こんにちは!ゆったんです。
私の周りでちょくちょくお悩みが聞かれる、お子さんの『歯ぎしり』。
現在小学生の我が子にも幼児期に見られ、
『えっ!?』
と、驚いたことがあります。
子どもでも歯ぎしり、するんですよね。
子どもの『歯ぎしり』について、今回はご紹介します。
目次
子供の歯ぎしりの原因は?
子供の歯ぎしりは、大人とは違う要因があるようです。
原因1:生理現象
子供の歯ぎしりは、だいたい歯が生え始める生後6か月ごろから始まり、
中学生くらいまで続くこともあります。
子供の歯は永久歯になるための成長過程でもあるため、
次に生えてくる歯の位置や顎(あご)の位置を決めようとしているだけなのです。
こうして歯ぎしりをすることで、
成長に伴うかみ合わせの変化に順応しようとしています。
つまり、
歯をすり合わせてかみやすいポジションをつかんでいる、ということですね!
なので、
歯が生え変わる時期の子供の歯ぎしりは成長の過程
と考えればよく、成長とともに改善されるケースがほとんどです。
原因2:ストレス
睡眠中だけに歯ぎしりが起きるならストレスが原因の可能性が高いでしょう。
かみ合わせによる歯ぎしりは夜間だけでなく昼間も現れることがありますが、
ストレスが原因の歯ぎしりは睡眠中だけに発生するのが特徴です。
精神的なストレスによって悪夢を見たり、
眠りが浅くなったりしている証拠と言えるでしょう。
ストレスに悩むのは子供も同じなのです。
こういったケースは、子供の生活環境や交友関係を観察してみて、
ストレス要因がないかどうか、見直してみるといいでしょう。
歯ぎしりによる悪影響
乳歯から永久歯に生え変わる6歳を過ぎても歯ぎしりが続いている場合は、
治療をすることも考えましょう。
悪影響1:歯茎の腫れ・痛み
そのまま放置していると歯に大きな負荷がかかり、
どんどん削られてしまうことになります。
ひどい歯ぎしりが続くと、
歯の神経が強い圧力に耐えきれなくなってしまうのです。
その結果、神経の炎症や壊死(えし)へとつながりかねません。
さらに、壊死した神経をそのままにしておくと
壊死したところが細菌感染を起こし、壊疽(えそ)へと発展、
歯茎が腫れたり、強い痛みが出たりします。
早めの治療が必要になるでしょう。
悪影響2:歯の摩耗やぐらつき
歯ぎしりは強い力で歯と歯をすり合わせているため、
どうしても歯同士がこすり合い摩耗してきます。
摩耗の力が歯根にまで及ぶと歯をぐらつかせてしまい、
もともとしっかりと固定されていない子供の歯なので、
歯並びが悪くなる恐れもあるのです。
自然放置をしても元に戻る可能性は低いため、
歯医者で専門の治療を受ける必要があります。
悪影響3:顎関節症のリスク
子供の歯ぎしりは、顎関節症のリスクが高まる可能性もあります。
歯ぎしりは顎まわりの筋肉を緊張させて、
顎関節に大きな負担をかけています。
顎関節に大きい負担がかかる状況が続くと
顎関節症につながります。
顎関節症になると
顎が痛くなる
口が開けにくい
口を開けると痛い
といった症状が出て、日常生活に大きな支障をきたします。
悪影響4:精神的なダメージ
最初にも書きましたが、睡眠中にのみ歯ぎしりがひどいようなら、
ストレスが原因だと考えられます。
睡眠中の歯ぎしりは良質な睡眠の障害にもなります。
睡眠は人間にとって体を休めるためのものですが、
子供にとっては成長に必要不可欠なものです。
なので、きちんと睡眠が取れずにいると自律神経にまで大きな影響を与えてしまいます。
自宅でできる対策
ではまず、自宅でできる歯ぎしり対策について見てみましょう。
対策1:よく噛む習慣をつけましょう!
あまり噛まずに
あわてて食事をする子供ほど、
歯ぎしりが多く見られる傾向が
あります。
よく噛んでものを食べる習慣がないと、
顎がしっかり成長できず、
成長過程で噛み合わせに悪影響が
出てしまうためです。
「ひとくち100回噛む」
などの具体的な目標を持たせながら、
よく噛んで食事をする習慣を身につけさせましょう。
そのためには、よく噛んで味わいたくなるようなメニューを工夫することも大切です。
丼ものはどうしてもかきこみがちなので、
一汁三菜を心がけ、
食事中はテレビを消して、
ゆっくりと会話をしながら食事を楽しむ環境を整えたいものです。
対策2:正しい姿勢を心掛けましょう!
猫背の子供も歯ぎしりを悪くします。
背中を丸めた姿勢が続くと首の前方の筋肉が緊張します。
首の前には口を開ける時に使う筋肉があるため、
口を開けにくくなり、
顎関節の働きが悪くなることで歯ぎしりが出てきます。
立っている時だけではなく、
座っている際の正しい姿勢を子供に教えましょう。
ソファーに深々ともたれるような体勢は特におすすめできません。
背もたれのある椅子に浅めに腰掛けることを心がけましょう。
対策3:リラックスできる環境を作りましょう!
ストレスも歯ぎしりの原因になることは
伝えてきました。
学校生活などで
さまざまなストレスに遭遇するのは
ある程度は仕方のないこととしても、
せめて家庭ではリラックスできる環境を
整えてあげるようにしましょう。
最後に
子供の歯ぎしりは、成長過程で必要なことですので、
基本的には心配はありません!
しかし、6歳あたりを目安にして
歯ぎしりが成長過程における範囲内か、
範囲を超えている歯ぎしりか判断できない場合は、
歯医者に相談するのが1番です。
よくないのは子供の歯ぎしりを放置しないことで、
心配な方は専門家に相談してみましょう。
歯ぎしりの原因が分かり、早めの治療や、
治療が必要でなければ、家庭での対処法などのアドバイスももらえますよ。