
宿題に出る事がありますよね。
これは、ひらがなを覚えるためだけでは無く、
形を覚えるために
たくさん書く練習をしているのです。
特に難しいとされている
「そ」「を」「ふ」
などはお手本を見ながら
書くように指導していますが、
実際は皆さん何となく書いています。
宿題なのでたくさん書きますが、
本当はお手本をまねて
たくさん書いて形を覚える
という事が重要なのです。
たまに逆文字を書いてしまうお子さまもいますので
「文字の形をよく見て覚えるという練習だよ」
と伝えてあげましょう。
文字を書くスピードが速い
スピードが速いと
当たり前のことですが
文字の形が崩れます!
ゆっくり丁寧に書くことで、
1つ1つの文字を
認識しやすくなる効果があります。
宿題は小学校2年生ぐらいになると、
とてもめんどくさくなるものなので、
早く終わらすために
適当になってしまいます。
特に性格がせっかちなお子さまは
「書いてればよい」と思って
早く書いて終わらせるというのが
目的になっていて、
何のために書くかという事がわからないのです。
そんな場合は
ゆっくり書くという時間を確保
してあげましょう。
友達と遊ぶ約束があったり、
習い事やゲームの時間など、
いっぱいやりたい事があると思います。
宿題が終わったら遊ぶでもいいのですが、
それだと時間を短くするために
文字を書くのがいい加減に
なってしまいます。
帰ってくる時間から
夕食までの時間を書く宿題に充てる、
又は遊ぶ時間は〇時からと決め
それまでを書く宿題の時間にするなど、
お子さまとの決まり事を話しましょう。
書き順が間違っている
書き順とは、
文字が一番綺麗に
書ける順番になっている!
文字の見本といえば、
楷書(かいしょ)です。
書き順とは、
バランスのよい
楷書(かいしょ)のような
美しい文字が書けるような
順番に定められているようです。
形を見て書いているので
一番初めは書き順を
まちがえてはいないのですが、
だんだんいい加減になってきて
自分で書きやすい書き方になっている
お子さまもいます。
文字の形がおかしくなるのは
書き順に原因がある事が多いので、
書き順を直して書いていると
自然と正しい形の文字に近づいてきます。
繰り返し書くという事も大事です。
お手本と同じように、
書き順を間違えずに繰り返し書く
と間違った書き方に違和感を感じるようになり、
正しい文字が身についたという事になります。
漢字の宿題は繰り返し練習する良い機会です。
見本を見て違わずに書くという練習としているので、
家で別の練習をしなくても
上手に身につくようになります。
文の書き方のバランスが悪い
バランスよければ全てよし!!!
文のバランスは一文字だとわからないですが、
文字の大きさちがったり、
文がまっすぐかけないと汚く見えます。
もし、お子さまが習字の字はきれいなのに
別の教科やノートなどの
字が汚いという場合は、
文字の大きさをある程度統一させるため、
小さいマス目のあるノートを使ってみましょう。
縦書きでも横書きでもきれいに書ける事が出来、
それ以外のノートに書くときに
自分の書いた文章の列が歪んでいるのが
わかるようになってくるので、
意識して書くようになります。
字がますます綺麗になる解決法
鉛筆が上手に持てるようになり、
文字の形や書き順は間違っていないし、
丁寧に書いてるお子さまでも
汚く見える事があります。
文字を書くためには書いている線が
きれいに見えなければ汚く見えます。
途中で曲がってしまったり、
始まりの線と終わりの線が
つながらなかったりと、
結構細かな作業なのですが、
お子さまのうちから慣れていけば
家での練習で十分きれいな字が書けます。
大きなマス目のノートを用意してください。
最近は100均でも売っていますよね。
文字の練習帳でもいいと思います。
1,平行な線を書こう
まずマスの中でまっすぐな線を
何本も平行に書いてみましょう。
途中で太くなったり
グネグネしたりしてませんか?!
軽い筆圧で書くと大体
線の太さがきれいで
同じような平行な線がかけてきます。
2,波なみの線を書いてみよう
次は波なみの線を書いてみましょう。
これもまっすぐな線とおなじように
波なみの線も平行に書いてみましょう。
マスからはみ出ても線だけならOKです。
上下の波なみの線が同じように
波打っているでしょうか?
3,ぐるぐる渦巻を書いてみよう
マス目の中に渦巻を書く練習は
まるい「の」や「あ」などの
カーブの練習になります。
最初は丸い部分がきれいでなくても
ぐるぐると書いていると
自然に丸くかけるようになります。
丸い部分がきれいに書けたら
外の丸い部分と中の丸い部分が
平行に書けていれば
書くときの指の使い方を
マスターしている証拠ですね。
4,まるを書いてみよう
まるといっても小さなまるではなく、
マス目いっぱいに〇を書いてみましょう。
最初はまるい形を意識して、
書き始めにきれいに〇の終わりがつながるよう
に書きましょう。
以外に大人でもきれいな〇を書くのが
難しい場合があります。
特に書き終わりが書き始めにつながらない、
楕円になってしまうなど四角いマス目を使っても
いろいろな〇になっていると思います。
綺麗な〇が書けるようになると
文字全体が見えている事につながる
良い練習になります。
5,上手なひらがなのお手本をまねてみよう
ひらがなのお手本は、
必ず習字用のお手本が良い
と思います、活字の書体では
書き順がわからなくなってしまう場合があります。
お手本の字を見て書いたりなぞり書きがおすすめです。
これは大人でも同じです。もしお母さまも
字を書くのが苦手なら同じ方法で
一緒に書くのも良いと思います。
お手本を見て書いた後お手本と見比べてみると
違う所を見比べてみましょう。
「上の線が短い」「はらいの間が広い」などの
違う所を注意しながら繰り返し書くと
少しづつ正しい字に近づいてきます。
そのほか注意すること
字をきれいに書くというと指に注目しがちですが。
大事なのは身体全体を動かす筋肉を付けるという事。
文字を真似するという事だけでは崩れてしまいます。
姿勢を保持したり腕を動かしたり、
目と手の連動動作も大事です。
筋力をつけたり協応動作を経験するためには
たくさん身体を動かすのが効果的です。
走ったり飛んだり遊具で遊んだり身体を動かすことで、
指先に集中させることができるため勉強だけにとらわれず、
いろいろな経験をさせてあげてください。
また、「練習が続かない」「落ち着きがない」
などお子さまの性格に合わせましょう。
決して叱らないようにしてください。
叱られることで文字を書くのが嫌いになると
勉強そのものも嫌いになる事があります。
字をほめてあげると書く事が好きになり、
学習することも苦にならなくなります。
まとめ
文字は練習をすればいつからでも
きれいに書くことができますが、
小学校の時からきれいに書ければ大人になっても
きれいな読みやすい字が書けるようになります。
早く書く事も大きくなれば必要ですが、
小さいときにきれいな文字を書くという事を意識
させてあげると書き間違えが無くなり
高学年や中学、高校の時にテストで読みにくい字で
×がついたりしなくなりますので、
今から少しづつ見てあげましょう。
- 小学生の字が汚いのは、
正しい形や書き順が違っているのを直す - せっかちで適当に書いているのをやめる
- きれいに書くために鉛筆の持ち方から
見直してみる - 文字をきれいにするには
「まっすぐな線を書く」「波なみ線を書く」
「渦巻を書いてみる」「まるを書く」
「お手本をよく見る」を少しづつ続けてみる - いろいろな経験で身体を動かす
お子さまが字を書くのが苦手でしたら、
お母さまも一緒に練習してあげれば
早く書くという作業にならずに、
親子の楽しい時間になると思います。