あなたの汗、本当に大丈夫ですか?
こんにちは、ライターのryuseiです。
もうすぐ今年も8月に入りますね!蒸し暑くなってくるこの季節、どうしても身体から汗が止まらない…。最近はドラッグストアにいろいろな種類の制汗剤がたくさん売られてます。それだけ現代人は「汗」について敏感なのです。
「汗」といって、真っ先に気になるものと言えば、やはり「におい」ですよね。「満員電車のおじさんが汗臭くて最悪!」、「せっかくのデートなのに、恋人に臭いなんて思われたくない!」など、さまざまな悩みがありますよね。
では、汗のにおいの原因とはなんでしょうか。
実は汗には、「良い汗」と「悪い汗」の2種類があるんです!
今回はこの2種類の汗について、ポイントを3つご紹介します!
目次
汗には良い汗と悪い汗がある
汗には「サラサラタイプ」と「ベタベタタイプ」の2種類があります。それぞれにおいの強さや蒸発のしやすさなどが異なります。
一般的に言われているのが、さらさらしていて、においが少ない汗を「良い汗」と呼び、ベタベタしていて、不快感も強い汗を「悪い汗」と呼ばれていたりもします。べたつかないさらっとした汗をかくためには、汗腺の機能を高めることが大切なんです!
汗はなぜかくの?汗腺の機能とは
そもそも汗とは、体温を下げるために必要なものです。汗は体の表面で蒸発し、そのときに「気化熱」という熱を放出します。この作用により、体温が下がります。
では、なぜ汗ができるのか、見ていきましょう。専門用語が多いですが、頑張りましょう。
汗は、血液から血球を取り除いた残りの液体成分である、血漿(けっしょう)という成分がもとになっています。汗を出す器官である汗腺は、血管のすぐ近くにあり、体温が上がりすぎないよう、状況に合わせて血液中から血漿を取り出し、汗をつくっているのです。 この作用によって、人の体温は調節さえています。
血漿は99%以上が水分ですが、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも含みます。
「サラサラタイプ」の良い汗の特徴とは?
「良い汗」の特徴を詳しく見ていきましょう。下記に「良い汗」の特徴をまとめました。
- 小粒で濃度が薄い
- 成分はほとんど水に近い
- サラサラしている
- においが少ない
- 蒸発しやすい
- 汗をかくとすっきりする
汗腺は、血漿の中の水分だけを濾過し、ミネラルは再度血管に戻してから汗として排出する機能があります。なので、出てきた汗は限りなく水に近く、サラサラしています。
「ベタベタタイプ」の悪い汗の特徴とは?
では、反対に「悪い汗」の特徴を詳しく見ていきましょう。下記に「悪い汗」の特徴をまとめました。
- 大粒で濃度が濃い
- べとべとしている
- においが強い
- 蒸発しにくい
- 汗をかくと不快感が強い
汗をかく習慣のない人は、汗腺の濾過機能が衰えます。そうなると、ミネラルも一緒に汗の中に入るので、濃度が濃いベタついた汗になり、ミネラルが皮膚の常在菌と結合して、臭い汗になるのです。
大粒で濃度が濃い汗はとにかく蒸発しにくいので、体温調節ができません。
「良い汗」をかくための3つのポイント
運動(有酸素運動)をする
汗腺を働かせて「良い汗」をかくには、運動が効果的です。
運動をすると体温が上昇して汗をかきますよね。人間の身体には「恒常性」という性質があります。体温が上昇すると、恒常性(変化したら、もとに戻ろうとする)が働き、体温を下げるために身体が働くというわけです。
運動を継続していると、体温の上昇の負荷がかかるので暑熱へ順応しやすくなり、良い汗をかきやすくなるそうです。
運動の中でも有酸素運動が効果的です。激しい筋トレなどの無酸素運動では、急激に汗をかくため、汗腺がしっかりと濾過装置を働かせる時間がなく、悪い汗になってしまいます。
筆者のおすすめは、毎日20~30分程度、汗ばむ程度の速さでウォーキングなどをすることです。天気の良い日にウォーキングをすると、気持ちが良いです😊
また、野外で2~3時間、自然に汗をかくことも効果的なんだとか。外でお出かけするのもおすすめです!
腹式呼吸をする
いつでも行うことのできる汗腺トレーニングが腹式呼吸です。今この瞬間でもすぐにできると思うのでやってみましょう♪
意識して腹式呼吸を取り入れることで、体内により多くの酸素を取り込めるようになり、発汗作用アップに効果が期待できます!
腹式呼吸の方法は、次のとおりです。ぜひ、お試しください!
- お腹に力を入れてゆっくりと深く引っ込めて 息を十分に吐き出し、2秒間息を止めます。
- お腹の力を抜きます。 …
- そのままゆっくり 鼻から空気を吸い続け、胸が十分に広がるまで空気が入ったら、ゆっくり3つ数えながら 息を止めます。
- ゆっくりと空気を口から吐き出します。
手足高温浴と半身浴をしてみる
汗腺を鍛えるには、手足高温浴か半身浴がおすすめです。
それぞれのやり方を下記に記載しました。
- 手足高温浴は、手足の先の汗腺を42~43℃の熱めのお湯で刺激して、働きを活発にする方法です。浴槽の中で椅子に座り、ひじから先とひざから下を10~15分ほどお湯につけましょう。
- 半身浴は、36℃ほどのぬるめのお湯で、みぞおちあたりまでの半身浴を行います。体の深部から温めることで、じっくりと汗をかくことができるでしょう。10~15分ほどが目安です。
ここでポイントなのが、「高温の湯での全身浴では、汗腺が働かない」ということです。高温だと、皮膚のセンサーが反応して汗が一気に出てしまいます。周囲にお湯があって蒸発できないため、体温調節ができずにのぼせてしまいます。汗腺を鍛えるには、半身浴か手足高温浴がおすすめです。
最後に
今回は「良い汗」と「悪い汗」の特徴と「良い汗」をかく3つのポイントを見ていきました。汗腺は、年齢とともに衰えていきます。大人になるほどベタベタとした悪い汗をかきがちです。
それを防ぐためには、汗腺を鍛えることを意識した生活習慣を取り入れましょう。運動をしたり、腹式呼吸をして、さらっとした「良い汗」をたくさんかくことが重要です。汗は身体に必要な機能なので、うまく付き合っていきましょう♪