問題解決

初心者でもわかる禅!禅を学ぶと悩みがいとも簡単に解決する理由

スマホ、パソコン、テレビ、、、
日々、洪水のように押し寄せる情報。

現代の私たちが1日で得る情報量は、なんと
江戸時代の人の1年分
中世のイギリス人の一生分
の情報量と同じだといわれています!

こんにちは。
ライターの石井です。

インターネットが普及し、さらにスマホが普及したことで、
世の中が変化するスピードはどんどん早くなり
私たちが情報を得ることもますます簡単になりました

「情報が多すぎて、世の中の変化や流行についていくのが大変…」
そう感じている人も少なくないと思います。

また、こんな経験もありませんか?

朝食は食べたほうがいい
いや、抜いたほうがいい

健康のために運動は絶対にしたほうがいい

いや、長生きするのは運動する習慣のない人だ専門家と呼ばれる人たちが、反対の意見を述べていることもしばしば。

「いったい何が正しいの…?」
こんな風に焦りや混乱につながることも、情報過多の現代では、多いのではないでしょうか。
そんな激流のような情報社会だからこそ、自分軸〉が必要です。
冷静な判断で、そして時には直感で、自分に合った正解を選択することができるように。

そして、自分軸をもつためにお勧めなのが、座禅です!

禅ではよく「今・ここ」と言います。

過去や未来あっちへ、こっちへと右往左往してしまっている心の状態とは、正反対ですよね。
座禅では姿勢や呼吸を重視しますが、それによってまずは自分の体と向き合います。
さらに、続けていくと心の声も聞くことができるようになっていくのです。

そもそも座禅とは

座禅は、仏教の修行法です

仏教では、浄土宗や浄土真宗といった、念仏を唱えることで「悟り」を目指す宗派もあります。

一方、座禅など禅の修行によって「悟り」を目指すのが禅宗です。
禅宗の開祖(創始者)は、達磨大師(だるまたいし)というインドの僧です。
おなじみの、あのダルマさんのモデルとなった人物なんです!
上の写真のような、よく見かける「ダルマさん」には手足がないですよね。
その理由として、達磨大師があまりにも長く座禅を続け、ずっと座っていたために手足がなくなってしまったのだという、伝説のような話もあります。さて、禅宗には、おもに曹洞宗(そうとうしゅう)と臨済宗(りんざいしゅう)があります。

※座禅をする宗派は他にもありますが、主流となるのは曹洞宗と臨済宗です。

曹洞宗只管打坐(しかんたざ)といって、とにかくひたすら座禅をします。
臨済宗:もちろん座禅は大事ですが、「公案」といって、師匠から出される禅独特のちょっとシュールな問題の答えを考え抜く、という修行もあります。
「禅問答」とよく言われるのが、この公案の問いと答えのやり取りのことです。

座禅のやり方

では、実際に座禅のやり方を見ていきましょう。
まずはイラストをご覧ください。
この座り方は、「結跏趺坐(けっかふざ)」といって、足をそれぞれ反対の脚の腿に乗せます。
(足の裏は上を向きます。)
初心者や、体がそこまで柔らかくない人は、片足だけを反対の腿に乗せる「半跏趺坐(はんかふざ)」でも大丈夫です。

 

また、姿勢を保つために、お尻の下に敷く「座蒲(ざふ)」も用意してください。

なければ座布団などを折って使ってもいいのですが、やはり座前専用のものの方が楽だと思います。

https://www.amazon.co.jp/滝田商店ブランド-座禅布団-直径33cm-◆坐禅用のふとん・坐布・座蒲・坐蒲・座禅専用の座布団【滝田商店発行-証明書付】/dp/B004AOKRZK/ref=sr_1_5?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=坐蒲&qid=1604762176&sr=8-5

手は「法界定印(ほっかいじょういん)」といって、左手の上に右手を乗せ、親指同士をくっつけます。

背筋は伸ばして、肩には力が入らないようリラックス!
目は完全に閉じてしまわず、薄目で斜め下を見る意識です。
呼吸は鼻でゆっくり吸って、ゆっくり吐くのですが、音がしないように心がけます。
この時、丹田(たんでん=おへその5センチほど、または指3本分ほど下)を意識しながら行ってください。

