問題解決

うちの子だけ?!子どもの夜尿が収まらない時の対処法

こんにちは!ゆったんです。

今回はお子さんの「夜尿」について取り上げます。

デリケートな問題でもあるので、
なかなか気軽にも相談できないこともあるかと思います。

ここでの情報で、
悩めるお子さんのちょっとした手助けになれば、嬉しいです。

夜尿症とは?

「おねしょ」「夜尿症」の違いは年齢がポイントです。

【おねしょ】
乳幼児期は排尿に関わるメカニズムが未熟です。
このころ、寝ている間におもらしをすることを「おねしょ」といいます。

【夜尿症】
5歳以降で月1回以上のおねしょが3か月以上続くものを「夜尿症」といいます。

ときどきおねしょをしてしまう程度の子どもの比率は
5~6歳で約20%
小学校低学年で約10%と減少しますが、
10歳児でも約5%にみられます。
ごくまれに成人まで続くケースもあります。

夜尿症は夜眠っている間につくられる尿の量と、
その尿をためる器(膀胱)の大きさとのバランスがとれていないために起こります。

家庭でできる対策は?

生活の基本原則

大きくなってきているのに、おねしょがあると、
親御さんの方が心配、焦り、イライラ・・・してしまいますよね。

しかし、精神的なストレスで長引かせることにつながりますので、

  • 起こさず
  • あせらず
  • おこらず

これが生活の基本!
終息への近道と思って、呪文のように、自分に言い聞かせましょう。

具体的な対策

対策①:無理に夜中に起こさない

夜寝ている間は尿を濃くして尿の量を減らす抗利尿ホルモンが盛んに分泌されます。

抗利尿ホルモンの分泌に悪影響なので
寝ている間にトイレのために無理に起こすことは避けましょう。

​​対策②:夕方以降の水分摂取を控える

夜間のおしっこの量が増えてしまいますので、夕方からの水分摂取は控えましょう。

例えば、午前中は水分を多めにとり
夕食までに300〜500mlを目安に水分を摂ります。

そして、夕食後から就寝までは200ml以内に控えるようにします。

対策③:規則正しい生活リズムをとる

不規則な生活習慣は夜尿の悪化につながります。
早寝、早起き、決まった時間の食事
を心がけましょう。

夕食を早めに食べることも有効です。

対策④:寒さ(冷え症)への対策をする

冷え症も夜尿の悪化原因となります。
就寝前の入浴、就寝時に靴下を履く、冷房の設定温度に注意する、
など心がけましょう。

対策⑤:日中のおしっこの我慢訓練をする

膀胱を大きくするためのおしっこ我慢訓練も必要です。
日中にトイレに行きたくなっても、可能な限り我慢させてみましょう。

ただし、我慢しすぎは、尿路感染を引き起こすことがあるので、
無理しすぎない範囲で我慢させましょう。

医療機関への相談

家庭でできる対策をしても改善が見られなければ、医療機関への受診もご検討ください。

大まかな目安ですが、

  • 6〜7歳で週に4〜6日以上
  • 8〜9歳で週に2〜3日以上
  • 10歳以上で週1日以上

の夜尿が認められる場合は受診をお勧めします。

夜尿症にともなう精神的な影響がストレスになって、
夜尿を長引かせてしまうこともあるので、
悩んだら受診してみましょう。

治療を継続的に行うことで、
夜尿の頻度を減らせたり、
治療を受けていない場合より早く夜尿から卒業しやすくなります。

治療方法

排尿記録を作成

まずは排尿記録を作成します。

排尿記録から夜間のおしっこの量と膀胱の大きさを把握し、病型を確認し、
病型にあった薬物治療を検討します。

夜尿症のタイプ(病型分類)
排尿記録により夜尿症は以下のように分類されます。

【多尿型】
膀胱の大きさは正常、夜間の尿量がそれを上回る
※通常の夜間尿量の上限は6〜9歳で200ml、10歳で250mlが目安

【膀胱型】
夜間尿量は正常、膀胱容量がそれを下回る

【混合型】
夜間尿量も多く、膀胱容量も少ない、多尿型と膀胱型の混合の病型

治療の薬

治療に用いられる薬は主に2種類です。​

多尿型に対しては、
尿を濃くして尿量を少なくする作用をもつ
抗利尿ホルモン薬(内服薬、点鼻薬)があります。

膀胱型に対しては、
尿を多く膀胱に蓄えられるよう膀胱機能を安定させ、我慢尿量を増やす作用をもつ
抗コリン薬(内服薬)があります。

​これら以外にも抗利尿ホルモン分泌を促す作用と抗コリン作用をもつ
三環系抗うつ薬(内服薬)や、漢方薬を組み合わせて治療することもあります。

検査

感染症や尿路奇形などの形態異常などを診るために
・尿検査
・血液検査
・超音波検査
をすることもあります。

お泊り(行事)の時の対策

学校などのお泊り行事があると、お子さん本人も心配でしょうね。
引率の先生と事前に相談して、

  • 夜中にそっと起こしてもらう、
  • 朝、早めに様子をみてもらう、
  • 効果のあるお薬を持っていく、
  • 夕方からは水分摂取を控える
  • パジャマのズボンは厚手で濃い色にする。

などの対策を、おくとよいでしょう。

まとめ

大きくなってからも症状が続くと
お子さんも恥ずかしい、などと思ってしまうでしょうが、
記載した通り、
尿量や膀胱の量など、体の機能の不具合で起きてしまうことなので、
お子さん自身の怠慢などではありません。

自分が悪いのではなく病気の一種で、仕方のないことなんだ、
と伝えてあげると気が楽になるかもしれません。

下に紹介した⇓サイトをぜひ参考にしてみてください!
夜尿症セルフチェックシートや、おねしょ卒業サポート、医療機関の紹介など、
夜尿症に悩む親子を色んな方面からサポートしてくれる、
励まされるサイトになっています!

お子さんにも見やすいサイトですので、親子一緒に見てみてくださいね。

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