8月の猛暑。今までとは比べ物にならないほどの大猛暑です。
ちょっと外に出ただけで、汗が噴き出てきてます。
夏の暑い日が続くと心配なのは熱中症や脱水症状。
特に小さなお子さんは体温調整が大人のように上手にできませんので、
大人よりしっかり水分補給することが大事といわれています。
そこで、今日は子供の水分補給にはどんな種類の飲み物がいいのか、また選ぶときの注意点についてお伝えしていきまね♪
目次
こどもの水分補給おすすめの飲み物
やはり、「白湯」や「麦茶」などノンカフェインのお茶がおすすめ。
カフェインを含む飲み物の場合、利尿作用があるため飲んだ量以上に水分が外に排出してしまいます。
もし食欲がなかったり、お熱がでていて食事ができないといった場合には、小さい子には赤ちゃん用のイオン飲料を与えてあげましょう。
それでも難しい場合はイオン飲料を倍程度に薄めてあげるのもいいかも。
また、ミネラルウォーターをあげる場合は、硬水ではなく軟水のほうがおすすめ。
乳幼児の場合、硬度の高いミネラルウォーターを飲むと硬水のミネラル分をおしっこで排出してしまいます。それでは水分補給にはなりませんし、腎臓に負担をかけてしまいます。そのためミネラルウォーターを飲むときは、軟水のほうがおすすめです!
また、運動中、運動後などたくさん汗をかいたときには、5~15℃に冷やした電解質と糖分が含まれたスポーツドリンクがおすすめです。
どのくらいの量が必要?
必要な水分量は年代、体重によって異なります。
目安としては、
(1日あたりの水分量の目安)
新生児/体重1㎏あたり約50~120ml
乳児/体重1㎏あたり約120~150ml
幼児/体重1㎏あたり約90~100ml
学童/体重1㎏あたり約60~80ml
体重15㎏の幼児の場合は、15㎏X90~100ml=1.35~1.5ℓとなります。
ちなみに、大人の場合は、体重X35mlで1日に必要な水分量がわかります。
(体重50㎏の人なら、50㎏X35ml=1.75ℓとなります。
ヒトの体は約60%が水分だといわれていますが、乳児は約70~80%、幼児は約65%と言われており、大人よりも多くの水分が必要になります。
ちなみに、高齢になると50~55%まで下がるそうです。
赤ちゃんや子供の肌がぴちぴちしているのも体内の水分量が多いからなんですね。
どのタイミングであげるのがいい?
汗をかいたり、のどが渇いたという前に水分補給しておくことが脱水を防ぐポイントです。
以下のタイミングで水分補給していきましょう。
〇朝起きた時
〇運動の前とあと
〇食事やおやつのとき
〇お風呂の前とあと
〇寝る前
こまめに水分補給することが大切です。
年齢別、水分補給の注意点
乳児
一般的には、母乳やミルクを与えて入れば心配ないといわれていますが、たくさん汗をかいたり、汗をかいているのにすぐに授乳ができないときには、早めに水分補給してあげることが大切ですね。
日頃から、白湯や麦茶など飲む習慣をつけておくと安心ですね。
幼児
お水か無糖のお茶がおすすめ。ジュースなどをほしがる場合もあるかと思いますが、
親御さんがコントロールしてあげることが大切ですね。
学童
大量に飲み干してしまうことがありますが、1回3口(100ml)程度をこまめに摂取することが大切です。
運動する機会が増えるので、水筒を持参するなどして、こまめに水分補給することを意識したいですね。
乳幼児の場合は、自分からのどが渇いていることをうまく伝えられなかったり、
のどの渇きを感じにくいことがありますので、大人がこまめに水分を与えてあげることが大切ですね。
一度にたくさんの量をとると、体に負担がかかるため、できるだけこまめに摂ることが望ましいです。
注意したい飲み物
ベビー用イオン飲料
和光堂 ベビーのじかん アクアライト りんご 125ml×48本 [3か月頃から] (125ml×3本パック×16個)3184円
市販のベビー用イオン飲料は、発熱や下痢や嘔吐などで、食べ物から摂取したミネラルが体外にでてしまうような場合、このミネラルの補給として飲ませることが多いですね。
ただ、このベビー用イオン飲料は糖分が多く含まれており、ミネラル量も少ないので、効果は限定的。
体調不良のときなどの緊急用として利用し、習慣化しないようにしましょう。
飲む際も少しずつ摂るようにしたいところです。
経口補水液は食塩とブドウ糖を混合したものですが、必要以上に糖分が入っていませんので、お子さんの緊急時にはおすすめです。
ジュース・清涼飲料水
これらは糖分が多く含まれていますので、注意が必要です。
100%果汁のジュースにも糖分は多く含まれていますので摂りすぎないように注意しましょう。
ちなみに、目安として一般的な清涼飲料水に含まれる糖分の目安はこちら。
・コーラ(250ml):27g
・100%オレンジジュース(200ml):21g
・スポーツドリンク(340ml):22.5g
・野菜ジュース(250ml):21g
幼児の1日の糖分摂取量は15gいわれていますので、これらの清涼飲料水を1本飲むだけで、1日の摂取量を超えてしまいます。
おいしいので大人も子供もついつい摂ってしまいますが、摂りすぎにはくれぐれも気を付けましょう。
脱水症状になるとどうなる?
喉が渇いたと思うときにはすでに脱水が起こっているといわれています。
下記のような症状があるときはすぐに水分補給することが必要です。
・おしっこの量や回数が少ない
・尿の色が濃い
・唇や皮膚が渇いている
・目がくぼんでいる
・機嫌が悪い
こういった症状がある場合は、脱水が進んでいる可能性があります。
口から飲めない場合は、すぐに病院を受診しましょう。
まとめ
いづれも、小さなお子様は遊びに夢中になると水分を摂ることを忘れてしまったり、喉が渇いたと伝えられなかったりするので、大人が都度すこしずつあげることが大事ですね。
注意すべき飲み物として、100%の果汁ジュースや野菜ジュースにもかなりの糖分が含まれています。
体によさそうに思えるものですが、市販のものだとやはり糖分が多いので、できれば
ご家庭で作るほうが安心です。
小さなお子様は、もともと大人より体温が高いうえに、発汗機能が未発達で、体温の変動が大きいといわれています。
特に、まわりの温度に体温が左右されやすいため、夏の暑い日は特に注意が必要ですね。
大人もこの時期は熱中症への配慮が必要ですが、小さなお子様がいるご家庭では、お散歩や遊びの前後でも水分を少しずつあげるように習慣づけていきましょう!