そして「ひとつ、ふたつ、みっつ」と呼吸の数を数えるのですが、

ひとー(吸いながら) つー(吐きながら)
ふたー(吸いながら) つー(吐きながら)
みーっ(吸いながら) つー(吐きながら)・・・

※ただし、逆に吐く方が先で、

ひとー(吐きながら) つー(吸いながら)
ふたー(吐きながら) つー(吸いながら)

みーっ(吐きながら) つー(吸いながら)・・・

と数えたり、

吸って吐いたら「ひとーつ」
また吸って吐いてから「ふたーつ」・・・

というやり方もあるので、自分に合っている数え方を採用してください。
どの数え方でも、特に吐く時にゆっくり、細く・長くという意識が大切です。

単に数える行為だとあなどってはいけません!
数息観(すそくかん)」といって、数だけに集中することで雑念を忘れるための方法なのです。

座禅をする時間ですが、よく、線香が1本燃え尽きるまでといわれます。
しかし無理はせず、最初は短い時間から始めてみましょう。

海外での人気

また、禅は海外でも以前からブームが続いています。

近年ではアップルの創業者、スティーブ・ジョブズが禅に傾倒していたことが有名ですが、実は昭和の初期から鈴木大拙(すずきだいせつ)によって、禅・座禅は海外に広められていきました。

※鈴木大拙は、石川県で1870年に生まれた方ですが、当時としては相当な国際派。
海外での講演活動や英語での著作もあり、アメリカ人と結婚しました!
著作もたくさんあり、難しい本が多いのですが、中でもわりと読みやすいものを1冊挙げておきますね。
https://www.amazon.co.jp/新編-東洋的な見方-岩波文庫-鈴木-大拙/dp/4003332326/ref=sr_1_26?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=鈴木大拙&qid=1604760562&sr=8-26
禅のエッセンスがつまっていて、おすすめの1冊です!

座禅の効能

続いて、実際に座禅をしていると、どんなことが起こるのかを見ていきましょう。

座禅をすることで、セロトニンという脳内物質が分泌されます。

セロトニンは、ドーパミンノルアドレナリンと並んで、3大神経伝達物質と呼ばれる物質の1つであり、幸せホルモンともいわれています。

このセロトニンが分泌されると、いろいろな効果があります。

①精神が安定する

②集中力がアップ

③ストレスの軽減

また、セロトニン は、良質な睡眠に不可欠な脳内物質であるメラトニンの材料にもなるので、

④睡眠の質が良くなる

という効果もあるのです。

目まぐるしい世の中でスマホを手に、日々多くの情報に触れ、疲れたり興奮状態が続いてしまいがちな、現代の私たちに必要なことばかりですね!
特に座禅が好きな理由として私が挙げたいポイントは、堅苦しいというか非合理とも思われてしまいかねない、型から入るという特徴です。
繰り返しになりますが、座禅では座り方もしっかり決まっていて、呼吸の仕方も大事。
それによってある意味強制的に(?)、自分の体に意識が集中します。
この集中、なかなか普段の生活では味わえないんですよね…。
そして丹田を意識しながらの規則正しい呼吸
これが、セロトニンを分泌するのに重要なのだそうです!
上にあげた4つの効能を逆から見ると、・精神が不安定
・集中力がない
・ストレスがたまっている
・質のいい睡眠がとれていない

となります。
正直なところ、現代社会に生きていて、「このどれにも当てはまらない」という人はあまりいないのではないでしょうか。

だからこそ、心の健康・日々の充実のため、座禅を皆さんにおすすめしたいと思うのです!

最後に

いかがでしたでしょうか。

この記事で、少しでも座禅に興味をもっていただけたら嬉しいです。

そして、まずは自宅でやってみて、
「自分に合っている気がする」
「なんとなく続けると良さそう」
と思えた方は、ぜひお住まいの地域の近くで座禅が体験できるお寺などを検索し、一度参加してみていただきたいと思います!
お寺での座禅は、日常では味わえない緊張感と静けさがあります。
より集中できるし、禅の雰囲気に浸ることができるんです。
※私は、鎌倉の円覚寺での座禅会に参加したことがありますが、その経験からもおすすめできます。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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