子どもの視力が完成するのはいつ頃か
ご存知でしょうか?
生まれてから6か月ごろから外界のものが
見えるようになってくるそうで、
視力は「見る」という自然に焦点を合わせる
訓練を行って徐々に発達していき、
およそ6~7歳ごろに
完成されるといわれています。
つまりこの時期までにしっかり見える状態にしないと、
そのあとは見る能力が育たなくなり、
視覚障害がおこる事があります。
そのため、子供は目が見えにくかったとしても、
それが普通だと思って自分から
目の異常を伝える事ができません。
周りにいる大人が観察し気付く事が大切です。
そこで子どもがメガネをかける時期と
基準を調べてみました。
目次
子どもがメガネをかける時期は?
メガネをかけ始めるタイミングは、勉強や運動などで
視力の低下によって日常生活に支障が出るのが
小学校入ってからです。
そのタイミングで学校の視力検査なども利用しながら、
メガネの使用を検討するのが良いと思います。
小学校入学の時期、6~7歳まではあとの人生に
大きな影響を与える重要な時期です。
それまでに子どもの異常を見逃さないようにしましょう。
特に3歳児健診など専門家の検査を受けたときに
おかしい事があれば専門家に相談しましょう。
子どもだからメガネをかけるのはかわいそう、
と考えてメガネを使わないのは逆効果です。
目の機能は成長に合わせて高まるものではありません。
むしろ生活習慣などで悪化する傾向が見られます。
そのため視力を維持するには幼いころから目に良い
生活習慣を心がける必要があります。
小学校での視力検査での選別
小学校では視力をA~Dと4つにわけて評価します。
以前は0.1刻みでしたが平成4年からは
ランク分けになりました。
子どもは目を凝らしてよく見ようとすると
視力が少しアップするため
短時間での検査で正確に測れないため、
このような大体の判定で良いとされるためです。
また近視だけでなく、乱視や弱視、遠視の場合もあり
A~D評価以上に見えていない場合もあります。
評価で判断せず必ず眼科を受診し
現在の状態を把握しましょう。
小学校の視力検査結果の見方
A (1.0以上) |
教室の一番後ろからでも黒板の文字が見えます。 通常はメガネはいらないと判断してください。 |
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B (0.7~0.9) |
教室の一番後ろからみえるが、小さい文字は見えない。 状況によってはメガネを考えましょう。 |
C (0.3~0.6) |
教室の席を前にしてもらえば何とか見えますが、 きれいに見えているのは半分くらい。 そろそろメガネを考えましょう |
D (0.2以下) |
一番前の席に座っても見えてない部分が多い 本人が見えてるといっても実際には読めてない事が多いと考えられます。 |
子どもの視力での影響
良く見えないままにしておくと学習や運動に影響が出て
思考力や、想像力などの
発達を妨げる場合があります。
近視の場合
軽ければ遠くが見にくいだけですが、
強くなると近くも見にくくなります。
本を読むときも顔を本に近づけてみたり
テレビを見るときに目を細めたりし、
遠くが見えにくいため行動が揺慢になります。
また近視は身体の成長する時期には
進行してしまう事が多いです。
遠視の場合
軽い場合には、視力が良くても目が疲れるので
飽きっぽく集中力が亡くなります。
少し遠視が強くなると視力が悪くなるので
健全な視力発達を妨げ弱視や内斜視を起こすことがあります。
乱視の場合
軽い場合は目が疲れ、字を誤って読んだり行を間違えたりします。
強くなるとし視力が悪くなり、集中力が無くなります
斜視の場合
距離感、スピード感が弱くなるため、転びやすかったり
ボール遊びが苦手になります。
子どもの場合は視力不足で黒板が見えずに
先生の話までも理解できなくなって
勉強嫌いになってします事もあるため、早期発見が大事です。
子どものメガネの選ぶ基準は?
お子さんが学校から持ち帰った結果が「B以下」だった場合、
メガネ販売店を訪れる前に眼科を受診しましょう。
メガネ販売店に行く前に眼科行く理由
子ども用メガネを購入する前に、眼科に行くのには、
■一つは、 視力低下の理由を診断してもらうため
■二つ目は、きっちりと検眼して適切な度数を
測定してもらうためです。
メガネは遠くが良く見えれば良いというものではありません。
一人ひとりの生活環境や目の状態によって、
適切な度数は変わります。
メガネをかけると度が進む?
メガネをかけると度が進むと思っている方も多いと思いますが、
メガネをかける事によって近視が進む事はありません。
むしろ、よく見えない状態で
メガネをかけずにいると、
目に負担をかけ続ける事になります。
メガネの役割は視力矯正です。
メガネによって視力を補うことで、
目への負担を減らすことができます。
子どもの目の発育のためには目の状態と
生活環境に合わせた適切な矯正をすることが大切です。
子ども用メガネはどこで買う?
子ども用メガネを選ぶ際は、購入後の事も考える必要があります。
きちんとフィットしてくれる店を選ぶ
子ども用のメガネは慣れるまではかけるのを嫌がる
お子さんも多いので、
きちんとフィットしてくれるお店を選びましょう。
かけ心地が悪いと、せっかくメガネを作っても
装着しなければ視力矯正にならないからです。
アフターケアのできるお店を選ぶ
大人に比べて、子どもはどうしても
メガネの扱いが乱雑になってしまいがちです。
子ども用メガネはアフターケアが充実している
メガネ店で購入しましょう。
通いやすい店を選ぶ
大人に比べて子どもようですの視力は、
変わりやすいものです。
メガネを購入した後も、定期的に度数が合っているか
チェックしましょう。
またフレームのゆがみやねじが外れるなど、
トラブルが起きてもケアは必要です。
気軽に通えるお店を選びましょう。
子ども自身が気に入ったでデザインを選ぶ
子ども用メガネは、本人が気に入ったデザインを
選ぶことが何より大切です。
初めてのメガネに慣れるまでは、戸惑う事も多いはず、
いろいろな色やデザインの中から楽しく選べるように
してあげるとメガネをかける事に慣れてくると思います。
サイズが合って壊れにくいメガネを選ぶ
学校や運動など人とぶつかったり、ボールなどに当たったり、
トラブルも多くあります。
そのためメガネが外れたり、割れたりしないもの
サイズがきちんと合って、すぐにずれたりしないものを
選びましょう。
まとめ
最近は視力の低下が進んでいる子どもが多く、
特に勉強が本格化する小・中学生の近視が悪化する
傾向があるようです。
特にスマホやタブレットなどを学校で支給されて
学習する機会が増えた事で、近視が進んでしまう
お子さんが増えたそうです。
スマホは本よりも近い距離で見るために、
より視力へ負担がかかってしまいます。
目の健康は家庭での生活習慣などで
悪化を最小限に減らす事も出来ます。
でもメガネをかける事になっても、お子さまの視力補い
一緒に成長を続けるものです。
お子さまがメガネによって楽しく生活できるように
納得したものを選んであげると良いですね。