出産で体力を使い果たした身体で
休む間もなく育児は始まります。
特に授乳の時間は昼夜問わず3時間おきに
やってきますよね。
初めて自分のおっぱいを咥えさせたとき
「本当に赤ちゃんを産んだんだ」
「この子が私の子供なんだ」
感動と喜びが込み上げてくる瞬間です。
それと同時に、赤ちゃんの吸引力に驚き
激痛を覚えるママも多いのではないでしょうか。
私も母乳育児を始めた頃は、うまく咥えさせることができず、
そのためか母乳量も増えず
軌道にのるまで、かなり時間がかかりました。
乳首にキズができ、
赤ちゃんに血の混じったおっぱいを
飲ませることも・・・涙
本当に辛かったです。
でも、この子のためなら・・・
ママはみんなそう思って泣きながら
頑張るんですよね。
でも母乳育児って
赤ちゃんのためだけにするものなのでしょうか。
実はママにとっても
母乳育児のメリットはたくさんあります!
ここでは赤ちゃんではなく
ママに焦点を当ててみようと思います。
一人目をミルクと混合で、
二人目を完全母乳で育てた私が
母乳育児の母親にとってのメリットを主に3つ
デメリットと合わせてご紹介しますね。
目次
母乳育児のメリット1 母体の回復を促してくれる
乳首を吸われることで、
オキシトシンというホルモンが分泌されます。
このホルモンは
分娩後の出血を止める作用もあり、
悪露の排泄を促す作用がある。
実際に、
私も二人目の時は母乳量がみるみる増え、
「子宮の回復がすごくいいですね。母乳が順調ですか?」
と産婦人科の先生に言われて
嬉しかったことを覚えています。
それとは逆に一人目の時は、
母乳育児がなかなか軌道に乗らないのと同時に
産後の出血がだらだらと3カ月程も続き、
悪露の排出を促す薬を処方してもらいました。
産後の身体はおっぱいをあげることで
〝回復しなきゃ!〟
とエンジンがかかるんですね。
母乳育児のメリット2 産後のダイエットになる
ママは母乳を出すだけで
大きなエネルギーを使います。
それだけでカロリーを消費し、
ダイエットになるのです。
母乳は余分な脂肪が
血液中に溶けて作られるため
母乳を吸われることで体重が減少し、
産後の体型の戻りが早くなります。
おっぱいをあげている時期って
すっごいお腹がすきますよね!
私はお腹がすきすぎて
やばい! 早く食べなきゃ!
と焦るほどでした 汗。
なので、おっぱいをあげている時期こそ
2人分食べるべきです!!
(妊娠中は体重制限厳しいですもんね 涙)
たくさん食べても母乳育児を
頑張った分だけダイエットに繋がりますよ♪
母乳育児のメリット3 乳がんなどの婦人病のリスクが減る
乳がんの発生率が低下します。
また、母乳育児真っ只中は
ほとんどのママが生理が止まっているのではないでしょうか。
生理が止まる期間が長いと、
それだけ子宮がお休みできるので
子宮がんのリスクも減ります。
その他にも、
卵巣がん、2型糖尿病、骨粗鬆症の予防にも繋がります。
母乳育児は、たくさんの病気を予防する助けになってくれるのですね。
他にもメリットはたくさん♪
経済面・手間・時間を大幅カット!!
主にママの身体に対してのメリットを3つご紹介しましたが、
母乳育児は心の面でも大きなメリットがあります。
おっぱいを飲ませるためには、
赤ちゃんをしっかりママの身体に抱き寄せて
べったりとくっつける必要がありますよね。
赤ちゃんを守るように抱っこするため
愛着がより早く深まるのではないでしょうか。
また、赤ちゃんの口腔内の体温をおっぱいで感じるため
発熱したときに、授乳ですぐに気づけたことがよくありました。
赤ちゃんの体調管理にも役立ちますね。
他にもミルク育児の場合、
ミルクを購入し、授乳のたびに調乳、
そして哺乳瓶の洗浄・消毒。
経済面の負担、
そして時間も大きく取られます。
その点、母乳は飲み放題♪
赤ちゃんが欲しがれば
パッとおっぱいを出すだけ♪笑
母乳育児のデメリットとは
メリットとは逆に、
母乳育児にはデメリットも多くあります。
- 飲んでいる量が分からない
- 腹持ちが悪く授乳間隔が短い
- 母乳分泌が悪いと赤ちゃんの体重が増えない
- パパやおばあちゃんなどに長時間預けられない
- 乳房や乳頭トラブルがおきることもある
- 自分の食べ物に配慮しなければならない
- ビタミンDが不足しがちになる
特に母乳育児を軌道にのせるまでは、
本当に大変ですよね。
私は扁平乳頭で、
初めは赤ちゃんがうまく咥えることができず、
キズを作らずに飲ませられるまで、
かなり時間がかかりました。
乳頭保護パッドにもチャレンジしましたが、
うまく使うことができず
慣れるまでは授乳が苦痛でしかありませんでした。
母乳の分泌も悪く赤ちゃんの体重が
ほとんど増えない時期もありました。
〝もう完全ミルクに変えよう。〟
〝初乳は飲ませたんだからもういいでしょ。〟
〝これ以上何のために母乳育児を頑張るの?〟
そう何度も思いましたが、断乳しようにも断乳できず
おっぱいを覚えた赤ちゃんは
とにかく全力でおっぱいを欲しがるんですよね。
赤ちゃんはママの苦痛なんてお構いなしです・・・涙
母乳量が増えた頃にも、
悩みは尽きません。
長時間飲ませず、搾乳などのケアも怠ると
おっぱいが張って痛くなり
乳腺炎が心配です。
それも昼夜問わず痛みは訪れますよね。
おっぱいが張って痛みで
目が覚めることも度々でした。
母乳育児はメリットが多い反面、
デメリットとも
上手く付き合う必要があります。
まとめ
今回は母乳育児についてご紹介しましたが、
ミルク育児も赤ちゃんへの
ママの深い愛情には変わりはありません。
今のミルクはしっかり研究されていて
栄養たっぷりですもんね。
母乳育児にこだわる必要は全くありません。
ですが簡単に完全ミルク育児に切り替えるのも
もったいないと思います。
「赤ちゃんは100人いれば100通り」
「この子のことを一番分かっているのは、
他の誰でもない。ママだけだから。」
産後の入院中に助産師さんにそう言われました。
母乳育児のメリットと
デメリットも体調や生活環境によって
一人一人少しずつ
変わってくると思います。
ママ自身と赤ちゃんの
身体と心についてしっかりと考えて、
同じ親であるパパとしっかり話して、
かけがえのない貴重なこの時間を
後悔のないものにしたいですね。